エンジニアライフ コラムニストに聞く(2)
かわばたあい――「エンジニアの日々は楽しくて仕方ない」
岑康貴(@IT自分戦略研究所)
2009/2/10
本音が語れるエンジニア参加型メディア「エンジニアライフ」。執筆しているエンジニアたちはどんな人物なのか。執筆したコラムの紹介とともに、コラムニストたちの内面に迫る |
『じぶんで今から かえられることにだけ しゅうちゅうすること』
『お天気とか きのうしっぱいしたこととかに なやまないこと』
「6歳で心筋梗塞になって、学んだこと。」というコラムで、彼女は6歳のときに作ったという「毎日を“いい日”にするための3カ条」を紹介している。日々、成長しようともがくわたしたちに新鮮な気付きを与えてくれるこの言葉は、多くの読者の心に響いたようだ。
2008年11月末からエンジニアライフに参加した、「On the Shoulder of Giants」を執筆するかわばたあいさん。「コラムニストに聞く」第2回は、鹿児島で働く若きエンジニアに迫る。
■設計は文章執筆に似ている
「もともと文章を書くのが好きでした」
かわばたさんは現在、社会人2年目の組み込みエンジニアだ。だが、根っからの理系人間というわけではない。
中学生のころからWebサイトやメールマガジンの運営を行い、文章を書き続けた。大学では文学部に進んだ後、情報系の学校に入り直した。
「父が技術系の仕事で、幼いころから父の本を読んでいました。技術系の仕事に就きたいと思ったのは自然な流れだと思います」
かわばたさんの中で、「文章を書くこと」と「エンジニアリング」にはつながりがあるという。「設計は文章執筆と似ています」――14歳から続けているメールマガジンの発行は、彼女のエンジニアとしてのキャリアに影響を与えているようだ。
■多くの反響が得られる場
常に「書く場所」を求めていたと、かわばたさんは語る。エンジニアライフのコラムニストに応募したのも、その一環だ。
「エンジニアライフはすでに読者がいる場だったので、1本目のコラムから読者の反響がありましたね。最初から反響があるなんて、なかなかないこと。だから、エンジニアライフはわたしにとって特別な場所になっています」
鹿児島の企業に就職した経緯を、かわばたさんは1本目のコラムで次のように説明している。
せっかく学んだのだからITを生かした職に就きたい。さらに、「何のためなら頑張れるか」を考えた結果、「故郷のため」が一番しっくりきた。かくして彼女は現在の道を選ぶことになる。
このコラムに、ある女性が悩みのメールを寄せた。かわばたさんは2回にわたって回答している。「なぜ、エンジニアに?」という問いに答えられないという悩みに対し、彼女は次のように返答する。「何となく好きだから、でいいじゃないか」
読者からの反響を読むのは楽しいという。IT業界を目指す学生から30代のエンジニアや元エンジニアまで、幅広い層からメールが届く。「共感しました」という感想から悩みの相談まで、内容もさまざまだ。
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