第6回 そろそろラストスパートといきたいが……
千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2007/6/4
「目指せ! 半年で20kg減」を目標にダイエットを始めたのが、2007年の1月の下旬。それから早くも4カ月が経過した。現在の体重は115.1kg。ダイエット開始時の体重である124.5kgから約10kgの減量に成功した。目標である「20kg」の減量は厳しいと思われるのだが、目標に少しでも近づくためにも残り1カ月で一気にスパートをかけたいところだ。
■ここでまたもや停滞期が……
半年間にわたるダイエットのゴールが見えつつあるのだが、ここ1カ月ほど数字はほとんど変化していないのだ。「第4回 ダイエットの折り返し地点。これまでを振り返る」での体重が115.8kg。そこから体重は1〜2kgの幅で増減を繰り返している。本来の予定どおりであればとっくに110kgを切っていなければならないのだが、現在はそこから大きく数字が離れてしまっている(図1)。体脂肪率が変化していないのが救いといえるか……。
図1 体重と体脂肪率の増減。このグラフで見ると大きく数値が変化しているように見えるが、実際は狭い範囲で増減を繰り返している。 |
周囲の人からも「あんまり変わらないね」といわれるようになり、揚げ句の果てには「太った?」と聞かれる始末。おかしい。こんなはずではなかったのにと落ち込み始めた。しかし以前(「第3回 ついにやってきた停滞期と還暦を迎えた体年齢」)にも体重が減らない時期があり、そのときはそれまでの食生活を続けることで、また自然に体重が減ってきた。果たして今回もそうなるだろうか。
■体重減少が止まるわけ
以前にも体重が減らない時期があったが、そのときはどのような状況だったのだろうか。そのときの筆者は次のように記している。
変わったことがあるとするならば、食事を取るタイミングだ。ダイエットを始めたばかりのころはしっかりと3食取っていた。しかし、ここ最近ではそれまでの自分に戻ることがあり、外出時などちょっと気を抜くと食事を忘れていることがある。中途半端な時間に食事を取ったり、食事の間隔が開くことが少し増えてきた。 |
いまの自分を考えると、やはり食事の時間や内容が不規則になっている。朝食と昼食を合わせたような食事をすることが多くなってきた。また、夕方ぐらいにお昼代わりの食事を取ることもある。夜も「夕食は22時以前に食べる」というルールを作っておきながらも実際のところ、気が付くと日付が変わるころに口をもぐもぐとさせていることが増えてきた。だんだんと1日3食の食事の回数や食べる時間帯が維持できなくなってきているのだ。
以下に1週間の食事を挙げてみよう
○月曜 朝食:サンドウィッチ1個、ノーカロリーコーラ 夕食:野菜炒め定食 ○火曜 朝食:クルミパン、蒸しパン、豆乳 昼食:きつねうどん 夕食:おにぎり2個、野菜ジュース ○水曜 昼食:サンドウィッチ1個、グレープフルーツジュース 夕食:ざるうどん、野菜サラダ、ヨーグルト ○木曜 朝食:クルミパン 夕食:レバニラ定食 ○金曜 昼食:ざるそば 夕食:枝豆、水餃子 ○土曜 食事なし ○日曜 夕食:とろろそば |
1日2食になっていたり、休日は1日1食や食べないことがあったりなど、なかなか自分で決めたペースが守れない。間食はしていないのだが、1食当たりの食事量が多くなっているような気もする。
ダイエットにおける重要なポイントはやはり、「長く続ける」ということなのだとあらためて確認できた。続けていくうちにちょっとした気の緩みが出てくる。その気の緩みが積もり積もって体重に表れてくるのだ。水は低きに流れるものなのだ。
■今後の動きはどうなる?
前回の停滞期の際、管理栄養士の松本理華氏からは次のようなコメントをいただいている。
食事の基本は主食、主菜、副菜をそろえることです。主食(ごはん、パン、めん類)はエネルギー源となります。主菜(肉、魚、卵、豆、大豆製品)は筋肉量を維持するには欠かせないたんぱく源です。副菜(野菜、きのこ、海藻)は体の調子を整えます。 |
運動面は「第5回 『楽に長く』がダイエットのコツ」を参考にしつつ、引き続きできる範囲での運動をすることにして、食生活を見直さなければならない。松本氏の助言どおり、規則正しく、かつ栄養面に配慮した食生活に戻していく。まずは規則正しく1日3回の食事をきちんと取るところから始める必要がある。
管理栄養士 松本氏からのひとこと | |
■連日の欠食は避けるようにしましょう 「体重減少が止まるわけ」でも取り上げていたように、ダイエット開始当時と比べるとやや食生活が不規則になりつつあります。 「第1回 覚えておきたいダイエット中の食生活」の回でも述べていますが、食事を抜いてしまうと、1日にとりたいビタミンやミネラルが十分に摂取できない場合が多くなります。例えば、ビタミンB群は3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の代謝を促進するなど、体の調子を整えるだけでなく、ダイエットにおいても大切な役割を果たしています。 仕事柄、規則正しい食生活ができない人や、朝食を食べる習慣がない人も多いでしょう。ダイエットにおいては1日3食の食生活がベターです。どうしても食事が取れなかった場合には、翌日にしっかり3食食べるなど、連日の欠食を避けるように心掛けてみてはいかがでしょうか? 人間は、睡眠中もエネルギーを消費しているので、朝はガス欠状態です。特に脳の唯一の栄養である糖質が不足しているので、おにぎりやバナナなど、糖質が多く、簡単に食べられるものを準備しておくと良いでしょう。これだけでも集中力が増して、午前中の仕事が効率良くすすめられるというメリットもあります。極端にいえば、コーヒーや紅茶に砂糖を入れて飲むだけでも効果があります。 ■ダイエットを始めた時の気持ちを思い出して ダイエットは長期戦です。大幅な減量を目指しているのなら、なおさら長い時間を要します。そして、「目標に達したらダイエットは終わり」ではなく、ダイエット中に培った食生活や運動を継続して、目標体重をキープすることが大切だと考えます。 食事内容やダイエットの決意を記録しておくことによって、数カ月経過してダイエットに疲れてきた時に、それらを見返すことで、また頑張ろうという気持ちになります。初心に返ることができるという意味でも大変有意義なものだと思います。 (松本理華) |
関連記事 Index | ||
|
@IT自分戦略研究所は2014年2月、@ITのフォーラムになりました。
現在ご覧いただいている記事は、既掲載記事をアーカイブ化したものです。新着記事は、 新しくなったトップページよりご覧ください。
これからも、@IT自分戦略研究所をよろしくお願いいたします。