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アクセンチュア「International Women's Day 2008」レポート

前編 コンサル夫婦は「育児業務機能一覧」で作業分担

加山恵美
2008/6/19

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 「女性にとって最も働きやすい職場環境」を目指し、さまざまな取り組みを行っているアクセンチュア。その一環として年に1度、全女性社員を対象としたキャリアイベント「International Women's Day」を開催している。

 2008年は「男性社員との相互理解促進」を重点テーマとし、男性社員によるパネルディスカッション、女性社員と男性社員の間のミスコミュニケーションを解消するトレーニングの紹介などを行った。International Women's Day 2008開催の模様を、2回にわたってレポートする。

マントを羽織り、舞台に登場したのは「かわいい動物」?

イヌ、ゾウなどの動物を模した仮面とマントを付けているのは、男性社員が本音を語れるようにするための試み

 数百人の女性社員で埋め尽くされた、都内ホテルの大会場。そこに仮面を付けマントを羽織った4人の男性が登場した。アクセンチュアが毎年3月8日の「世界女性の日」に合わせて実施する女性社員向けイベント、International Women's Day 2008でのひとコマである。男性たちは「男性社員の本音が聞きたい」と題したパネルディスカッションのパネリストだ。

 顔と体格を隠し、音声まで変えた試みが功を奏したのか、男性社員の貴重な本音を聞くことができた。

 例えば「同じ能力の男性社員と女性社員がいたとします。部下として1人選ぶなら男性と女性、どちらがいいですか?」という質問には、以下のような回答が得られた。

A:能力が同じであれば、あとは人柄や性格、クライアントとの相性で考えます。

B:女性を選びます。異性の部下なら違う視点があり、自分が気付かないことを指摘してくれるかもしれないからです。

C:男性を選びます。女性ですとセクハラと疑われるのが心配で、気軽に飲みに誘えないからです。

D:職場の男女バランス次第です。足りない方を補完できるように選びます。

 男性をパネリストとしたパネルディスカッションを行ったのは、女性社員への過去のアンケートで、「男性がどう感じているか知りたい」という声が多かったためだそうだ。

アクセンチュアにおける女性のキャリア支援活動

 アクセンチュアの女性キャリア支援活動は海外から始まった。1999年に「Great Place to Work for Women」というプログラムとして開始。2002年ごろから活動を強化し、各国で「Women's Initiatives」という取り組みが始まった。

 日本でも2006年からWomen's Initiativesとして本格的な活動を開始している。Women's Initiativesは社内横断的な組織による女性のキャリアアップ支援活動で、働きやすい社内環境の整備に取り組むほか、他企業で活躍する女性との交流、女性支援に関する協賛活動などを実施している。

 経営層のコミットメントのもと、管理部門ではなく現場主導で活動を展開しているのが大きな特徴だ。

 今回のイベントInternational Women's Day 2008も、Women's Initiativesが主宰している。世界のアクセンチュアグループにおいて4回目の開催である。2008年の共通テーマは「Discover Your Opportunities in the Multi-Polar World」。これは世界経済が多極化する中、どのような選択肢を持ってどうキャリア形成を目指すかということだ。

 2005年まではイベント参加者をマネジャー以上の女性社員に限っていた日本でも、Women's Initiativesが開始された2006年から対象を全女性社員に拡大した。2008年は「ワークライフバランスの実現」「現場におけるダイバーシティマネジメント」を個別テーマとして掲げている。

さまざまな働き方に応えられる制度と、その活用事例  

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