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@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(62)
数字が読めると世界の見え方が変わる

@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/11/5

■数字と論理

ビジネス
数字力を鍛える

グロービス、田久保善彦(著)
ダイヤモンド社
2008年7月
ISBN-10:4478004404
ISBN-13:978-4478004401
1680円(税込み)

 この本では、数字に焦点を絞り、問題解決の手順を解説している。数字と論理を切り離すことはできない。論理を補強するには数字の力を借りる必要がある。数字に強くなることは、論理的思考力を強化することにつながる。

 第2章「数字を加工する」で、(数字の)加工・分析手法を説明する。

 さまざまな要素を1つに集約して、全体像を見るにはどのような数字を活用するか。「平均値」がよく使われる。平均値の中でも、すべての要素を足し、項目数で割る「単純平均」が一般的だ。しかし、単純平均ではカバーできないケースがある。要素ごとの重み付けが異なるとき。それぞれの要素の重要性が同じなら単純平均で全体の状況を把握できるが、要素ごとに重み付けが異なる場合は、「加重平均」による分析を行う必要がある。そもそも、平均値でいいのか、「中央値」が適切なのか、判断しなければならないときもある。

 このように、この章では、存在しているデータのすべて、あるいは一部を活用して、全体像をさまざまな方向から見る方法が記述されている。

 第3章「解釈し、意味合いをつむぎ出す」では、数字を解釈する方法と数字から意味を導き出す方法が解説される。数字を解釈するには、5つのコツがあるとする。

  1. 「差」に注目する

  2. 異常値や変局点に注意する

  3. 軸の取り方を工夫する

  4. 矛盾や第三因子に気付く

  5. 定性的な感覚を大切にする

 第4章は、分析結果を利害関係者に伝える効果的な手法について、第5章はマネージャとして数字を読むための勘所が紹介される。(鯨)

本を読む前に
記事から学べ 論理思考を身に付けたい! (@IT自分戦略研究所)
感覚的な言葉こそ論理的に使え (@IT自分戦略研究所)
論理的な人はこう考える (@IT自分戦略研究所)


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