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@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(70)
いまの日本ができるまで

@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/12/2

■世界の中の日本

歴史としての現代日本
五百旗頭真書評集成

五百旗頭真(著)
千倉書房
2008年11月
ISBN-10:4805108894
ISBN-13:978-4805108895
2520円(税込み)

 毎日新聞日曜版の書評およそ10年分と紀要論文などをテーマごとに分類し直した労作。評された本は100冊余。20世紀の終わりから21世紀最初の「世界の中の日本」を、書評という特殊なフィルターを通して論じた。通常、参考文献として巻末に掲載されることの多い資料を1つ1つ正面から批評し、その堆積をもって、この10年間の日本を浮かび上がらせている。性急な仕事ではないだけに、それぞれの記述に信頼が持てる。

 全6章の構成。

 第1章では、日本の歴史を語る本を取り上げた。歴史の中の日本。日本の現在がいかに形成されたか。過去を掘り起こす歴史家の仕事を丹念に読みながら探求した。

 第2章は自伝・回想・評伝を集めた。戦前、戦後の日本をけん引した大人物の横顔や現代日本の外交論、小渕恵三の伝記など。

 第3章は戦後日本の政治状況に踏み込む。吉田茂の敗戦処理を経て、経済復興を成し遂げた日本の政治外交の内幕、冷戦終結後の変化。

 第4章は米国との関係を論じる。G20開催後の世界は、ドルの基軸通貨体制を抜本的に見直す機運に満ちている。米国に追従してきた日本の外交戦略は、大きな曲がり角に立っている。

 第5章のテーマはアジア。バンドン会議を起点に、変遷するアジアの姿を追った。

 そして最終章は国際関係。英国外交史に関するいくつかの書籍を軸に、日本にとっての国際政治の状況を思索する。(鰈)

本を読む前に
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