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@IT自分戦略研究所の歩き方


@IT自分戦略研究所の歩き方

第2回 転職は情報戦を制する者が勝つ

大内隆良(@IT自分戦略研究所)
2006/8/1

@IT自分戦略研究所には、スキルとキャリアに関連した多くの記事やサービスが存在する。そこで、どんな場合にどんな記事を読めばいいのか、どんなサービスを利用すればいいのかを、さまざまなパターン別に推薦していきたい。

 転職がキャリアの転機となることは多い。とはいえ、多くのITエンジニアにとっては、いまだ転職は一大事だろう。転職経験のある人は、もう少し気軽に考える人もいるかもしれない。

 そんな転職、もしくはキャリアの転機に読んでほしい@IT自分戦略研究所の記事をまとめてみた。

キャリアコンサルタントのアドバイスを聞こう

 @IT自分戦略研究所では、各社のキャリアコンサルタントに記事の執筆をお願いしている。その記事には、いくつかのパターンがある。代表的なパターンの1つは、転職する際には自分の将来像やキャリアについて考えようというものだ。

 例えば少し古い記事だが(@IT自分戦略研究所開設前の@ITサイトの1フォーラムだった「Engineer Life」時代の2002年9月の記事「ITエンジニアの転職現場から」の第1回を読んでいただきたい。事例などは少し古いかもしれないが、現在もそのまま通用する話である。

 この記事に登場する2番目の事例は、いまもよくキャリアコンサルタントの方が語るような話だ。つまり、理想の企業を一発で狙うのではなく、その前にもう少しスキル、キャリアを積んだうえで、理想とする企業を狙うことをお勧めする、というものだ。読者の皆さんも、そうしたステップアップの話を読んだ記憶があるだろう。

 そしてこの記事の最後に「今回の教訓」として、「転職は、キャリアの転機」とし、「重要なことはいまの転職ではなく、自分の将来像であり、自分のキャリア像です」と結んでいる。いかがであろうか。

 転職にまつわる具体的なアドバイスとしては、「転職を阻む意外な落とし穴」をお薦めしよう。転職する場合に本来は考えておくべきことだが、忘れてしまっていたり、そこまで頭が回らないといったことはよくある。そんなところに存在する転職の落とし穴を、毎回解説してくれる。

 もう1つ、実際のキャリアコンサルタントのアドバイスとしては、「転職の失敗・成功の分かれ道」をお薦めする。実際にあった事例などを紹介しながら、毎回アドバイスを行ってくれる記事だ。

知っておきたい人材紹介会社

 転職のきっかけで最も多いのは、いまも知人の紹介などだが、少しずつ増えているのが人材紹介会社だろう。では人材紹介会社とは、と思う人に読んでもらいたいのが、「人材紹介会社をうまく利用するコツ」だ。人材紹介会社のビジネスモデルを理解できるだけでなく、人材紹介会社をどう利用すればいいのか、現役のキャリアコンサルタントが解説してくれる。

 転職よりも退職活動に焦点を絞ったのが、「退職活動やってはいけないこんなこと」だ。転職先が決まり、後はいまの会社を辞めるだけ。しかし、意外と多いのが退職時のトラブル。そんなことに巻き込まれないためにも、ぜひ読んでおきたい。

百聞は一見にしかず

 どんなアドバイスよりも雄弁で、説得力を持つのは、実際に転職をした人の経験談だろう。もともと@ITジョブエージェント内のサービス記事として始まり、@IT自分戦略研究所開設時に@IT自分戦略研究所の記事として再スタートを切ったのが、現在も続く「転職。決断のとき」だ。

 この記事のテーマは、なぜ転職を決断したのか、という点にある。しかし、その決断には、意外に多くの考えがあるものだ、と思う。

 転職という形ではなく、フリーエンジニアへのあこがれ、フリーになるまでの経験談では、「実録:私がフリーエンジニアになるまで」を推薦しよう。読んでない人がいたらぜひ読んでほしい。同一筆者による「フリーエンジニアで食えるか?」もいかがだろうか。

書類選考に備える

 転職に際して心配することの1つは、転職に必要になる書類ではないだろうか。職務経歴書に関しては、どこまで書けばいいのか。こうした転職の具体的な書類などに関しては@IT自分戦略研究所での記事は多いとはいえない。が、その中で読んでほしいのは、「効果的な職務経歴書の書き方教えます」だ。

 そのほかの書類で重要で基本的なものといえば、履歴書がある。その履歴書については「履歴書の正しい書き方、効果的な書き方とは?」を読んでいただきたい。外資系の企業に転職を、という人に読んでほしいのは、「一歩上いく英文履歴書の書き方、使い方」だ。この記事は外資系企業への転職を考えていない人でも、意外と知らない英語による履歴書の実際なども知ることができるので、ちょっと参考にでも、という感じで読んでも楽しめるはずだ。

編集のお薦めとサービス担当のお薦めは?

 最後に、@IT自分戦略研究所の編集担当の2人、そして人財開発部 サービス担当の大杉文のお薦め記事を紹介しよう。

 編集職の前は、ITエンジニアとして働いていた経験を持つ長谷川玲奈が推薦するのは、「必要とされるキャリアとスキルを追う!」の第2回の「知識とスキルのために時間を惜しまない」だという。お薦めの理由などについては、本人に語ってもらおう。

 推薦理由は、本記事のインタビュー中、「ITエンジニアの仕事が好きだから、知識やスキルを身に付けるためには時間を惜しまない」という考え方に深く納得したから。わたしが尊敬するあるITエンジニアも同じ考えを持っていた。仕事と趣味がいい影響を及ぼし合い、どんどん新しいスキルを吸収していく先輩でした。こういう人が真のITエンジニアなのだと思う。

 この記事の志々目さんが大学院やフリーエンジニア時代の、また現在若手を指導している経験から得た「とにかく自分の手を動かすこと。一から自分の頭と手で納得するまで取り組むこと。安易にサンプルコードに頼らない、人に聞かない」「それがITエンジニアとしての財産になっていくのです」(本文より)というメッセージは、すべてのITエンジニアに聞いてほしい言葉だ。

 新卒でアイティメディアに入社、今年2年目の千葉大輔の推薦記事は、「最新DATAで見る『エンジニアのキャリア事情』」の「若手が伸びない理由とは? 上司が語るやる気の法則」だという。その理由として挙げるのは、自分自身が若手なので「若手」という言葉が入るだけで自然と注目してしまうからだという。そのうえ、現在進行形で上司の手を煩わせているのでなおさらのようだ。

 本記事では、若手エンジニアが伸び悩んでしまう原因と、若手エンジニアの育成に悩む上司たちの声が寄せられている。上司の目線に立って書かれているので、やや若手に厳しい意見が並ぶ。耳が痛いものもあるが、逆に若手からすれば、上司の考えや悩みを知ることができる記事だ。

 上司が陥りがちな悩みを知り、先手を取って自分からコミュニケーションを図る。それは職場の人間関係の問題を解決する有効な手段であるとともに、若手自身のヒューマンスキルをアップさせる方法でもある。

 人財開発部の大杉文は、人材紹介会社に勤務していた経歴を持つ。彼女のお薦め記事は、「ITエンジニアの転職現場から」の第5回「転職の成功の決め手はコンサルタント選び」を挙げる。以下、本人に語ってもらおう。

 数多くある人材紹介会社から自分に合う会社を探すのでさえ大変なのに、さらにコンサルタント選びが重要であるとなると、雲をつかむような話なのも事実だ。

 だが私は人材紹介会社に在籍していた経験から思う。人材紹介会社は職安ではない。ましてや悩み相談室でもない。最大のメリットはコンサルティングなのだからこそ、やはりコンサルタント選びには重点を置いてほしいと思う。

 龍野氏が紹介してくれた話は氷山の一角にすぎないが、人材紹介会社を使う人にはぜひ一読していただきたい内容である。

最後にサービス紹介を少し

 いかがだろうか。読みたい記事があっただろうか。それが1本でもあれば幸いである。

 転職関連のサービスについては、JOB@ITをご覧いただきたい。この中から1つだけ紹介するとしたら、最近は目立たないサービスとなっているが、「転職アドバイスメール」を紹介しよう。

 このサービス、将来のことで悩んでいる、転職エージェントに会う前に相談したい、というような場合に重宝するサービスだ。電子メールで相談事を送ると、原則として48時間以内に回答してくれる。回答者は、@ITジョブエージェント担当 小林教至、アイティメディア 会長 藤村厚夫、そして@ITジョブエージェント アドバイザーの堀内浩二氏の3人だ。質問に合わせ、3人のいずれかから電子メールで返信が来る。

 職への疑問・不安があり、気軽に相談したい場合にお勧めしたい。詳しくは、「転職アドバイスメール」のWebページを参照していただきたい。

今回取り上げた記事、サービス
ITエンジニアの転職現場から
キャリアは自ら切り開くもの
転職の成功の決め手はコンサルタント選び
転職を阻む意外な落とし穴
転職の失敗・成功の分かれ道
人材紹介会社をうまく利用するコツ
退職活動やってはいけないこんなこと
転職。決断のとき
実録:私がフリーエンジニアになるまで
フリーエンジニアで食えるか?
効果的な職務経歴書の書き方教えます
履歴書の正しい書き方、効果的な書き方とは?
一歩上いく英文履歴書の書き方、使い方
知識とスキルのために時間を惜しまない
若手が伸びない理由とは? 上司が語るやる気の法則
JOB@IT
転職アドバイスメール (JOB@IT内のサービス)

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