@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(110)
1日を72時間にする方法
@IT自分戦略研究所 書評チーム
2009/7/1
■見えない時間
「見えない時間」で 稼ぎなさい! 野崎美夫(著) フォレスト出版 2009年4月 ISBN-10:4894513447 ISBN-13:978-4894513440 1470円(税込み) |
1日24時間は誰にでも等しく与えられる。本書のキーポイントは、「見えない時間」をいかに活用するかだ。そのうえで、あなたの潜在能力を最大限に引き出す習慣や仕事術を紹介し、人生とどう向き合うかについて説明している。
「見えない時間」とは、あなたがこれまで意識して使ってきた時間(顕在時間)に対して、いわば意識していない時間(潜在時間)のことをいう。潜在時間のつくり方とは、端的にいうと、作業段取りの整理と潜在時間を顕在時間へ変換することだ。いかなる時間も自分の意識下にコントロールするタイムマネジメントを心掛けるのだ。
◆1日を72時間にする方法とは?
著者は意識下の24時間を顕在時間とし、それと並行して、潜在意識が活動する潜在時間が24時間存在すると考える。さらに、顕在時間の中で、何もせずに垂れ流していた時間を束ね、同時並行できる仕事を並行作業することで24時間の潜在時間を顕在化する。
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起床後と就寝前にアファメーション(自分自身に対して行う肯定的な「自己宣言」)の言葉を掛けることで、就寝中や起床してからのその日1日の潜在意識に働き掛けるのだ。
◆あなたの潜在能力を引き出す習慣、仕事術
「スケジュール管理」「モチベーション管理」「ノート術」「メモ術」「アイデア発想術」などが、いままで埋もれていたあなたの能力を引き出すテクニックだ。著者のアイデアが至る所にちりばめられ、一瞬も逃さない姿勢が読み取れる。
◆人生はうまくいかないからうまくいく。人生とどう向き合うか
「夜明け前の闇が一番暗い」という言葉がある。著者は転じて、「多くの人は、ようやく頑張り続けてきたその努力が実る、まさにその直前に頑張ることを放棄していく」という。だから、自分の成功を信じて頑張り続けた人だけが、成功を迎えられるのだ。かけがえのない人生のかけがえのない時間とどこまでドキドキしながらつきあえるか、あなたもさらなる人生の充実に向けて時間について考えてほしい。(鯖)
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