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第4回 はなずきん――IT勉強会カレンダーは「自分のために」

岑康貴
2008/9/18

オンラインとリアル。現代のエンジニア・コミュニティには、2つの活動領域が存在する。その境界線を越えて活動する人たちにフォーカスを当て、これからのコミュニティ像を探る。

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上級ITプロフェッショナルのスキルとキャリア 開催
日時:2008年9月27日(土)
11:00〜18:00(受付開始 10:30〜)
場所:秋葉原UDX 6F RoomA+B
詳しくは開催概要をご覧ください。

 多くのコミュニティが日々、日本中で開催する勉強会。企業が行うセミナーやイベントと異なり、勉強会の情報を得るのは難しい。まとまった情報はなく、コミュニティに近しい人間が周囲にいなければ、情報は得づらい。

 そんな状況を変えたエンジニアが存在する。

 日本全国、さまざまなIT系勉強会の大量の情報が日々更新される「IT勉強会カレンダー」を作った「はなずきん」さんだ。TechEdで関東に来ると聞き、会場となったパシフィコ横浜で話を伺った。

もともとは「開催日がかぶらないように」

 IT勉強会カレンダーが多くの人に使われるようになったのは、「にとよん」さんの「てっく煮ブログ」で紹介されたのがきっかけだ。しかし元々は、「開催する人のため」のものだったという。

 「勉強会を開くとき、開催日がかぶってしまうという悩みがあるよね、という話をしていました。わたし自身、告知してから、日程がかぶっていることに気付くことがあった。そこで、Googleカレンダーでまとめて、開催日がかぶらないようにしよう、というのが始まりです」

IT勉強会カレンダー

 そのため、「勉強会に行きたい人が情報を集める」という用途は「想像もしていなかった」と話す。それ以前も自身のブログでセミナーや勉強会の紹介はしていたが、カレンダー形式で閲覧できる形の便利さが受けたのだろう。

 カレンダーは少しずつ進化している。最初は「勉強会の名称」のみが掲載されていたが、Twitter経由で「場所の情報も見られるといい」というフィードバックをもらい、地名をつけるようになった。さらに、同じ日に同じ会場で行われるものには星マークをつけたり、まだ決定していない勉強会には「(仮」というマークを付けて仮告知としたりするなど、利用者の要望を取り入れてバージョンアップしている。

ITプロ向けの勉強会は、まだまだ少ない

 更新は毎日行っている。起床して専用のアンテナやGoogleアラートをチェックし、CSVにまとめる。数が多ければその場で更新するし、少なければ更新自体は夕方に行う。

 これだけの情報量を見ると、管理や更新は面倒なのではないかという疑問が沸く。しかし、はなずきんさんは「自分のためでもあるし、楽しんでやっている」と話す。

 「自分のためでもあるんです。自分の開催する勉強会の日にちを忘れてしまうことがあるので。それに、知らない勉強会を見つけて、『すごい、行きたいな』となるのも楽しみ」

 自分が行きたいものは、自分用のカレンダーにコピーする。そうやって新しいものを発見するのが楽しいのだという。Googleカレンダーは、こうして個別にコピーできるのが便利なので気に入っているそうだ。

更新用のCSVファイル

 また、これだけ、日本中の勉強会情報をまとめていると、気付くことがあるという。

 「開発者向けの勉強会が多いですね。一方で、ITプロ(システム管理者やネットワークエンジニア)向けのものは少ないです。開発者はその場でコードが書けるけど、ITプロはその場で構築するわけにはいかないから、というのがあるのかもしれません」

 はなずきんさん自身、システム管理者だ。自身がスタッフとして参加している「Admintech.jp」は数少ないITプロ向けのコミュニティ・勉強会だが、ほかにあまりないのが寂しいと話す。

注意しているのは「主催者や参加者に迷惑をかけないこと」

 IT勉強会カレンダーを運営する上で、悩むこともあるという。少人数の勉強会の場合、「載せていいかどうか」ということだ。

 「ある程度、規模が大きかったり、いろいろなところで宣伝しているものは、気兼ねなく載せてしまいます。一方で、小規模なものは、一概に載せることがいいこととは限りません。小さい会場に新しく人が応募してきてしまって、いつも参加している人が定員オーバーで参加できなくなってしまうと、ご迷惑をかけてしまうことになる。だから、小規模だったり、例えばmixi内で告知しているようなものの場合は、必ず載せていいか事前に確認するようにしています」

 一度載せたものの、人が来すぎてしまったため、「やはり次からは載せないようにしてほしい」ということもあった。一番気をつけているのは「主催者や参加者に迷惑をかけないこと」だという。そのため、載せることが迷惑になってしまうケースを常に考え、注意しているそうだ。勉強会というスタイルならではの気配りだ。

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