第8回 海外勤務を乗り切る3つのアドバイス
アビーム コンサルティングマネジャー 紀本武史
2008/10/17
■その3:
健康でいること。健康なら気付き、学び、振り返り、粘りが出る
2006年から始まったタイ、インドネシアの仕事はいままさに終息しつつあります。この2年あまりを振り返り、最後にもう1つの「Lesson Learnt」を挙げることができます。
3つ目のLesson Learnt |
いつも健康でいよう。そうすれば、学ぶことも、 気付くことも、観察し反省することも、 記録し振り返ることも、何でもできる |
もし、あなたが英語に不安を持っているなら、あるいは、海外での仕事経験がない場合、その1で触れたとおり、ある種の度胸を持つことが非常に重要です。そして一度扉を開けたら、その2で触れたように、楽しみましょう。そうすれば歯車の回転は続きます。そして、折に触れて、「これでいいのか?」と自分自身の状況を振り返りましょう。歯車が欠けないように。これはどこの国・地域でどんなプロジェクトであっても同じこと。海外は確かに特殊な環境の1つです。普段と異なるシチュエーションの中で、最初は、異質な(普段とは違う)感覚を持つことになります。しかし、ほどなくそれはただの日常的な感覚に変化するものです。そう感じるまで、わたしの場合は2年かかりましたが。
2年間ひたすら楽しく前向きに持ちこたえられたのは、やはり健康あってのことだと感じます。海外プロジェクトの楽しさ、うまくやっていくコツは、人それぞれの形があってよいと思いますが、誰にでも共通する最も重要なことは「健康」だと思います。読者の皆さんも海外プロジェクトに携わる際は、ぜひ健康に注意をしながら、勇気を持って、かつ楽しみながら、そして注意深く、そのときを過ごしてください。
次回は、十数年にわたって米国で活躍し、昨今は中国やアセアン地域やヨーロッパを飛び回る弊社プリンシパルがコラムをお届けします。
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