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第4回 はなずきん――IT勉強会カレンダーは「自分のために」

岑康貴
2008/9/18

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主催者は、勉強したいことをテーマにできる

 はなずきんさん自身がコミュニティや勉強会にかかわるようになったきっかけとは何なのだろうか。

 
はなずきんさん
 

 「最初は4年くらい前だったと思います。『まっちゃだいふく』さんがブログで『勉強会したいよね』ということを書いていたんですね。わたしはもともと違う仕事をしていたので、転職して落ち着いてきて、そろそろ『ちゃんと勉強しないと』と思っていた時期だったんです。それまで勉強会に参加したことがなかったので、いい機会だと思って、『手伝えることがあったら』と話しかけたのが始まりです」

 そうしてできたのが「まっちゃ139勉強会」だ。まっちゃだいふくさんとは、第1回当日の会場で初めて顔を合わせたという。そこから、「Admintech.jp」にもかかわるようになった。

 主催者の特権は「いま、自分が聞きたいこと、勉強したいことをテーマにできる」ことだという。自分が教えてほしいことを教えてもらえるのは、主催者ならではのメリットだ。一方、主に懇親会を担当するはなずきんさんは「大変なことも多い」と話す。一番大変なのは「(飲み会の)会場探し」。貸し切りが望ましいが、人数が見えないこともあるので、前日まで調整のきくお店を探すのだという。

関西は参加者のノリが「ラテン系」

 関西のコミュニティや勉強会の様子は、関東とは違うのだろうか。はなずきんさんは「自分のかかわっている勉強会だけかもしれないが」と前置きをしつつ、「関西は雰囲気がラテン系なのかも」と笑う。

 「同じ勉強会でも関東と関西で、来る人のノリが違うことが多いように思います。集客方法や、主催者、司会、内容によって異なると思いますが、関東だとセミナー感覚で、話を聞きにくるイメージでした。関西は始めから『勉強会』というノリで、自分が参加するという意識を持って来る人が多い気がします」

 また、勉強会の頻度は関東に集中しているというイメージがあるが、関西も「関東ほど多いわけではないけど、自分が参加する分には適度にありますよ」と話す。

あえて開発者向けの勉強会に参加する

 はなずきんさんにとって、勉強会とは何かと尋ねたところ、次のように答えてくれた。

 「出会いの場。趣味。気付きの場」

 仕事で同じことをしているはずなのに、まったく違うやり方をしている人がいて、それが新しい気付きになる。また、開発者向けの勉強会にあえて参加し、開発者がどんなことを考えているのかを知って、日々の業務に生かすということもあるという。

 「開発者じゃない人が開発者向けの勉強会に行っても、たくさんのことが得られます。違うものに行ってもいい。逆に、開発者の人がITプロ向けのものに来てくれてもいいと思いますよ」

 また、勉強会への参加に躊躇(ちゅうちょ)してしまう人に向けては、「最初は話しかけにくくても、何回か顔を出せば顔なじみになってしまうもの」と話す。

 「1回目は、出てみた、というだけでもいい。2回目は『ちょっと話しかけてみよう』とか。受付をしていると、名前を見ても覚えきれないんですね。そこで、2回目のときに受付で『お久しぶりです』なんていわれると、そういえば前回も来てたな、と思い出して、覚えるきっかけになりますから」

先生や親向けのコンピュータリテラシー勉強会

 今後、はなずきんさんは、開催してみたい勉強会があるという。

 「自分は仕事でシステム管理をしているけど、一方で子どもを持つ母親でもあります。先生や親御さんによっては、コンピュータリテラシーへの向き合い方が異なるので、子どもの教育でパソコンや携帯電話、インターネットとどう接すればいいか、悩む人が多い。こういう人のために、コンピュータリテラシーの勉強会をしたいんです。いま、わたしがかかわっている『神戸情報セキュリティ勉強会』で、近いことを行っています」

 神戸情報セキュリティ勉強会は、参加者全員でのディスカッションを行うというスタイル。参加者も幅広く、前回は教育系の内容で開催した。もともと、こうした勉強会をやってみたいということがあり、勉強会のノウハウを学びたいというのも「まっちゃ139勉強会」を手伝う理由の1つだったという。

 「先生や親御さん向けの、こうしたテーマの勉強会はなかなかない。いま、どういう風にやっていったらいいかと、考えているところです」

 

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