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第5回 Ustream.tvでイベントの様子をストリーミング配信

徳力基彦
2008/8/13

イベントや勉強会で行われることが増えてきたストリーミング配信。自分で運営するときにも、ストリーミング配信に挑戦してみましょう。便利な3つのサービスを紹介します。

 テクニカル系イベントや勉強会のストリーミング配信が増えています。

 ストリーミング配信というと、機材が必要だったり、コストが高かったり、何かと手間のかかるイメージがありました。しかし最近は、手軽に試せるサービスが登場しています。そこで今回は、ストリーミング配信サービスを3つ紹介します。自分自身がイベントを担当するときにも利用できそうなお勧めのサービスを選びました。

無料でストリーミング配信ができる3つのサービス

  • Ustream.tv

  • Stickam

  • Skypecast

WebブラウザとWebカメラのみで無料配信できる「Ustream.tv」

 最近、日本でも一部のコミュニティを中心に注目を集めているのが「Ustream.tv」という海外のサービスです。

筆者が勤務しているアジャイルメディア・ネットワークでも、Ustream.tvでオフィスの様子をライブ配信しています

 このサービスに必要なのは、パソコンとWebカメラだけ。パソコンにWebカメラを接続し、Ustream.tvにアカウントを作成すれば、簡単に動画をライブ配信できます。

 類似のサービスではこれまで、専用ソフトが必要だったり、有料サービスへの加入が必要だったりというのが一般的でした。しかしUstream.tvは、Webブラウザ上で動作するため、専用ソフトは不要。そのうえ、無料です。

 しかも、配信中の動画を録画して、あとからYouTubeやニコニコ動画などにアップロードすることも可能です。当日はライブ中継を行い、終了後はアーカイブをネット上に公開することができます。

 このサービスを使用している勉強会が増えてきています。ただし、英語であることがネックかもしれません。

日本語でも利用できる「Stickam」

 「Ustream.tvは英語のサービスなので、ちょっとハードルが高い」という方にお勧めなのが、「Stickam」という配信サービスです。

 こちらのサービスも、もとは米国のサービスです。しかし運営元のE-Times Technologiesが日本語版を提供しており、Ustream.tvと同様にパソコンとWebカメラさえあれば、無料でライブ配信ができます。

利用方法を丁寧に説明しており、ハードルが低いのが特徴です

 また、Stickamのサービスの1つに、テレビ電話サービス「ココロライン」があります。これにより、双方向での会話が可能です。オンラインで参加するメンバーが数人であれば、双方向イベントを試せます。ただし、全体的に画面デザインが派手で、仕事中には利用しづらいサービスなのが玉にキズです。

 「スティッカムラボ」では、実験的なサービスも提供しています。興味のある方は試してみるといいでしょう。

「Skype」の会議通話と「Skypecast」

 Ustream.tvやStickamは、パソコンとWebカメラさえあれば、すぐに利用できます。Webカメラを持っていないと、当然のことながら動画の配信はできませんが。そんなときにお勧めなのが「Skype」です。

 Skypeは無料のインターネット電話ソフトとして有名ですが、1対1の通話だけでなく、ソフトウェア単体で自分を含めて10人までの会議通話を実施することができます。つまり、会議通話を始めれば、すぐにでも音声配信を行うことができるわけです。

 配信する人数が多い場合には「Skypecast」を利用する手もあります。Skypecastは、Skype経由で利用することができる音声会議サービス。SkypeのWebサイトから利用登録すれば、最大100人までの参加者に対して同時に音声を配信できます。マイクを渡して発言権をほかの人に渡したり、荒らす人を強制退去させたり、マイクをミュートにしたりできる権限を主催者が持っているのが特徴です。

SkypecastのWebページ。開催中のSkypecastを検索することも可能です

 一般的な講演や対談のイベントであれば、動画を配信しなくても音声だけで十分、ということもあります。Webカメラはないけれど、インターネットを通じたストリーミング配信をしたい、というときに使ってみるといいでしょう。


 こうしたストリーミング配信のサービスは、注目が高まっている分野です。今後も便利なサービスが次々に出てくるでしょう。是非、試してみてください。

この記事は、ITmedia Biz.IDに掲載された連載「デジタルワークスタイルの視点」を再編集して掲載しています

筆者プロフィール
徳力基彦(とくりきもとひこ)●NTT、ITコンサルを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、コンサルティング業務に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)設立時からブロガーの1人として運営に参画する。2007年7月にAMNの取締役に就任。最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。個人でも「ワークスタイル・メモ」や「tokuriki.com」など、複数のブログを運営するなど幅広い活動を行う。著書に「デジタル・ワークスタイル」「アルファブロガー」などがある。

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