pr

Windows OSやMicrosoft Officeシリーズをリリースし、IT業界のみならず、広く一般にもその名を知られるマイクロソフト。ソフトウェア企業として有名な同社だが、そのコンサルティングサービスにも定評があるのをご存じだろうか。Windowsをベースにしたエンタープライズビジネスを支えるMicrosoft Consulting Services(MCS)の実績と、今後の戦略に迫っていこう。

  世界最大級ソフトウェア企業のテクノロジを支えるMCS

 エンタープライズシステムのオープン化を支えるWindowsソリューション。メインフレームやオフコンと同様の堅牢性を実現しながら、最新テクノロジを積極的に取り入れる──こうした要請を具現化するうえで大きな役割を担うのが、マイクロソフトのコンサルティング部門であるマイクロソフトコンサルティングサービス(MCS)だ。

マイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 統括本部長 畑義和氏

 大企業や官公庁などをメインターゲットとして、システム導入の上流工程である設計フェイズを中心にコンサルティングサービスを提供するMCS。現在約100人のコンサルタントを抱えているが、サービスの大幅拡充を実現するために新たなコンサルタントを募集している。その狙いや背景について、マイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 統括本部長の畑義和氏は次のように語る。

 「マイクロソフト製品の成熟度が上がり、エンタープライズへの浸透も進みました。10年前には一部門の小規模システムなどに利用されていましたが、現在はピーク時の同時接続数が1万を超えるような大規模システムにも使われています。製造業や金融、流通、サービス、ユーティリティ、通信などさまざまな業種にわたってサービスを提供していますが、そのカバレッジをより広げていきたいと考えています」

 MCSがメインで提供するサービスは以下の3つだ。

●ESC(Enterprise Information Systems Consulting)
  ユーザー企業のビジネス課題の解決に役立つITを実現する。ビジネス計画をIT計画に落とし込み、そのスケジュールや優先順位、予算、導入プラットフォームなどに関するコンサルティングを行う。

●Lighthouse
  新しいテクノロジの普及のため、それを取り入れた先進的なシステムの構築を推進する。新技術の早期導入を促すマーケティング的な意味合いのほか、リファレンスシステムとしての役割を担う。

●New Technology(TAP:Technology Adoption Program)
  開発段階の製品を早期導入しながら、それに対するフィードバックを得ることで製品のクオリティを上げていくプログラム。コンサルティングノウハウの蓄積のほか、「マイクロソフト製品のクオリティを向上させる」といった意味合いも持つ。

 この中から「ESC」と「New Technology」の2つについて、実際のコンサルティングの仕事を詳しく紹介していこう。

  ITポートフォリオを中心にシステムの方向性を見いだす
マイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 プリンシパルコンサルタント 小泉浩氏

 IT部門が実施する業務を事業部門に対するサービスと見なし、投資のポートフォリオと同様の考え方に基づいて計画管理するITポートフォリオ管理はESC(Enterprise Information Systems Consulting)の典型的な仕事の1つだ。サービスのパフォーマンスや、それに対するユーザー部門の評価などを色分けによって表現することで、ITの目指す方向性と現在の状況を視覚的にとらえる。それを基にして、ビジネス戦略の方向性に合致するITポートフォリオの姿を描き出していく。

 代表的なビジネス部門にインタビューし、ビジネスの方向性を整理したうえで、ITの導入状況も含めた現状のポートフォリオを作成。IT部門の考え方だけでなく売り上げやコスト、行政機関であれば市民サービスといった面を考えながら、ビジネスとITの整合性を取っていく。

 ESCに携わるマイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 プリンシパルコンサルタントの小泉浩氏は、ほかのコンサルティング企業に対する強みを次のように話す。

 「大きな違いは、お客さま側の担当者と協業して一緒に成果物を作成する点です。一般的なコンサルティングファームの場合はコンサルタント数人がレポートを作成し、それを納品します。しかしその過程にお客さまの担当者が携わるのとそうでないのとでは、できあがったロードマップを実行に移す際の理解度、主体性、責任感、実行可能性が違います。われわれの場合は、お客さまとともに問題点や課題を把握しながら、お客さまが主体となって実現性の高いITポートフォリオを作り上げていくのです」

 自社のロードマップをベースに最新テクノロジを提供していくことが同社の強みだが、必ずしもマイクロソフト製品を前提としたコンサルティングのみを行うわけではない。

 「公共機関などのように中立的なコンサルティングを求められる場合もありますので、お客さまに合わせてサービスを提供します。ただ、IT導入の方法論に関するコンサルティングを、テクノロジコンサルタントがバックアップすることにより実装可能な技術解もセットで提供するのが一般的なコンサルティングファームと異なるところですし、大きな強みです」(畑氏)

  製品の早期導入を促進、製品開発の一翼を担う側面も

 マイクロソフト製品の早期評価、導入を行う「TAP(Technology Adoption Program)」は、同社ならではのサービスの1つといえる。アルファ版やベータ版などの段階からユーザー企業への製品導入や評価、展開を行い、そのフィードバックや障害情報を基にして製品の品質向上などに役立てるというものだ。

 ユーザー企業のメリットは、最新技術に関する情報を早期に入手できるほか、ユーザビリティや機能などに関するフィードバックが可能な点にある。既存アプリケーションの動作確認なども含めてさまざまな障害や問題を早期に発見し、よりスピーディに先進的なソリューションの導入を図れる。

マイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 シニアコンサルタント 坂谷淳宏氏

 マイクロソフトのメリットとしては、ユーザー企業と開発チームが親密な関係を築くことで、実際のお客さまの環境で求められているものを製品開発に生かせることなどが挙げられる。マイクロソフト コンサルティングサービス統括本部 シニアコンサルタントの坂谷淳宏氏は、「お客さまと当社の開発チームとの橋渡しをするのがコンサルティング部門の役目です」と話したうえで、TAPの意義をこう語る。

 「新製品のリリース前に開発部門とダイレクトにやりとりしながら検証していくことが、私どものモチベーションの向上やシステム構築のスキルアップにつながっていますし、また新しい技術を学ぶチャンスですね。システムを展開するためには技術的な課題だけでなく、アプリケーションの更新やプロジェクトマネジメントなども必要ですが、これもわれわれの仕事です。製品がリリースされた直後からコンサルティングを実施できるのも、TAPで得られたノウハウが共有されているからといえます」

 最新OSのWindows Vistaでは、ユーザー企業からのフィードバックを基に、社内展開のためのイメージングツールを開発したという。

 「もともと当社は、OSを展開するための統一されたイメージングツールを持っていなかったのですが、TAPで得られたお客さまからの要望に応じて開発しました。今回TAPに参加されているユーザーの多くに、そのイメージングツールを使ってWindows Vistaを展開していただいています。すべてのフィードバックが反映されたわけではありませんが、最終的にはお客さまに納得いただけたと思います」(坂谷氏)

  さまざまなノウハウを結実し、
マイクロソフトならではのバリューを追求

 上記のTAPに対し、Lighthouse(英語で「灯台」の意)は、ミッションクリティカル分野や大規模案件にマイクロソフト製品を導入し、その実績とノウハウを蓄積していく意味合いを持つ。事例としては銀行の勘定系システムなどがある。性能・可用性・セキュリティなどにおいて非常に高い要件を満たすためのアーキテクチャのデザインやチューニングなどの技術コンサルティングを実施する。この技術コンサルティングがLighthouseだ。

 畑氏はMCSのミッションについて「お客さまのプロジェクトを成功に導き、顧客満足度を最大限に高めることでマイクロソフト製品をより広めていくこと。また、より良い製品を作ってお客さまのビジネスをサポートすることです」と語る。だが募集に当たっては、マイクロソフト製品の知識や経験については特に重視していない。

 「極端にいえば、ゼロでも構いません。ただし何らかの分野でエキスパートであってほしい。例えば銀行の勘定系システムであれば、DB2であろうとIMSであろうと、データベースをデザインするポイントは基本的に同じです。ハイアベイラビリティを実現するためのポイントを理解していれば、応用を利かせることができます。また、新しいノウハウやソリューションを新入社員の方から学ぶことで、われわれの刺激になってほしいという希望もありますね」

 システム構築の上流工程を扱うIT戦略コンサルタントについては十分な経験が必要だが、開発系、基盤系コンサルタントに関しては「若い人でもポテンシャルがあれば、3〜5年程度の経験でも大丈夫です」(畑氏)という。

 マネジメントだけでなく、スペシャリストとしてのキャリアパスも用意している。技術を極めていきたい人は、そちらの方向を目指すことも可能だ。

図1 MCSのキャリアパス
各人の資質やスキル、希望に合わせ、技術職/管理職両方をきわめられる道筋を用意している

 今後目指す方向性について畑氏は次のように語る。「『ESC』『Lighthouse』『New Technology』こそがマイクロソフトコンサルティングサービスのバリューです。ほかのシステムインテグレータが挑戦しにくいところを重視し、これからも引き続きサービスを提供していきたいと考えています」

ITコンサルタント限定 キャリア登録

■キャリア登録とは
 あなたのスキルや経験にマッチする職種があった場合に、マイクロソフトからご連絡をする制度です。
◎特長1
技術サポート関連であれば特定の職種に限定することなく登録できるので、今までにない新しいチャレンジの場が見つかる可能性があります。
◎特長2
忙しくて時間がなくても、最初に登録するだけ。ご登録から1年間、あなたのキャリアを慎重に検討させて頂きます。

キャリア登録

経験者採用


注目企業インタビューIndex


マイクロソフト株式会社
企画:アイティメディア営業本部
制作:@IT編集部

掲載内容有効期限:2007年1月31日

会社概要
■会社名
マイクロソフト株式会社

■本社所在地
東京都渋谷区代々木 2-2-1 小田急サザンタワー

■代表執行役社長
ダレン ヒューストン

■設立
1986年2月

■資本金
4億9550万円

■従業員数
1775名(男性:1419名 女性:356名)
(2006 年4月3日現在)

■平均年齢
35.8 歳(男性:36.1 歳 女性:34.4 歳)

■事業内容
コンピュータソフトウエアおよび関連製品の営業・マーケティング

■経験者採用
経験者採用情報トップへ
募集職種・勤務場所
■開発コンサルタント
・システム開発の各フェーズにおける技術コンサルテーション
・アーキテクチャデザイン、開発生産性、標準化


■基盤系コンサルタント
・インフラ製品の導入の各フェーズにおける技術コンサルテーション
・要件定義、基本設計、運用設計、

■IT戦略系コンサルタント
・ビジネスとITのアラインメントを推進するためにマイクロソフトの技術をどのように利用するかの支援

■勤務地
・東京(新宿駅)、名古屋(名古屋駅)、大阪(福島駅)

MCSについて
■コンサルティングサービスの詳細

■コンサルタント募集職種の詳細

■コンサルタントキャリア登録

関連記事
■「Excel 2007」を起爆剤に、巨人マイクロソフトがBI市場に本格参入(2006年11月27日)

■マイクロソフト イノベーション センター設立
マイクロソフトが技術研究や製品開発を支援する(2006年11月20日)


■i2テクノロジーズとマイクロソフトがSCM分野で協業(2006年10月21日)

■マイクロソフト、IT活用度やSOX対応など無償分析するキャンペーン(2006年8月29日)


技術サポート編
最新の技術にいち早く触れつつ、ユーザーに感謝される喜び
サポートエンジニアの魅力とやりがいとは?
ITコンサルタント編
真のITコンサルタントを目指せ!