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テクノロジ・コンサルティング・キャリアファイル

ERPとモバイルを連携させる――
新しい市場ニーズには組織横断で取り組む

スマートフォンなどの普及に伴い、最近ますます「業務システムをモバイル端末と連携させたい」というニーズが高まっている。急速に拡大する――しかも多様化している――ニーズに、コンサルタントとしてどのような“解”を出すか。

  「ERPをモバイル端末と連携させたい」というニーズ

アクセンチュアのテクノロジー コンサルティング本部 SAPビジネスインテグレーショングループ シニア・マネジャーの渡邊将樹氏
渡邊将樹氏
アクセンチュア
テクノロジー コンサルティング本部
SAPビジネスインテグレーショングループ
シニア・マネジャー

 現在、「業務システムをモバイル端末と連携させたい」というニーズが高まっています

 現在、ビジネスパーソンが日常的にスマートフォンを持ち歩いて仕事に使うようになってきました。また、最近はモバイル端末に対応するソリューションも増えています。これらの条件が整ってきて、お客さまの間でも「業務システムをモバイル端末に対応させようか」という気運が高まっているのです。

 例えば、「ERP(Enterprise Resource Planning)とモバイル端末を連携させたい」という要求があったとします。この場合、ERPに基づいて構築した企業情報システムに、営業担当が外出先からアクセスできるようにします。社外からでも情報を登録して、基幹システムへすぐ入力できるようにしたい、というわけです。

 コンサルティングの立場でこのような案件に関わるときは、「企業全体のIT戦略をどのように立案するか」「その中で現場(例えば営業)の活動支援をどうするか」「現場のワークスタイルをどうするか」という課題を考えることから始めます。

  ERPとモバイル端末は接近しつつある

 モバイル端末への対応と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。

 先にお話しした「ERPのモバイル連携」もその1つです。今のERPを見ると、WebブラウザやWebサービスを利用してモバイル端末と連携する仕組みは、すでに存在します。モバイル端末からリアルタイムに基幹システムにアクセスする企業情報システムも、登場しています。IT企業が買収によりモバイル関連製品を手に入れるという動きがあるなど、業務システムとモバイル端末は急速に接近してきているのです。

 他にも多くのニーズがあります。例えば、日常的に大量の資料を持ち歩く営業担当がいたとします。これを紙ではなくiPadのようなタブレット端末で置き換える動きがあります。このような案件では、「タブレット端末へのコンテンツ配信」について考えます。

 モバイル端末を利用する際は、セキュリティに気を使う必要があります。企業情報システムとの通信の暗号化だけでなく、端末を紛失した場合でも情報が漏れないようにすることを、あらかじめ考えておかなくてはなりません。

  リモートサポートを活用し、ヘルプデスク業務を集約

 モバイル端末を導入する上でのサポート体制も重要です。

 例えば、スマートフォンの端末が思うように動かない、という問い合わせを受けたとします。実機を見ないで、言葉だけで症状を診断して対策を伝えることは困難を極めます。そんなとき、コールセンターからリモートサポートへ引き継ぎ、お客さまの端末に入っているサポート用のツールを使い、遠隔地にいるエンジニアがアクセスして調べられれば、利便性は格段に上がります。

 アクセンチュアは、世界中でリモートサポートのサービスを展開しており、グローバルなリモートサービスを提供する体制が整っています。さまざまなプラットフォームを搭載したスマートフォンを、世界各国にある拠点から管理、必要であれば操作を代行することが可能なのです。

 このリモートサポートの仕組みを活用すれば、企業でモバイル端末を活用するときのヘルプデスク業務を集約化できます。ヘルプデスクを拠点ごとに置くのではなく、グローバルで1拠点に集約化、アウトソースすることで、効率を高めます

  組み込みソフトウェアを開発することも

 案件によっては、モバイル端末に組み込むソフトウェアを独自開発することがあります。アクセンチュアは、ノキアからシンビアンのプロフェッショナル・サービス部門を買収したため、モバイル端末の高度な組み込みソフトウェア開発にも対応できます。

 私自身は組み込み開発チームに所属しているわけではありませんが、プロジェクトのニーズに応じて、組み込み開発チームと連携しながら仕事を進めます。

 このように、一口に「モバイルとの連携」案件といっても、ワークスタイル改革やコンテンツ配信、セキュリティにリモートサポート、組み込み開発など、実に多様なニーズが存在します。市場ニーズはこれからますます多様化し、幅広いものになっていくでしょう。

  ニーズは幅広くなっている。
だから多様な人材が活躍する場がある

 私はアクセンチュアに転職する前、システム・インテグレータ(SI)企業でソフトウェア・エンジニアをしていました。アクセンチュアに入社してからは、一貫してERPの導入プロジェクトを手掛けています。転職してから感じたのは、「SI企業に比べて仕事の範囲が広い」ということです。システム開発だけでなく、業務の定着、効果の診断まで受け持つことは驚きでした。

 ここ2〜3年は特に、IT戦略、グローバライゼーションに伴うインフラ統合が、企業にとって大きな課題となっています。それに関連して、モバイル端末への対応という話が増えています。このようなニーズに対応できる多様なエキスパートがそろっていることがアクセンチュアの強みであり、ここで働く“やりがい”につながっています。

 ポイントは「多様性」です。分野を横断して問題に対処できる人材も大切ですが、高度な専門知識や技術を備えた人材も大きな戦力です。「横断タイプ」「特化タイプ」など、多様な人材がアクセンチュアにそろう理由は、「多様な人材を受け入れる」という企業文化があってこそでしょう。

 お客さまのニーズが幅広くなっていく今だからこそ、こうした多様な人材が集まる場はより重要になっていくと思っています。

 アクセンチュア「モバイル・テクノロジー・ソリューション」について
 ※「アクセンチュア・SAPシステムインテグレーション・コンサルティング」について


アクセンチュアはコンサルタントの経験者採用を行っています。

提供:アクセンチュア株式会社
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2011年11月30日

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