自分戦略研究所 | 自分戦略研究室 | キャリア実現研究室 | スキル創造研究室 | コミュニティ活動支援室 | エンジニアライフ | ITトレメ | 転職サーチ | 派遣Plus |

エンジニアライフ時事争論(2)
「結婚してマジメ社員に」――エンジニア結婚狂想曲

@IT自分戦略研究所
2009/1/21

前のページ1 2

女性エンジニアと結婚

 ここまで男性エンジニアの意見を紹介してきたが、女性エンジニアにとって結婚は切実な問題である。最大の問題は「結婚してもエンジニアを続けることができるだろうか」という悩みだ。

 『紅一点! 生産管理ガテン系SE☆』を執筆するSARA氏と『On the Shoulder of Giants』を執筆するかわばたあい氏、2人の若手女性エンジニアは、それぞれ「結婚と仕事」について持論を展開する。

 SARA氏の同期の女性は既婚。「子どもができたら会社を辞める」と宣言する。子育てをしながらエンジニアを続けるのは難しいと考えているようだ。SARA氏自身も「エンジニア以外の仕事でも」と思うことがあるという。働き続けたいし、子どもも欲しい。両立は本当に不可能なのだろうか。

 かわばた氏も、「結婚したい自分」がいる一方で、「結婚をためらう自分」がいるという。会社員である自分と、エンジニアである自分だ。しかし、かわばた氏は「会社員であることをあきらめる代わりに、エンジニアであり続ける」という選択肢、あるいは「エンジニアであり続けることをあきらめる代わりに、会社員であり続ける」という選択肢も存在すると主張する。自身の働き方は、自分で創るものなのだ。

 結婚後に女性が仕事を続けられるかどうか、そこには運も絡む。『地方エンジニアリングライフに四苦Hack』を執筆する小沢英裕氏はそう主張する。

 自分の入社した企業で制度が整っているか否か。理不尽な労働時間を強いられるようなプロジェクトが与えられるか否か。それだけではない。夫が、働き続ける妻の人生を尊重できる人物か否かも関係する。これらを事前に把握しておくのは難しい。「結婚前の口約束がどれほどあてになるか」と小沢氏は語る。

子育てエンジニアの奮闘

 コラムニストの中には、子育てしながらエンジニアを続けている女性がいる。『子育てエンジニアは茨の道!?』を執筆する友ぞう氏だ。

 結婚し、妊娠が発覚した友ぞう氏は、利用できる国や企業の制度を徹底的に調べ、活用することを決める。所属する企業で初めての「産休取得者」となった友ぞう氏。制度を活用すれば、子育てと仕事の両立は不可能ではない。

 『育児奮闘中! ITエンジニア担当キャリアコンサルタントのワークライフバランス追求型キャリアアップを目指して!』を執筆するキャリアコンサルタントの高野和幸氏は、ITエンジニアの結婚には3つの壁がある、と語る。

 1つ目はエンジニアにとって切っても切れない問題である「労働時間」。2つ目は、特に客先常駐のエンジニアに付きまとう「勤務地」の問題だ。

 さらに3つ目として高野氏は「将来性」を挙げる。結婚というイベントによって具体的な将来像を描くようになり、キャリアや年収を意識するようになる。結婚後のライフプランを考えることは、すなわち「自身の仕事のキャリアプランを考えること」に他ならない。

■□■

 既婚者、未婚者、女性、キャリアコンサルタントなど、さまざまな立場から考えた「エンジニアと結婚」のコラムを紹介した。最後に、『デスマーチで嫁(い)き遅れました』という元エンジニアX氏のコラムを紹介して締めくくろう。

 結婚は人生の重要な転機だ。だが、そのためにプロジェクトを放り出して、チームメンバーに迷惑をかけることがないように注意しよう。

 あなたは「エンジニアと結婚」について、どう思うだろうか。各コラムニストへのコメント、編集部へのメール、自分のブログへの引用、あるいは、あなた自身がコラムニストとなって、あなたの考えを教えてほしい。

エンジニアライフ コラムニスト募集中
@IT自分戦略研究所 エンジニアライフでは、コラムを執筆するコラムニストを随時募集している。資格は「ITエンジニア(またはそれに関係する職種)」であること。「元ITエンジニア」でも構わない。我こそはと思う方は、コラムニスト募集ページから。

 

前のページ1 2

» @IT自分戦略研究所 トップページへ » @IT自分戦略研究所 全記事一覧へ
自分戦略研究所、フォーラム化のお知らせ

@IT自分戦略研究所は2014年2月、@ITのフォーラムになりました。

現在ご覧いただいている記事は、既掲載記事をアーカイブ化したものです。新着記事は、 新しくなったトップページよりご覧ください。

これからも、@IT自分戦略研究所をよろしくお願いいたします。