第3回 「IT勉強会は行きづらい」を解決する
はなずきん
2009/2/3
■2月の気になる勉強会〜CLR/H Tech Day 2009
企業セミナーと違い、勉強会では技術者による「ココだけの話」が聞ける場合があります。今回は「CLR/H」を紹介します。
2009年2月7日(土) CLR/H Tech Day 2009 |
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CLR/Hは、2005年から開催されているIT関連、特に開発系技術に関することを扱った北海道のコミュニティです。サイト上では、勉強会の様子や懇親会の様子などを写真やレポートで紹介しているので、参加前に雰囲気を知ることが可能です。
前回、2008年11月22日に開催された勉強会について、主催者の方からこんなお便りをいただきました。
通常は.NETに関係する勉強会ですが、今回は「オブジェクト指向とSmalltalk」というテーマで勉強会を行いました。講師のSumimさんが、オブジェクト指向の歴史について話してくれたことで、2つのオブジェクト指向とそれぞれのメリットを参加者が理解することができたかと思います。Sumimさんの、「2種類のオブジェクト指向を知ったうえでそれぞれのオブジェクト指向を語っていくことが理想」という言葉が特に印象に残りました。 |
今回の勉強会のセッションを担当する方々は、Silverlightを囲む会、東海.NET勉強会、3年間日本のTechEdで満足度No.1スピーカーになったジニアス平井氏……と、バラエティに富んでいます。前回以上にさまざまな内容が盛り込まれそうです。ココだけでしか話されない内容を、ぜひ、聞きに行かれてはいかがでしょうか。
■今月の勉強会ライフハック
自己紹介を有効活用し、 参加者に声を掛けよう |
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自己紹介について、「単に名前を伝えるだけって、時間がもったいないのでは?」と聞かれたことがあります。
勉強会で自己紹介を行う場合、1人当たり20秒の時間が必要だとして、50人規模の勉強会の場合、マイクの受け渡しなどを含めて20分は見ておく必要があるでしょう。20分も自己紹介に費やすくらいなら、その分、質疑応答の時間を増やすことができるのではないか?という考え方があるのも当然といえます。
しかし、本当に「自己紹介は無駄な時間」なのでしょうか?
初めて参加する場合、参加者は参加申請という最初の1歩に勇気を振り絞っています。まったく知らない人たちが集まるところにたった1人で参加して、自分から質疑応答で声を発するとなれば、さらに勇気が必要です。不安感もあります。
わたし自身、いろいろな勉強会に参加するようになったいまでも、一参加者として勉強会に出た際、自己紹介がないと、たとえ隣に座った人でも話し掛けることをためらいます。
自己紹介といわれても、何を喋ればよいのか初参加の人は分かりません。スタッフが最初に名前やハンドルネームと、今回の勉強会のテーマに関する思いなどをいうようにすれば、「それを参考に自己紹介すればいいんだ!」という見本になります。同じことを感じている参加者同士の会話のきっかけとなりますし、運営側もそれに答えて参加者に声を掛けることができるでしょう。スピーカーが話をするときにも、スピーカー側から参加者に話し掛けるなど、距離を縮めるきっかけになるでしょう。
たった20秒、されど20秒です。
スタッフが積極的に自己紹介を活用して、質疑応答が出やすい環境を整えてみましょう。
わたしがスタッフとして参加している「まっちゃ139勉強会」では、自己紹介後に代表のまっちゃだいふく氏が参加者全員へ声掛けを行っています。開催回数を重ねて勉強会が安定したころ、「初参加者が1人で壁の花になっているよ」と指摘していただいたことがあり、その反省から、必ず声掛けを行うようにしています。
このエピソードは、「『勉強会しましょうか』が世界を変える」で本人が語っています。併せて一読されてはいかがでしょうか。
本連載では、皆さんが実際に勉強会に参加した感想のお便りを紹介したいと思います。そこで、「IT勉強会でこんな発見をしました!」という一言レポートを募集します。ぜひ、jibun@atmarkit.co.jpまでお寄せください。
件名を「IT勉強会に行こう! お便り募集」としてください。お送りいただいた投稿は、本連載で紹介することがあります。予めご了承ください。 |
筆者プロフィール |
はなずきん 関西を中心に活動するまっちゃ139勉強会設立メンバー。 そのほか、ITPro向けのAdmintech.jpや関西OpenOffice.org勉強会などのメンバーとして、初心者や学生にも参加しやすい雰囲気の勉強会をめざして日々活動しています。 Webサイト インフラ管理者の独り言 IT勉強会カレンダー |
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