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エンジニアライフ時事争論(13)
職人、あるいはサムライ?
技術者が考える「プロの条件」


@IT自分戦略研究所
2010/8/4


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プロは、ラスボスの風格を持つことが大事

 もう1つ、身近なプロフェッショナルのエピソードを紹介しよう。『“アラサー”IT系女子の来し方行く末』の組長氏は、新人ヘルプデスク時代にお世話になった課長を紹介している。

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 ぴぐみん氏、kwappa氏が紹介した人々と同様に、課長もまた非常に厳しく、かつ褒め上手だった。また、課長は適材適所に人員を割り振ることがうまかったという。それぞれの得意分野が生かせる場所に人を配置できるというのは、部下のことをよく見ている証拠である。

 組長氏は、課長のことを「ラスボス」と評している。「お前らの責任は俺が取る」と課長がいってくれるため、安心して仕事に取り組めたというのだ。「課長がそういってくれるので、部下として『ラスボスが出なくて済むように仕事をしよう』と思えた」と、組長氏は振り返る。

http://el.jibun.atmarkit.co.jp/samantha/2010/07/post-1354.html

“アラサー”IT系女子の来し方行く末:
アラサー”IT系女子の理想の上司

「いざとなったら責任を取る」と部下に伝える

「腹をくくれ」という一言が、甘えを打ち砕いた

 尊敬するプロフェッショナルからいわれた一言が、自分の仕事への取り組み方を変えることがある。『オブリガート 〜感謝されるテストエンジニアになる〜』の第3バイオリン氏は、自分がテストリーダーとして腹をくくった日のエピソードを紹介している。

 第3バイオリン氏が新米テストリーダーだったころ、テストスケジュールが大幅に遅れてしまったことがあった。リカバーする方法はあるが、リスクを伴う。リスクを負うべきか否か、自分だけでは判断がつかなかったため、第3バイオリン氏は日ごろ尊敬している先輩に相談した。すると、先輩から「ここは、リーダーである第3バイオリンさんが腹をくくるしかないんじゃない?」といわれたという。

 一見突き放したとも思えるこの一言が、第3バイオリン氏の意識を変えた。「それまでは、先輩に頼ればいいのでは、という甘えがあった。先輩の一言は、この甘えを吹き飛ばしてくれた」と、第3バイオリン氏は振り返る。

 自分が下した決断に対して腹をくくること。これが、プロフェッショナルとしての「あるべき姿」なのではないだろうか。

■□■

 以上、コラムニストが考える「尊敬するプロフェッショナル」を紹介した。「身近に尊敬できる人がいるよ」という人も「そんな人はいないよ」という人もいるだろう。だが、尊敬できる「プロフェッショナル」がいるということは、自分の成長のために非常に重要だ。kwappa氏は、重要なアドバイスをしている。、「尊敬する師匠を見つけよう、いなければ探しに行こう」。プロフェッショナルのエンジニアになろうとしている人は、ぜひ自分が尊敬できるプロフェッショナルを見つけてほしい。

 

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