自己分析はきっちりやる人もいるようですが、僕の場合、わざわざ就活に際してやる必要はありませんでした。というのは、20歳の誕生日からずっとPCで日記をつけていたからです。それを見返せば、ほぼ自分の活動は理解できました。
大学では体育会の合気道部で主将をしていました。先輩にも鍛えられたし、後輩の指導をしたりもしました。そういう過程で自分が成長していくのも実感しました。
![]() ぼくらの就活戦記 森健(著) 文藝春秋 2010年10月 798円(税込み) |
高校のころの僕はあまり自分に自信がないタイプだったのですが、厳しい部活を過ごしていく過程で、だんだんと変わっていくことができました。部活は礼儀作法も含めてとにかく厳しいところでした。例えば、ビールをつぐときは銘柄シールを上にして、逆につがれるときは両手で受ける。先輩より先に洗濯機は使わないとか、理不尽なことも多々ありましたが、何とか耐えることができました。練習はほぼ毎日で、朝練も週3日。指導してくれる先生の道場が一般向けに都内各地にあったので、学内ばかりではなく、そこに練習に行くこともありました。
主将は1年間で3回しか休んではいけないという決まりもありました。実際、休んだのは2回で、旅行で外した1回と体調を崩した休んだ1回だけでした。
そんな日々を日記から読み返し、自己PR用のテンプレートをつくりました。400字、600字、800字と文字数によるパターンを用意し、長所短所も100文字と200文字でつくり、それをベースに増やしたり減らしたりしました。だから、エントリーシートについてはさほど迷うことなく書くことができたように思います。
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ドコモの面接は3回でした。1つ覚えているのは、1次面接で「挫折体験はありますか」と聞かれ、緊張のせいか、うまく思い出せず「大学の研究プログラムがうまくいかなかったことですかね」と答えたことです。そうしたら、「あまり挫折したことないんですね」といわれてしまいました。
けれど、よく考えたら自分は浪人もしているし、もっと大きな挫折体験だってあります。でも、想定していなかった質問だったので当惑してしまったのです。終わったあとは、ネットの就活系掲示板で過去の面接の質問を探し、また、パソコンにカタカタカタと質問への回答を書きこんでいきました。やはりまったく想定していない質問が来ると、良い回答ができないときがあるからです。準備不足による後悔をしないためにも、事前準備はできるだけやっておきました。
とはいえ、選考は順調に進み、無事内定をもらうことができました。高校時代から第1志望だったドコモに就職できたことは、本当によかったと思います。
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