@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(54)
これがWebプロデューサーの仕事
@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/10/9
■プロジェクトの全体に配慮する
Webプロデュース (ウェブの仕事力が 上がる標準ガイドブック 4) ワークスコーポレーション 2007年12月 ISBN-10:4862670202 ISBN-13:978-4862670205 2980円(税込み) |
インターネットビジネスをプロデュースするためのノウハウを解説している。プロデューサー向けなので、まずは、インターネットビジネスを取り巻く環境を概観する。その後、定番となったビジネスモデルを紹介し、それらのビジネスモデルのキモとなるマーケティング戦略と集客施策などについて説明を加える。
この本によると、インターネットのビジネスモデルは、ECビジネス、ソフトウェアビジネス、ソーシャルメディア(的性質を活用したビジネス)、モバイルビジネスの4つに分類できる。
このいずれについても、(プロデュースする人にとっては)マーケティング戦略の知識が求められる。プロデューサーは、事業のスキームを作らなければならず、スキームができていなければ、出資者、上司、スタッフなど利害関係者の協力が得られない。事業のスキームを作るときにマーケティングの知識は大変役に立つ。
Webサイトの企画から構築、リリース、運用に至るまでの流れについてもページを割いている。
プロデューサーの仕事の核は、RFP(提案依頼書)をまとめ、プロジェクト計画書を作成し、正式な発注契約を結ぶまでにある。実際に制作が始まる前の段階。制作が始まったら、ガントチャートに基づいて、進行管理を行う。ただし、プロデューサーとは別に、専任のプロジェクトマネージャがいれば、制作段階の管理を任せることができるだろう。
プロデューサーは、プロジェクトの全体に配慮する。経営的な視点に立った事業戦略からそのWebサイトを活用したマーケティング戦術の展開まで、幅広い視野でプロジェクトを育てていかなければならない。(鮪)
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