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職業ITエンジニアと優秀なITエンジニアの境界線。それは新技術や知識に対する飽くなき好奇心や「学びたい」という熱意にある。とはいえ、ITエンジニアはただでさえ日々の業務に追われるもの。新技術をいち早く習得し、評価し、育てるという環境はなかなか得られない。こうしたITエンジニアの現状を理解し、幅広い新技術を習得するための「場」として注目されているのが、稚内北星学園大学・東京サテライト校の丸山ゼミだ。開講して1年近く経つ丸山ゼミの学生3人が、この大学で何を得ようとしているのかを聞いた。



 

優秀なエンジニアほど
学ぶ意欲と仕事の狭間で悩むもの

 突出しているITエンジニアには、ある共通項がある。それは新しい技術に対する興味・関心を常に抱き続けている点だ。どんなに経験が豊富で、知識もスキルもあるITエンジニアでも、新技術に対する純粋な好奇心が失われたら、単に日常のルーチンワークを“こなす”だけで終わってしまう。だがそこで、新しい技術や規格に対する関心が芽生えたらどうだろうか。仕事や勉強に対するモチベーションが高まり、技術者として大きく飛躍することができる。最新技術への純粋な好奇心や興味関心は、「突出するITエンジニア」と「一般の職業ITエンジニア」の境界線といえるだろう。

 もちろん優秀なITエンジニアであればあるほど、日常業務に忙殺されてしまうことは否めない。こうした環境で、常に変わらず知的好奇心を持ち続けることは非常に難しい。加えて、「勉強意欲や能力を正当に評価されない」という事実もある。つまり「意欲はあるのだが、会社の中ではそうしたモチベーションを評価してくれないし、そもそも新しい技術を学ぶことに限界がある」という状況に陥るわけだ。目的意識の高いITエンジニアであれば、誰もが1度は突き当たる壁だろう。

 実は優秀なITエンジニアほど、こうした悩みを抱えているケースが多いという。そもそも優秀なITエンジニアは、新技術やプログラムそのものへの興味・関心が高い。逆にいえば、こうした知的好奇心が、優れた成果を生み出してきたといえる。だが一方で、仕事の現場ではどうしても技術を後追いする形になるため、モチベーションを満たし切れないというギャップも抱えている。

 こうしたITエンジニア悩みの応える場が、社会人向け大学である稚内北星学園大学・東京サテライト校だ。丸山不二夫学長は「仕事以外の場で新しい技術を勉強したいと思っているITエンジニアであれば、どなたでも歓迎します」と語る。「仕事だと、新技術について学んだりディスカッションしたりする場としてどうしても限界があります。そうした限界の中では、どんなに能力の高いITエンジニアでも自身の可能性を広げられません。そうした壁を壊し、もっと風通しを良くしたいと考えたのです」(丸山学長)

 

国立大学以下の費用で
大学院以上の教育カリキュラムを

 実際に東京サテライト校ではどのようなテーマを扱っているのか。「とにかく“最先端”が好みです」と語る丸山学長の言葉どおり、Grid、WSRF、EJB3.0、BPEL、JBI(Java Business Integration)1.0……など、まだ国内では専門書籍や雑誌にも登場していない最新技術を幅広くカバー。こうしたテーマについて、どこよりも早く講義を聴くことができ、丸山学長を囲んでドキュメントやソースコードを元に自由にディスカッションできる。この通称“丸山ゼミ”こそ、同校を特徴づける大きなメリットだ。丸山ゼミは、丸山先生とゼミ生の興味・関心を中心にコンテンツがそのつど設定され、通常の東京サテライト校のカリキュラムとは独立であるという。

丸山ゼミの学習風景。十分なドキュメントも存在しない新しいテクノロジの習得に、丸山先生とゼミ生が一緒になって取り組む

 「単に“学ぶ”という環境でいえば、ほかにも社会人大学院などたくさんあります。当校では、学費の面では『国立大学以下』、教育内容については『社会人大学院以上』をうたっています。研究的な要素を含め、他では大学院でも学べない先進的な教育コンテンツを提供していけるのが当校の強みだと思っています」(丸山学長)

 ちなみに同校の学生は、これまでJava技術者として第1線で活躍してきたITエンジニアがほとんど。とはいっても、決してJavaだけにこだわっているのではなく、「幅広い技術を学びたい」「いろいろなことをやってみたい」という広い関心や好奇心を持っていることが特徴だ。こうしたITエンジニアの期待に丸山ゼミはどう応えているのか。以下、丸山ゼミの学習風景を中心に、ゼミ生3名へのインタビューを行った。

 

ITベンダとの協力で
学生がセミナーを主催する

 取材当時、丸山ゼミで扱っていたテーマはBPELだった(現在は、EJB3.0をテーマにしているという)。BPELのソースコードをその場で読み、「ここではどんな処理を行っているのか」などを分析していく。その中から派生して、どんどんディスカッションが広がっていく。SOAの実現要素技術として期待されているBPELだが、構成が複雑なため技術特性を大局的につかむのは非常に難しい。そこを、ソースコードリーディングを通じて技術の細かいところを“点”として理解し、点を結んで“線”とし、“面”の形へと理解していくことが可能になるわけだ。

 丸山ゼミのこうしたBPELの勉強は、極めて実践的なものだ。そのことは、丸山ゼミの学生が中心となって、日本オラクルと共催で、日本で初めてのBPELの実習講座“BPEL Hands-On Lab at wakhok-Tokyo ”を開いたところにも現れている。丸山ゼミでは、サン・マイクロシステムズ、日本オラクルなどの有力なITベンダと共同で、BPELのほかにも、EJB3.0やAnnotationプログラミングのハンズ・オンを開催する計画があるという。丸山先生は、現在“レク チャーシリーズ”を開催中だが、こうした企画が毎月のように組めるITベンダとの密接な関係も、丸山ゼミの大きな魅力だろう。

 

仕事だけでは得られない
新技術を学ぶことの充実感


「学ぶだけでなく、先端の技術を自分で調べアウトプットしていく場だと考えています」と丸山ゼミへの抱負を語る王子さん

 丸山ゼミに参加している王子さんは「本職がJavaプログラマということもあり、また個人的な興味もあってJava技術をずっと勉強してきたのですが、職場の環境だけだとどうしてもスキルや知識に違いがあり、深い話に突っ込んでいくことがありませんでした。そこでEJB3.0を教えてもらおうと思って入学したのですが、実際はEJB3.0だけでなく、BPELなど本当にいろいろな最新技術に触れることができました。また、最新技術を使って簡易プログラムを書くと批評してもらえるなど、小さいことですが、確実に自分の実績として経験を増せる。こうしてスキルや知識が向上していくのがとても楽しい」と語る。例えばBPELのソースコードリーディングについても、当初はさっぱり理解できなかったのが、ある日突然「あ、分かった!」と理解できる瞬間が訪れたそうだ。こうした充実感は「仕事の場では得られない」という。

 Java言語の講師を務める川添さんも、「同じテーマの繰り返しではなく、もっといろいろな新技術や知識に触れてみたかった」という希望を持っていた1人だ。稚内北星学園大学が毎夏、一般に向けて門戸を開き開催している合宿形式の公開講座「サマースクール in 稚内」にも参加し、Javaだけでなく、幅広い技術を学び、論議する――という活動を目指していたという。「今回のBPELも面白かったと思います。EJB3.0やJBIも今後の予定としてやっていくつもりです。また来年からは卒業研究にかかるので、どのテーマにしようかじっくり選んでいく予定ですが、国内で扱っていない技術や製品に触れる機会が多く、次々に面白いことができるので迷っている状態です」と語る。

普段はJava全般の講師を務める川添さん。「丸山ゼミに参加するようになってからは英語のドキュメントを積極的に読むようになりました」と語る

 丸山ゼミの中でもひときわ個性を放っているのが、元Java専門誌編集長だった山田さんだろう。現在は独立してプログラマ兼コンサルティング業を営む山田さんだが、丸山ゼミに参加した当時はJavaエンジニア向け専門誌の編集長として記事企画の構成立案に奔走していたそうだ。「そうした中、読者や学習者の悩みや課題をリサーチできる場としてこのゼミに関心を持ちました。さらにいえば、編集長という立場ではなく、最新技術についてレベルの高い方とディスカッションする場を持ちたかったのです。リサーチできて、最新技術についていろんな意見を持ち合える場、というのは、目的意識の高いITエンジニアにとっても魅力的なのではないでしょうか」とコメントする。

 こうして見ていくと、ゼミ生の経歴も仕事内容も多種多様であることに気が付く。この多様性こそが、丸山ゼミに参加する最大のメリットだ。背景が異なるからこそ、1つのテーマについてさまざまな意見や議論が生まれる。そこから新しい可能性を見つけることができるのだ。

 例えば王子さんは「本業とは違いますが、新技術のセミナーなど情報発信の場を企画したい」という希望を持っている。「東京サテライト校にはインフラもそろっていますし、何より知識や人脈が豊富な方々が多いので、丸山先生を始め、皆さんに支援していただければ、もっともっとIT業界の知識交流が活発になるでしょう。実際、丸山先生に相談すればきっと応援していただけると思います。仕事をしているだけでは生まれなかった新しい活動に取り組むチャンスがあるのです」(王子さん)

 

優秀なITエンジニアとの交流が
何よりも得がたい財産


「ゼミや授業の後のちょっとした飲み会は、人とのつながりができるよい機会です。カンファレンスやセミナーでは得られない貴重な財産ですね」と語る山田さんは、サテライト校の学生会立ち上げ中心人物でもある

 とはいえ、時間とコストをかけて学校に通うには、それなりの高い意識のほか、自身への投資効果が見えないと続けられないだろう。丸山ゼミ生の3名にこの点を聞くと、「入学しただけのメリットはあります」と口をそろえる。実際に新たな活動への意欲を燃やす王子さんを始め、「まず、人脈をつなげられるという点が非常に大きい」(山田さん)、「投資しただけの価値はある」(川添さん)という。「人脈はお金では買えません。通常のセミナーではせいぜい名刺交換をする程度ですが、ここは学校なので、『新技術を学びたい』という1点で結ばれた対等な関係を築けます。しかも知識もスキルも目的意識も高い方が集まっている。例えば学校には来なくなっても、学生同士の飲み会やメーリングリストには必ず参加する剛の者もいます(笑)。こうしたつながりから生まれる新しい技術の可能性やスキルアップ、キャリアアップのチャンスはお金には換えがたいですね」(山田さん)

 人脈開拓ということでいえば、北海道にある本校との交流も魅力の1つ。今年、本校の丸山ゼミ生の中からIPAの「未踏ソフトウェア創造事業」へ応募し、採用された実績があり、これが刺激となって「未知の分野へ新技術を生かそう」という気概が生まれてきたそうだ。

 「本校の門を叩かれる方は、技術や仕事の幅を広げたかったり、あるいは社内で発言力を増すために勉強しようという方、いろいろな方がいらっしゃいます。丸山ゼミは、『いまの仕事と少し違うけれど、たくさんのことを学びたい』という方に展望を与える役目を負っていると考えています。ゼミは自己申告制なので、どなたでも自由に参加できるのも特徴の1つ。ちなみに来年は、もっと幅広い知識やレベルを持つ学生を支援するために『第2丸山ゼミ』を開講しようと考えており、意欲のある優秀な社会人の方々の参加を期待しております」(丸山学長)

 ところで、稚内北星学園大学・東京サテライト校では、説明会を行う予定だ。詳細は本稿の最後の案内を参考にしてほしい。

第1回目FYI記事
社会人向け大学に編入してIT技術を究める
稚内北星学園大学・東京サテライト校で自分を磨け!

コラム

稚内北星大学の試みは、Javaの生みの親であるサン・マイクロシステムズからも注目されている。ここでは米サン・マイクロシステムズ ディスティングィッシュド・エンジニアで、「J2EEの父」と呼ばれる、J2EEの開発者マーク・ハプナー氏からのエンドースメントを紹介する。

稚内北星学園大学は、“Cool”な大学です。最先端の、Java、J2EE、Jini、JXTA、Java Web Services、JavaServer Facesといった技術を次々にとりいれ、実用的な教育を提供してきています。
この大学が、技術革新についていくスピードは非常に早く、ついこの前リリースされたばかりのJavaServer Facesという技術についての教育をも、すでに行っていると聞いた時は驚きました。
しかし、もっと驚いたのは、この大学では、学生食堂のスタッフまでがJavaテクノロジーのエキスパートであるということです。
学長である丸山教授が、高速ネットワークのコンピューティング技術の発展に長らく寄与されている方も併せて考えると、この大学のスローガンである「最北端は最先端」は、真実を表していると思います。今後、日本の北から多くの優秀な技術者が現れてくることは間違いありません。

企画:アットマーク・アイティ人財局
制作:アットマーク・アイティ編集局
掲載内容有効期限:2005年1月31日

【最新】東京サテライト校 学校説明会
■学校説明会日時
2008年1月13日(日)
2008年2月16日(土)

■内容
(下記スケジュールは1/13実施分です)
12:30-13:00 受付
13:00-14:00 東京サテライト校に関する説明
14:00-15:00 体験講座「技術者は何を学べばいいのか」
15:00- 個別進学相談会、東京サテライト校授業見学(希望者)

詳しくは、東京サテライト校学校説明会のページをご覧ください。

■お問い合わせ
稚内北星学園大学 東京サテライト校
東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル12階
TEL 03-5297-5520

■参加申込み
東京サテライト校説明会
稚内北星学園大学
稚内北星学園大学 情報メディア学部

■本校
北海道稚内市若葉台1丁目2290番28
電話:0162-32-7511
FAX:0162-32-7500

■東京サテライト校
東京都新宿区坂町27-5 市ヶ谷光風ビル7F
電話:03-5368-2283
FAX:03-5368-2284
(2005年4月に秋葉原クロスフィールドに移転予定)


東京サテライト校
編入学説明会
■説明会
稚内北星学園大学東京サテライト校の目的・カリキュラムなどの説明を受けることができるとともに、 東京で展開するセミナーや講義の「半日体験」ができます

■日時
2005年1月16日(日) 終了しました
13:00〜15:00
15:00より引き続き進学相談会を行います

■対象者
・スキルアップしたいIT技術者の方。

・IT産業で働きながら、オープン系の標準技術を基礎から学びたいと考えている方(例えば、COBOLやVisual Basicで開発をしている方)。

・ IT産業で働きながら、技術の幅をもっと広げたいと考える方(例えば、仕事ではネットワ ーク構築をしているが、Enterprise Javaといったデータベースやプログラミングの技術も学んでみたい方。あるいは、その逆の方)。

・ IT産業で働きながら、新しい技術に対応して一層のスキルアップを図りたい方(例えば 、現在業務で行っている技術が、陳腐化しつつあるのではと不安を感じている方)。

・ ITを基礎から学びたい方 別の職場で働いているが、ITベンダ系の資格を取得してIT技術者へ転進を図りたい方。

・ 短期大学、高等専門学校、各種専門学校を卒業しているので、IT技術を学び、大卒の資格(学士)を取得したい方。

・ ほかの大学に在籍しながら、自分の大学では対応していない新しいIT技術を学びたい方(対面授業は休日開講が基本です。編入生ではありませんが、ダブルスクールは可能です)。

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