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ITエンジニアに贈るダイエット法実践編

第9回 いよいよ結果発表。ダイエットの成果はいかに?

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2007/8/17

 「半年で20kg減」を目標に、2007年1月下旬からスタートしたダイエット。ついに半年の間続いたダイエット期間が終了した。では、早速結果発表といきたいところだが、その前にこの半年間の歩みを振り返ってみたい。

始めた目的は「健康のため」

 なぜ筆者はダイエットを始めようと思ったのか。それは「健康のため」である。筆者は学生時代から肥満体であるため、健康診断でいい思い出がない。血管が見えにくいため、ほかの人よりも採血に時間がかかったり、生活習慣病に対する注意とともに、白衣を身にまとった医師からは「いまは若いからいいですけど、30代、40代になったらかなり危険ですよ」とおどかされたりする始末だ。

 いいかげん、「何とかしなければ」と思い立ち、ダイエットを決意したのが2007年1月。それまでも筆者は何回かダイエットに挑戦していたのだが、素人の勘を頼りにダイエットをするよりも、1度ダイエットの基礎知識を学ぶ必要があると判断した。

 そこで第1回「覚えておきたいダイエット中の食生活」では、管理栄養士の松本理華氏に、ダイエットをするうえで知っておきたい基本的な事柄について話を聞いた。

 まず、ダイエットに必要なことは「バランスの取れた食事」だ。筆者はダイエットというと「カロリー摂取を控えればいい」と漠然とした印象を持っていたのだが、実際のところただカロリーを少なめにすればいいわけではないようだ。たんぱく質などの栄養をしっかりと取り、基礎代謝を維持するための体作りも併せて考えなければならないという。

 また、食事を取り方も重要で、食事の間隔が開いたり、1日1食や2食といった食事内容では、エネルギーの吸収の状態が変化し、少ないエネルギーで動く体、つまりやせにくい体質になってしまうのだ。

 そういった食事内容に気を付け、以下の5つのルールを作ってダイエットに取り組むことにした。

・毎日3食バランス良く食べる
・毎回食事の内容を記録する
・毎日1万歩歩く
・毎朝体重計に乗る
・夕食は22時以前に食べる

それまでの自分を確認する

 実際のダイエットレポートが始まったのは、第2回「ペースがつかめずに手探りで進む」からだ。それまでの自分の食生活を振り返り、カレーとナポリタンを1食で食べるなど、ずいぶんと暴飲暴食をしていることにわが事ながら驚いた。

 ダイエットを始めてみて、最初に重要だと思った部分は「意識すること」だ。食事の内容や日々の体重を記録し、それらを意識することで自ずとダイエットしなければという気になってくる。

 しかし、前述した5つのルールを実践しながらダイエットを続けたが、自分の生活パターンとずれているところも見えてきた。例えば、22時以前に夕食を食べると決めたが、帰りが遅くなって結局22時までに食べられないことがあったり、日によっては3食食べられないことがあったりといったことだ。だが、そういった部分を認識しながら少しずつ生活のリズムを修正していった。ダイエットはそれまでの自分の生活スタイルを変化させることだと思い始めたのはこのころからだ。

訪れた停滞期にどのように対処したのか

 順調に体重も減って、「これなら楽勝かも」と調子に乗っていたとき、それをいさめるようにやってきたのが「停滞期」だ。停滞期では急激な体重の変化や、摂取カロリーの変化に応じて、体が少ないカロリーでも活動できるようになったり、変化を抑制する方向に体が変化する。その結果としてそれまでよりも、体重が減りにくくなる時期だ。この停滞期は程度にもよるが、ダイエットをするうえで避けては通れない道だ。

 第3回「ついにやってきた停滞期と還暦を迎えた体年齢」では、そんな停滞期にぶち当たった戸惑いが伝わってくる。それまでは目に見える形で数字が減っていったので、それを励みにダイエットを続けるという形だったのだが、停滞期に入ってしまうとそうした目に見える形での結果がないので、どうしてもじっと我慢ということになる。

 ほかにも目に見える形での結果がないものかということで、導入したのが新しい体組成計だ。歩数計と連動して体重や体脂肪率を記録することができる。この体組成計では「体年齢」も測定することができる。実際に測定してみたところ、出た数字は何と「60歳」。自分の肉体がすでに還暦を迎えていたことにがくぜんとした。ちなみに現在の体年齢は「48歳」。大分若返ったが、いまだに実年齢と大きくかけ離れている。

ダイエット時に必要な運動とは

 第4回「ダイエットの折り返し地点。これまでを振り返る」で、前半の振り返りを終えて、続く第5回「『楽に長く』がダイエットのコツ」では、ゴールドジム 北千住東京の高木剛志氏にダイエット時の必要な運動について話を聞いた。

 ダイエット中の運動で重要なこととして高木氏は「楽に長く続けること」を挙げる。これは最大心拍数の60〜80%程度の心拍数での運動(有酸素運動)、つまりウォーキングなど、比較的負荷が軽い状態の運動をある程度の時間行うことだ。ただ、このとき無理をしてはいけない。無理をするとどうしても3日坊主になってしまいがちだ。いま自分ができる範囲でいいので、長く続けることができるものから始めよう。

 基礎代謝を向上させるためには体の筋肉量を増やすことも大切だ。高木氏は「大腿部や胸、背中など大きな筋肉を鍛えると効果的」だという。

 運動をする前には、BCAA(分岐鎖アミノ酸)やカルニチンなどの栄養素を摂取すると運動の効果も上がる。しかし、これらはあくまでも栄養補助食品なので、過度に期待しすぎてはいけない。

後半は鈍い減量ペースに悩む

 さて、後半戦に突入したが、またもいきなり体重が減らなくなってしまったのが、第6回「そろそろラストスパートといきたいが……」だ。このときも食事の回数が減ったことや食事を取る時間が不規則だといった、食生活の乱れから体重の減少がストップしてしまった。

 実際に食事の内容を見てもらうと分かるが、食べているメニューは普通なのだが、見事に体重は減っていない。単純に食べる量を減らしたり、カロリーを減らしたりしてもそれだけでは不十分だということが分かるだろう。次の第7回「『ま、大丈夫だろう』をどう克服する?」では、体重がなかなか減らなくなってしまった理由をより詳細に振り返った。

 そこでは「問題なのは『慣れ』というか『大丈夫だろう』というメンタリティなのだ」としている。ダイエットを長く続けているうちに、体の慣れだけではなく精神的にも慣れが生じてくる。「まぁ大丈夫。後で取り戻せるさ」というメンタリティが徐々に体を蝕んでいくのだ。そして、数カ月後に体重の増加という形でそのつけを支払わなければならなくなる。

 そうならないために第8回「参照しやすいログ管理が苦境を救う」でいうように、後々自分のこれまでの歩みが見えやすいように、体重などの数字や食事内容を管理する必要があるのだ。しかし、それに気付いたのはもうダイエットも終盤という体たらく。ダイエットの後半戦はなかなか減らない体重に苦しめられた。

何kg減量できたのか、果たして目標は達成できたのか? いよいよ結果発表!

今回のインデックス
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