自分戦略研究所 | 自分戦略研究室 | キャリア実現研究室 | スキル創造研究室 | コミュニティ活動支援室 | エンジニアライフ | ITトレメ | 転職サーチ | 派遣Plus |

エンジニアライフ時事争論(9)
生産性向上に必要なのは、技術への誇りと愛である


@IT自分戦略研究所
2010/2/5



第8回1 2次のページ

 ITエンジニアの仕事は、「IT技術を駆使して業務を効率化する」ことである。そのため、多くのITエンジニアが「仕事の効率化」や「生産性の向上」を考えていることだろう。

 1月のお題は「生産性の向上」だ。そもそも、生産性とは何なのか? どのようにして生産性を向上させるべきなのか? それ以前に、ITエンジニアは生産性は上げるべきなのか? 「生産性」について、エンジニアライフのコラムニストが自由に意見を語った。

「生産性向上」における2つの考え方

 まずは、「生産性向上の考え方」を知ろう。『真の顧客満足を目指して』のビガー氏は、「そもそも生産性とは何だ?」と問い掛ける。

エンジニアライフ
コラムニスト募集中!
あなたも@ITでコラムを書いてみないか

自分のスキル・キャリアの棚卸し、勉強会のレポート、 プロとしてのアドバイス……書くことは無限にある!

コードもコラムも書けるエンジニアになりたい挑戦者からの応募、絶賛受付中

 生産性は、「経済学で、生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度のこと。あるいは資源から付加価値を生み出す際の効率の程度のこと」を指す。生産性の計り方としては「一定の資源からどれだけ多くの付加価値を生み出せるかを測定する」「一定の付加価値をどれだけ少ない資源で生み出せるかを測定する」方法がある。

 これまで、エンジニアは「インプットをたくさん収集して、いかに効率よくアウトプットするか」を重視してきたように見える、とビガー氏は指摘する。しかし、これからエンジニアに必要なのは「一定量のインプットから、どれだけ多くのアウトプットを生み出せるか」という視点である。同じインプット量から生み出せる量と質は、エンジニアの腕次第で大きく変わりうる。ビガー氏は「生産性を上げようとするなら、アウトプットの量と質にこだわるべき」と提案している。

生産性向上=「プログラミングを好きになるしか道はない」

 もう1つ、「生産性向上」の考え方について紹介しよう。『プログラマの自分にできること』のNaoki Iwami氏は、「生産性向上は目的ではなく結果だ」と述べる。
 
  「別に生産性を向上させたいわけではない。ただ、気が付くと生産性が向上していただけだ」。Naoki Iwami氏はこのように語る。

 なぜ生産性が向上したのか。それは「プログラミングが好きだから」だ。プログラマはクリエイターである。「思いついたものを即座に形にしたい」から、プログラミングの速さを求める。「生産性を向上させたいなら、プログラミングを好きになるしか道はない」と、Naoki Iwami氏は主張する。

エンジニアは技術力を磨け、そして技術に誇りを持て

 『ソフトウェア開発に幸せな未来はあるのか』のにゃん太郎氏は、「生産性向上」と「ITエンジニアの矜持」について、興味深い意見を寄せている。

 ソフトウェア開発の現場で生産性を向上させるためには、「短い時間でどれだけのアウトプットをこなせるか」が鍵になる。開発環境が進化した現在、一定時間内にアウトプットできる量は昔に比べて格段に増えた。

 しかし、「この状態ではエンジニアとしての矜持が保てない」と、にゃん太郎氏は指摘する。なぜなら、何でも自作できる技術力のあるエンジニアよりも、技術力はあまりないが開発ツールを使うのがうまいエンジニアの方が、生産性が高いように見えてしまうからだ。

 しかし、プロジェクト全体の生産性を上げるには、やはり「基礎技術の習得」が必要不可欠だ。基礎があっての応用である。技術力がそれほどなくてもプログラムを組めてしまう環境だからこそ、きちんと基礎を教育する必要がある、とにゃん太郎氏は述べている。

 エンジニアとしてこれからも飯を食っていこうと考えるなら、まず「当たり前」なことはほとんどないと考えましょう。会社も、仕事も、給料が出ることも、 働く現場があることも、すべて自分以外の人が頑張っているから、今の自分があるのです。エンジニアにとってたった1つの「当たり前」とは「技術を常に磨く こと」、これだけです。

 生産性を向上させる一番効果的な方法は「エンジニアが確かな技術力を持ち、矜持を保つこと」。これがにゃん太郎氏の意見である。

「効率化」で消える人、失う機会  

第8回1 2次のページ


» @IT自分戦略研究所 トップページへ » @IT自分戦略研究所 全記事一覧へ
自分戦略研究所、フォーラム化のお知らせ

@IT自分戦略研究所は2014年2月、@ITのフォーラムになりました。

現在ご覧いただいている記事は、既掲載記事をアーカイブ化したものです。新着記事は、 新しくなったトップページよりご覧ください。

これからも、@IT自分戦略研究所をよろしくお願いいたします。