冬のボーナス、どうでした?
長谷川玲奈(@IT自分戦略研究所)
2007/2/26
■妥当だと思う金額
では、どのくらいの額であれば不満はなかったのだろうか。今回のボーナスに関して妥当だと思う金額を答えてもらった(図4)。
図4 妥当だと思われる金額 |
最も多い回答は「40万円以上」で変わらないが、全体の平均は73万円と実際の額の1.5倍近くになった。ちなみに200人中、170人が妥当な額として実際より高い金額を挙げている。
■冬のボーナス、何に使う?
最後に、ボーナスの使い道について聞いた(図5)。
図5 ボーナスの使い道 |
「預・貯金・金融投資」(40.0%)、「自分の趣味や小遣い」(33.5%)が目立つ。多くのITエンジニアがボーナスを貯蓄に回し、同時に趣味のために費やしているようだ。
そのほかの項目のうち、「住宅・住宅ローンの返済」「生活費の穴埋め」「子どもの教育費」などは同居家族がいる場合に割合が大きく、「クレジットの返済」「旅行・レジャー」などは同居家族がいない場合に割合が大きかった。
今回の調査では、金額や査定方法に不満を持つITエンジニアが6割以上と、残念ながら多くのITエンジニアがボーナスに満足していない現状が明らかになった。
査定方法や評価などは、全員の満足を得ることが難しいものかもしれない。しかしボーナス自体もさることながら、本人も周囲も納得できる正当な評価は、モチベーションアップにつながる大切なもの。不公平感や不透明さがあるならそれを取り除き、すべてのITエンジニアが納得して力を発揮できるようになってほしいと願わずにはいられない。
今回のインデックス |
冬のボーナス、どうでした? (1ページ) |
冬のボーナス、どうでした? (2ページ) |
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