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ITエンジニアに贈るダイエット法実践編

第8回 参照しやすいログ管理が苦境を救う

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2007/8/3

 ダイエットを開始していよいよ半年が経過。「目指せ! 半年で20kg減」を目標にダイエットを始めたのが、2007年の1月の下旬。この間、順調に体重が減った期間があれば、減らずに停滞していた期間もある。半年の間続けてみて確実に分かったことは、「ダイエットは一筋縄ではいかない」ということだ。ダイエットに近道はなく、地道に続けることが一番重要なのだ。

 とはいえ、やはりできることなら楽にやせることができれば、それに越したことはない。深夜に放送されている通販番組を見ながら、「乗馬運動がいいのか、でも体重制限に引っ掛かってしまう……」「サウナスーツで代謝を促進……。いま現在、タオルを片時も手放せないくらい汗がでるのだが、それでも効果があるのだろうか」と1人でぶつぶつとつぶやく日々が続く。

ダイエット中に取ったログ

 さて、前回「『ま、大丈夫だろう』をどう克服する?」では、ダイエットを続ける中で起こる気の緩みにどう対処するかを考えた。ダイエットを始めたころの気持ちを思い出し、過去のダイエット記録からうまくいっていたときの食事内容やアクションを思い出すことが重要になる。

 最近はこれが功を奏して、また体重が減りつつある。ダイエットをする中で記録してきたものは以下の5つ。

 ・体重
  ・体脂肪率
  ・1日の歩数
  ・食事のメニュー
  ・食べた時間

 このどれもが重要なのだが、個人的な意見だがこれらの中でとりわけ記録している効果が高いと思うのが、「体重」「食事のメニュー」「食べた時間」だ。「体重」や「食事のメニュー」を記録する大切さは、この連載の中で繰り返し述べている(「第2回 ペースがつかめずに手探りで進む」)。「食べた時間」について、中には意外に感じる人もいるかもしれないが、これが今回自分のこれまでのアクションを振り返るうえで非常に重要だった。

実は取り忘れていたログ

 ここ2〜3カ月続いた停滞期中の食事内容を振り返ったときも、当たり前のようにメニューや食事の回数を「第6回 そろそろラストスパートといきたいが……」のように確認をした。もちろん食事の内容によくない部分があり、また2食あるいは無食の日があることも問題だ。

 しかし、1日3食バランスよく取っているように見える部分も、あまりよいとはいえないような状況だった。実はこの間食事の時間を記録していなかったので、いま思い返すと、記録としては3食しっかりと食べているのだが、食事の間隔が短いときや逆に長く開いてしまうこともあった。つまり、実質的に2食と変わらない状況だったのだ。

 自分が取っていた記録以上に食生活が悪化していたが、それに気付かない、むしろ悪化の度合いを過小評価していた。それが前回の「ま、大丈夫だろう」につながってしまった。

ダイエットにおけるPDCAサイクル

 これはダイエットに限ったことではないが、物事を進めるときには、計画、実行、評価、改善というPDCAサイクルを使って進めることで継続的に効果を高めることができる。まずは計画をしっかり立てて、計画どおりに実行することが求められる。それと同時にチェックがしやすいように実行の結果を残しておく必要がある。

 もう期間が終わるというところで気付くのも間抜けな話というか、もっと早くから気付くべきだった。2〜3日の間で振り返るときには、まだ記憶もあるためそれほど問題ではなかったが、1〜2カ月というスパンで内容を振り返るときに取っている情報に漏れがあるとチェックをするときの分析が難しくなる。

 また筆者の場合、それらの情報を手帳に記録しておいたので長い期間見直すときに面倒に感じた。長い期間見直すことを考え、もっと参照しやすい形で情報を残しておくべきだったように思う。ここ最近続々と登場している「ミニブログ」に「ダイエット」なんていうタグを付けて残しておくのもいいかもしれない。友人から即座に「食べすぎ」とか「バランス悪いよ」なんて突っ込まれる可能性もあるが……。

今月の結果は?

 さて今月の体重は……。いや、むしろ最終的な結果は次回、半年間続けてきたダイエットの総まとめと合わせて発表する。先月が113kg程度。ダイエット開始時から10kg以上の減量に成功した。しかし、当初の目標は「目指せ! 半年で20kg減」だった。さすがに1カ月で10kgの減量は難しいが、停滞期を脱出したいま、果たして目標にどこまで迫ることができたのか、こうご期待。

図1 先月までの体重と体脂肪率の推移。この数値がどう変わるのか。果たして、目標としていた赤い直線を下回ることができるのか。

管理栄養士 松本氏からのひとこと
ダイエットは「ちりも積もれば・・・」が功を奏す

 必ずしもダイエット開始時に決めたルールを守り続ける必要はありませんが、「こんなことでやせられるのだろか?」と思うようなささいな努力も、長期間のダイエットでは必ず結果につながります。

 例えば、「今日はおやつを食べなかった」「今日はしっかり良く噛んで食事ができた」「今日は1駅分歩いた」など、今日頑張ったことを日記に記録しておくと良いでしょう。

 ダイエットはちりも積もれば何とやらです。

 日々のささいな頑張りが、やがて大きな結果となって返ってきます。決してあきらめずに「1日1頑張り」を目指してみましょう。

食事時間の記録は非常に有効

 ダイエットを成功させるには、食事時間も大切なポイントとなります。食事量もさほど多くないし、バランスにも気を付けているのに、なかなか成果が見られないという方は、食事内容以外に食事時間も意識してみてください。

 いくら食事内容に気を付けていても、食事の時間や間隔が不規則だと、やせにくい傾向にあります。

 食事の間隔が8時間以上空いてしまうと、体が飢餓状態になり、食事からとった栄養素を無駄なく取り込もうと、吸収率が高くなってしまいます。

 仕事柄、毎日決まった時間に食事をすることが難しくても、朝食と昼食、昼食と夕食の食事間隔はなるべく8時間を越えないように心がけましょう。

 また、夜遅い時間の食事も太りやすい体質をつくる原因の1つです。夕食は遅くても21時〜22時までに終えるのが理想的です。

客観的に自己分析をすることも大切

 ダイエット期間がある程度経過したら、自己分析をしてみましょう。客観的に振り返ることで、新たな問題点や今後の対策が見つかる場合が多いです。そのためにも、最初は面倒でも、自分のダイエット記録を残しておくことが非常に有効なのです。

 手帳では比較しづらいようであれば、手帳に記録していたデータを、ブログなど、何か一覧でデータが見られるツールに移動させるのも良い方法です。少々面倒ではありますが、データを記録する際に自分のダイエットを振り返ることができるという、メリットもあります。

(松本理華)


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