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アクセンチュア「International Women's Day 2008」レポート

後編 女性部下を「女性」ってひとくくりにしてませんか?

加山恵美
2008/6/26

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 アクセンチュアの全女性社員を対象としたキャリアイベント「International Women's Day 2008」をレポートする本連載。前編「女性のキャリアについて、男性の意見も聞きたい!」では、イベントとそれを主催する「Women's Initiatives」の概要、男性社員によるパネルディスカッション、仕事と育児の両立の事例発表を紹介した。

 後編では、女性が仕事を続けることをサポートできる上司になるための「ダイバーシティマネジメントトレーニング」について紹介する。

管理職を対象としたダイバーシティマネジメントトレーニング

 International Women's Day 2008の重点テーマは「男性社員との相互理解促進」であった。その一例として、女性社員と男性社員の間のミスコミュニケーションを解消するトレーニングが発表された。

 管理職を対象とした「ダイバーシティマネジメントトレーニング」である。その名のとおり、管理職がダイバーシティ上の誤解を解き、適切に部下をマネジメントできるようになるためのトレーニングだ。

 トレーニングは、まずアクセンチュアのコアバリューの1つ「Respect for the Individual」(個人の尊重)をきちんと認識することから始まる。次に各種制度を理解し、ロールプレイングを実施する。ともすれば見落としそうになるダイバーシティ上の問題に気付けるようになるためだ。シニア・マネジャー以上の全員に実施する予定だという。

 イベントでは、トレーニングの概要紹介として、典型的な3つのミスコミュニケーション事例をドラマにしたものを上映した。その後、それぞれのケースの原因分析とアドバイスが行われた。分析とアドバイスは、ダイバーシティの促進、女性ビジネスリーダーのネットワークづくりを支援するNPO法人であるGEWELが行った。

 これは上司向けのトレーニングを題材としているので男性上司向けのアドバイスが中心となるが、会場にいるのは女性なので、女性にできることや配慮しておくべきことのアドバイスも付け加えられた。

ケース1:「女性」ってひとくくりにしないで!

入社2年目の女性社員vs.男性上司

 女性は「割り振られた仕事は完ぺきにこなす。それもできるだけ早く」がモットー。細かな作業が多い資料作成は苦手だったが、何とか時間内に終了して上司に提出するところだ。

女性 「できました!」
男性 「おっ、早いなー。さすが、完ぺきだよ」
女性 「(やった−)」
男性 「さすが、女性はこういった細かい作業がうまいな」
女性 「(えっ?「女性だからこういうのが得意」って決めつけないでほしいな。私、こういうの苦手なのに)」
男性 「(あれっ? 何でムッとしているんだろう。分かんねえな、女って)」

【アドバイス】
上司は部下の性別にとらわれず、何が得意で何が苦手かを把握しておきましょう。

部下は、苦手な作業があればはっきり意思表示しておくのもいいかもしれません。例えば「こういう細かいのが苦手な女性もいるんですよ。……私みたいに!」など。


部下に妊娠を報告されたら……  

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