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@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(51)
ロジックをめぐる冒険

@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/10/6

■論理の本質

世界一たのしい論理思考のレッスン

小野田博一(著)
ソフトバンククリエイティブ
2008年8月
ISBN-10:797347775
ISBN-13:978-4797347777
1260円(税込み)

 論理の本質を説明する本。少女が動物と話をしながら、論理の本質を考えていく。

 論理的とは「論理が正しい」こと。論理の正しさには2種類ある。正しさが絶対的なものと相対的なもの。

 「それ」がタオルであり、「それ」がピンクなら、「それ」はピンクのタオルだ。この思考の流れを演繹(えんえき)という。演繹の論理の正しさは絶対的だ。正しさの相対的な思考法を帰納という。正しさが相対的とは、視点によって正しさが変わること。

 いずれの場合でも、論理の正しさを議論する相手にきちんと説明すること、それが論理的であることの第一歩だ。この本の最大のメッセージはここにある。

 主人公のエリカは、さまざまな動物に問い詰められる。動物たちの発言はいずれも極めて論理的だ。ただし、多くの場合、彼らの発言は倫理的ではない。ゆえに、動物たちの話を聞いている途中でエリカは混乱し、「分わからない」という言葉を何回も口にする。

 論理的に正しい発言が、必ずしも、互いの意思疎通を円滑にするとは限らない。俗にいう「屁理屈」とは、ロジカル・シンキングに魂を持っていかれたこの本の動物たち(のような人々)が駆使するツールである。(鯨)

本を読む前に
論理的な人はこう考える (@IT自分戦略研究所)
記事から学べ 論理思考を身に付けたい! (@IT自分戦略研究所)
感覚的な言葉こそ論理的に使え (@IT自分戦略研究所)


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