第5回 IT業界、独立系は多数、メーカー系は4群だけ
イノウ業界研究会
2008/9/22
さらに独立系企業について勉強してみましょう。図3の「パッケージ&サービス」をクリックしてください。
図3 IT業界地図(独立) → IT業界地図(独立+パッケージ&サービス) |
意外と、パッケージやサービスを展開している企業が多いのですね。
ある程度市場が成熟すると、新規参入の企業が大きくなるためには、競合他社と差別化しなくてはなりません。そのため、特化した技術やビジネスドメインに即したパッケージおよびサービスを提供するケースが多いのです。こうした企業は、規模のわりには知名度が高く、公開直後に株価が上がるケースも多いです。
まさに一獲千金の世界ですか〜。
一方、ほかの業態のIT企業と手を組んで手堅いビジネスをしているのが、「ネットワーク&インフラ」や「派遣」などのサービスを提供する企業です。ネットワーク&インフラ系の企業は、一般ユーザーにはそれほど知名度は高くありませんが、経営状態は健全なところが多いようです。
では、独立系でありつつ、要件定義や設計といった上流業務を主要な事業にしている企業はないんですか? 僕もいつかは上流に行きたいと思っているのですが……。
また転職の話題ですか(笑)。いいでしょう。図4の「上流&PM」をクリックすれば分かるように、何社かはあります。
図4 IT業界地図(独立) → IT業界地図(独立+上流&PM) |
ただし、上流の業務を手掛ける独立系企業が出てきたのは、比較的最近のこと。しかもこうした企業の多くは、 “オブジェクト指向”や“PLM(Product Lifecycle Management)”など、自社が得意な領域を明確にしていることが多いのです。つまり、ここでも他社との差別化が重要になっています。
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