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ITコンサルタントが語る! 世界の現場から

 

第5回 わたしの「価値」は品質管理へのこだわりだった

アビーム コンサルティング
シニアコンサルタント 西岡昌平

2008/7/18

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ITコンサルタントの活躍の場は、日本だけではなく各国にも広がっている。本連載は、主に海外で活躍する日本人のITコンサルタントが、海外のプロジェクト事情などを、リレー方式で伝えていく予定だ。あなたの将来の活躍の場も、そこにある?

 オリンピックを間近に控えた、変化の激しい中国の首都・北京にいます。気付けば道が増え、地下鉄ができ、ビルが増えている……。そんな生活を始めて、2年半以上がたちました。いま、世界的に見ても非常に勢いのある中国での仕事に、興味を持っている方も多いのではないでしょうか? 実際に多くの日本人が中国全土で活躍されています。今回は、中国で働く駐在員としての立場で得たものをお伝えします。

■駐在員になるまで

 西岡昌平、28歳。入社7年目です。いまでこそ、時には中国人といい争いができる程度になりましたが、3年前までの私は中国語など大学の第2外国語としてかじった程度。まずは、そんな私が駐在員として中国で仕事をするまでの話です。

 入社3年目のころ、多くの社会人がそうであるように、私も「自分の進むべき道」について悩んでいました。何かに特化すべく自分を磨きたい。当時の私は、会計の知識を深めるか、中国語をマスターするか、そのどちらかを選択しようとしていました。そんな時期、たまたま中国関連のプロジェクトにアサインされ、日本で中国にかかわる仕事を始めました。弊社の中国関連のスペシャリストと出会い、話をしていく中で刺激を受け、私の中の中国への興味が徐々に増していきました。

 中国語レベルはあいさつ程度、そのほか特別の知識があったわけでもない私ですが、行動力には自信があります。まずはある程度の中国語を身に付けなければと、毎週末中国人の先生について学び始めました。次はさまざまな人へのアピールです。弊社の中国関連の上司たちに自分の熱意を伝え続け、ついにあるプロジェクト(日本企業の中国現地法人に対するシステム導入)に携わることができました。そして2005年9月、長期出張の形で北京での生活をスタートさせたのです。

 しかし、もちろん最初からうまくはいきません。いつ日本に戻されるか分からない状態。世界遺産が8つもある北京に来たにもかかわらず観光もせずに、平日はひたすら仕事、週末は終日中国人教師とのマンツーマンレッスンと、しばらくはがむしゃらに過ごしていました。当時を思い返すと、自分の語学能力を高めたいというだけでなく、プロジェクトを成功させることに自分の人生をかける思いだったような気がします。

 そんな生活を続けているうち、プロジェクトの1メンバーから、徐々にメンバーをまとめる立場へとなっていきました。もっともっと中国で仕事をしていたい、そんな思いが強くなり、2007年2月には弊社の上海オフィスに籍を移し、駐在員となったのです。

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