第7回 勉強会はKPTで振り返るべし
はなずきん
2009/6/3
■6月の気になる勉強会〜勉強会カンファレンス2009
7回にわたってさまざまな勉強会を紹介してきたこの連載。今回は、勉強会を行うためのメタコミュニティ「metacon」が行う「勉強会カンファレンス」を紹介しようと思います。
metaconでのやりとりはGoogle Groupで公開されています。過去のメールを確認してみると、このカンファレンスは、オープンソースカンファレンスで行われた「勉強会大集合」という企画の反省会で「6月中に勉強会勉強会カンファレンス(仮称)を開催したいよね」という発言から話が始まったようです。もちろん、そのときのメールも公開されています。
2009年6月6日(土) 勉強会カンファレンス2009 |
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勉強会には、いろいろな側面や、それぞれの雰囲気があります。
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友人に「面白いよ!」と勧められた勉強会であっても、自分にとっては難解で、初心者お断りな雰囲気の勉強会かもしれません。でも、教えてくれた友人にとっては、常に新しい技術に触れることができ、心を刺激してくれる勉強会ということもあり得るのです。参加条件が「○○を理解していること」と明記されている場合、そこに壁ができるかもしれませんが、「○○を理解している人たち」にとっては、同じレベルの会話をできる人が集まる場所になるでしょう。
このカンファレンスは、主催者たちにとっては、さまざまな勉強会の形を見ることができる場所であり、一般参加者たちにとっては、勉強会主催者が考えていることを知ることができ、自分に合った勉強会を発見できる場所になると思います。
勉強会に興味を持った人は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
筆者注:記事公開時点で募集人数の100人をオーバーする参加申請があるため、キャンセル待ちとなります。Ustream.tvでの公開が予定されているため、参加できない方も、ぜひ中継をご覧になっていただければと思います。 |
■今月の勉強会ライフハック
KPTを使って振り返ろう |
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今回紹介した「東京Basic Technology勉強会」でもKPT(Keep:続けること、Problem:問題点、Try:試みること)を行っています。KPTを行うことで何ができるのでしょうか?
勉強会でアンケートを採った場合、ブログを公開していない参加者の声を聞くことができます。ブログに感想を書いている参加者からは、より詳細な感想を得ることができるかもしれません。また、勉強会を主催した際に生で感じる主催者側の感覚もあるでしょう。
そういったさまざまな勉強会に関する“声”を、ただ単に「へー、そういうふうに感じていたのか」と思うだけでは、次に勉強会を開催するときに、問題点を改善していくことは難しいでしょう。
今回はどうだったのだろう? という振り返りをするために、アンケート集計を毎回見て行うより、勉強会の公式Webサイト上にKPTをアウトプットしておいた方が、振り返りは容易になるでしょう。
ある勉強会終了後のKPTを書いてみました。
勉強会終了後のKPT |
このように図で表すことにより、実際に何が必要で、今後何を実践していくべきなのかということが、誰から見ても把握可能になると思います。
KPTを導入して、よりよい勉強会を構築していきましょう!
本連載では、皆さんが実際に勉強会に参加した感想のお便りを紹介したいと思います。そこで、「IT勉強会でこんな発見をしました!」という一言レポートを募集します。ぜひ、jibun@atmarkit.co.jpまでお寄せください。
件名を「IT勉強会に行こう! お便り募集」としてください。お送りいただいた投稿は、本連載で紹介することがあります。予めご了承ください。 |
筆者プロフィール |
はなずきん 関西を中心に活動するまっちゃ139勉強会設立メンバー。 そのほか、ITPro向けのAdmintech.jpや関西OpenOffice.org勉強会などのメンバーとして、初心者や学生にも参加しやすい雰囲気の勉強会をめざして日々活動しています。 Webサイト インフラ管理者の独り言 IT勉強会カレンダー |
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