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転職は@IT自分戦略研究所の記事で把握しよう

堀内浩二
2005/10/19

転職を考えている人のほか、転職するかしないかは別として、転職の動向については知っておきたいという人は多いだろう。そんなITエンジニアのために、@IT自分戦略研究所の記事などから、転職を考える際の参考になる記事を紹介しよう。

 最近景気が上向いているのか、転職の相談を受けることが多くなってきました。相談を受けたときにわたしがよくひもとくのが、ほかでもない@IT自分戦略研究所の過去記事群。ここには、その前身の@ITの「エンジニアライフ」フォーラムから数えれば4年分のコンテンツの蓄積があります。

 技術は激しく移り変わっていきますが、人の迷いや転職に際して考えることはそれほど変わりはありません。繰り返し読まれるべき記事も多く、古い記事が埋もれているのを常々「もったいない」と感じていました。

 わたしは転職を勧めるものではありません。しかし転職を考えていない方であっても、たとえ公務員であっても、「転職するとしたら」を考えることは、自分戦略を考えるきっかけを与えてくれます。

 自分の葬式をイメージすることで人生の優先順位を考えるという有名なエクササイズがあるのですが、転職を考えることは、それに少し似ています。

 そこで今回、転職に役立つ連載やコラムをピックアップしてみました。もちろん面白そうな記事をランダムに読んでいってもいいですが、畳の下の新聞を読みふけってしまう大掃除のようになってしまうかもしれません。

まずは

  • 記事を開いたら見出しを追いながら最後までスクロールしてみる。
  • じっくり読みたい記事をブックマークしておく。

という感じで、この記事で紹介されるリンクをたどりきってしまうことをお勧めします。

 では、いきますよ!

(1)事例を知りたい

 転職やキャリアに関する質問の中で群を抜いて多いのが「事例」。「自分と同じような境遇のITエンジニアが何を考え、どう動いているかを知りたい」という質問です。

 そもそも転職に関しては社内の人間には相談しづらいという事情がありますし、勤務先が数十人規模の企業ですと、年の近い仲間がいないケースもあります。

 ITエンジニアの転職事例を読むならば、何といっても連載「転職。決断のとき」(2003年2月〜)でしょう。JOB@ITが提供するスカウトサービス「@ITジョブエージェント」を活用して転職を果たした方へのインタビューで、2年半以上続く長寿連載です。

 この記事、かなり念の入った編集がされています。内幕をちょっとご紹介しましょう。まず@IT自分戦略研究所のスタッフがライターさんとともに転職者から話をお聞きします。決断のポイントはどこだったのか、どこが読者の方にとって参考にできるかなどを念頭に置きながら、2時間前後かけてじっくりインタビューをします。

 それをライターさんが記事にして、スタッフが編集し、HTMLの形に仕上げます。さらに、転職者の方を担当した転職エージェントさんに読んでもらい、コメントを付けていただいて完成です。

 この原稿を書いている時点(2005年9月末)で27人分のドラマを読むことができます。技術力だけではダメだと判断した人、上流志向を貫いた人、転職回数の多さに悩んだ人。皆さんと同じ悩みをくぐり抜けられた方が見つかると思います。

 連載「最前線で必要なスキルとキャリアを知る」(2001年5月〜2003年1月)もインタビュー記事です。テーマは単なる転職ではなく、登場人物がどのようにスキルを磨きキャリアを伸ばしてきたかを長いスパンで追っています。数年前の記事ですので、技術の話としては古いものもありますが、キャリア構築の実例として興味深く読めるはず。また同時に「感銘を受けた本」についてもインタビューをしており、連載「エキスパートに聞く ぼくのスキルを支えた本」(2001年5月〜2003年3月)としてまとめられています。

 インタビューといえば、「金持ちSE、貧乏SE」(2004年7月)も大きな反響を呼びました。28歳で年収800万円のITコンサルタントと、27歳で年収400万円のSE。それぞれのキャリア観がにじみ出ています。

 最後に、インタビュー記事ではありませんが事例をベースにしている連載としてご紹介したいのが「転職の失敗・成功の分かれ道」(2004年10月〜)。キャリアコンサルタントが交代でハッピーな転職のコツを語ってくれます。

(2)プロのアドバイスが欲しい

 「転職失敗・成功の分かれ道」に先立って連載されていた「ITエンジニアの転職現場から」(2002年9月〜2004年9月)は、キャリアコンサルタントからのアドバイス集。現場でよく聞かれる質問やよく相談される悩みをベースに、各コンサルタントが持論を展開しています。タイトルだけでは各記事の違いが分かりづらいかも知れませんが、読んでいけばハッとするアドバイスに出合えると思います。

 「エンジニアの職種別「キャリア点検」のポイント」(2004年2月)は、職種別にキャリアを振り返るチェックポイントが具体的に挙げられています。

(3)考え方・決め方のヒントが欲しい

 ここまでで早くも80本を超える記事を紹介してしまいました。「そもそも何を基準に自分の道を選ぶべきなのか?」「少し長いスパンで自分戦略を考えるには?」と思ったあなたには、手前みそながら「自分戦略を考えるヒント」(2003年7月〜)はいかがでしょうか。キャリア理論そのほかの学説などを紹介するコラムやインタビューなど、「自分のこれからを考える」ヒントを幅広く提供しています。

また、「連載:最新の人材サービス活用法」(2001年12月〜2002年7月)は、タイトルこそテクニック集のようですが、読んでみると骨太な主張の連載です。人材紹介サービスを使うと使わないとにかかわらず、読んでおいて損のない記事です。

(4)転職の予備知識やテクニックを知っておきたい

 基礎知識として、人材派遣会社や人材紹介会社のビジネスを知っておくには、「知っておきたい人材会社の裏事情」(2001年9月〜2001年11月)がよくまとまっています。初期の連載ですが、あまり古さを感じません。

 特に人材紹介サービスについては「人材紹介会社をうまく利用するコツ」(2004年12月〜2005年1月)で詳しく説明されています。

 転職を現実的に考えるようになったらご一読いただきたいのは「転職を阻む意外な落とし穴」(2003年7月〜2005年3月)。「落とし穴」に焦点を絞った面白い連載で、おカネのこと、家族のこと、手続きのことなど、「転職」というめったに経験しないイベントでの落とし穴を、現役のキャリアコンサルタントが事前にふさいでくれます。

 いよいよ転職活動開始となったら、職務経歴書の書き方から面接までを網羅した「初心者のための転職テクニック:実践編」(2005年3月〜2005年7月)をどうぞ。タイトルどおり、初めて転職活動をされる方にとって有益な情報源です。

(5)トレンドを押さえておきたい

 転職するしないにかかわらずチェックしておきたいのが市場の動向。「最新DATAで見る『エンジニアのキャリア事情』」(2004年5月〜)は、いつもユニークな切り口でITエンジニアのキャリアの周辺をレポートしてくれます。

 不定期ながら、「ITエンジニアの求人動向最前線」(2005年7月〜)もさまざまな職種の求人動向について解説しています。

 さらに、@IT自分戦略研究所は不定期に読者調査を行っており、その結果は「読者調査結果」として公開されています。わたしはこれが出るたびに時間をかけて読み込んで、今後の動向を考えるヒントを探しています。

(6)サービス

 記事ではありませんが、最後に@ITが提供している転職支援サービスを2つだけ簡単にご紹介しておきましょう。

 転職エージェントからのスカウトを受けられるのが@ITジョブエージェント。登録されたプロフィールを基にした年収査定や転職プランの自己診断、メールによるアドバイス)などの支援サービスが充実しています。

 自分で求人案件を探したい方には転職サーチ。気になる案件を保存しておく機能もあります。



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