第4回 当たり前過ぎる結果に肩を落とす1カ月
千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2007/12/10
自分のダイエットの記録を見返すと、最初のダイエットを開始したのは今年の1月下旬。ダイエット再開までに少しタイムラグはあったが、ほぼ10カ月もダイエットを継続していることに気が付いた。当初から掲げている目標は100kg未満、2けたの体重だ。その目標を目指してこれまでダイエットを続けてきたが、いまだ到達できていない。
目標が達成できない理由はいくつか考えられるのだが、あまり結果が出ないとやはりやる気が減退してしまう。そこで今回は「1カ月の間、特にダイエットを意識しないとどうなるか」ということを試してみた。
■ダイエットをやらないとどうなる
まず、これまでダイエットをするうえで意識してきたのは、バランスの良い食事を規則正しく食べるといった、食生活の改善を含めた生活習慣全体の見直しだった。ダイエットを意識しないということは、これまで行ってきた生活習慣の見直しを意識しないことになる。
つまり、筆者が今年の年明けまで行ってきた、食事の時間もばらばらでちょっと偏食気味、量も結構な食生活( ITエンジニアに贈るダイエット法実践編 第2回「ペースがつかめずに手探りで進む」の写真を参照)に戻ったらどうなるかということだ。
本来であるならばそうした食生活はタブーだ。筆者自身も「どうなっちゃうんだろう」と不安もある。しかし、その裏にあるかつて存在した自由に思いをはせるとわくわくしてくる。困ったものだ。始める前から何を食べようかあれこれ思案をめぐらせた。
■自由過ぎる食生活って楽しい!
筆者がダイエットを始める前は、朝食は食べない。昼食は食べるけど時間がばらばら。夕食は10時過ぎ。しかも、食べるときは一気に量を食べるという、ダイエットのセオリーからはおよそかけ離れた状況だった。それをダイエットの連載を始めてから少しずつ矯正をして、朝食は固形物が無理でも野菜ジュースなどの飲み物を取るようになったし、昼はなるだけ同じような時間に食べるようになった。夕食は10時以前に食べるように心掛けた。
実際にこれらのことを意識しないと、まずやらなくなるのが、朝食を食べること。出社時間が少し遅めということもあり、「食べなくてもいいか」となる。もちろん、食べたいときには食べる。朝食を食べないと、昼に量を食べることになる。定食屋さんでも「すいません。おかわり」の声を上げる。この瞬間がたまらなく快感だ。くせになりそうだ(もうなっている)。おかずの量を計算しながら、「もう1杯いけるかな」とご飯の量を考えることがこんなに楽しいとは思わなかった。
昼食で量を食べてしまうと、今度はなかなか夕食時になってもおなかがすかない。帰りが遅いことも相まって、やはり食事をするのが遅くなる。日が変わってから夕食を食べることもよくある。これまたおなかいっぱい食べる。そして、朝になるとご飯を食べたくなくなっている。なんという負のスパイラル……。でも、自由な食生活って最高だ。
■運動はどうする?
ダイエットをやっているときは、できるだけ歩こうと駅と自宅の長い道のり(1.6km)を歩いている。また、休日ともなれば長めに運動をするようにしていた。これを意識しないとどうなるのか……。まず、時間に余裕があるときは別だが、ちょっと急ぐときなどこれまでは早足、あるいはジョギングだったものが、文明の利器である自転車を飛び越して、バスで移動するというブルジョワな生活になる。そして、週末ともなれば布団が恋人。特に用事がない限り、ずっと惰眠をむさぼるといった状況だ。
たまに気分転換に近所を散歩、プールでゆっくりと泳ぐといったこともするが、「時間を決めてちゃんとやろう」とは考えず、取り合えずあきたらやめる。やっぱり自由って素晴らしい。
■ダイエットをやらないとこうなる
筆者の腹。筆者の場合、腹から太り、腹からやせるという傾向にある。ズボンがきつくなったように感じたら、もうアウトだ。 |
このように、ダイエット封印当初は気恥ずかしくなるようなはしゃぎっぷりだったのだが、日々体重計に乗っかってると(まったく体重計に乗らないのは経過が見えないので、不安なため)、日を追うごとに「あ、まずい」という結果が出てくる。最初のうちはそれほどの変化はないのだが、1週間、2週間とたつとえらいことになっているのである。
数字だけではなく、体感的にも「完全に太ってる」と意識することが多い。まず、おなかの回りがあきらかに大きくなってきた。知っている人に会うと「何カ月目?」と聞かれることがあるが、「中にだれもいません」と返すようにしている。そして、何よりもとにかく体が重い。歩いていても呼吸の乱れが激しいし、階段を上りきるのも一苦労だ。例えビル1階分の移動でもエレベータを選択したくなる。
これが世に聞く「リバウンド」ってやつか!
■ダイエットの努力は現状維持に
さて、1カ月奔放に過ごした結果。現在の体重は110.4kg。110kgを切ってあんなにうれしいと思っていたのに、あっさりと元に戻ってしまった。つまり、筆者のダイエットの努力というのは、主に現状維持という部分に効果を発揮していたということだ。
それは、なかなか体重が目標値に届かないのは、努力をまったくしていないというわけではないが、目標値に到達するまでには全然足りていなかったということだ。「ダイエットを意識しないと太る」という小学生でも分かりそうな結果が出たことにもショックだが、それなりに我慢をしてきたが、まだまだ足りないということがショックだ。
このショックをバネに、これから来るべき年末年始というダイエットにとっては1つ壁となるところを乗り越えていきたい。
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