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教えて! 新人時代の失敗体験

あなたの中にもいる「新人しんじ君」

教えて! 新人時代の失敗体験

長谷川玲奈(@IT自分戦略研究所)
2007/11/21

「17ページをご覧ください」。……どこ?

こんな失敗

Word、Excel資料のタイトル、ページ番号がなかった

リカバリは……? 上司が

上司の説明方法がうまく、気にならないように終わらせてくれました。後から「気付いたと思うけど、やりにくいよね」と諭してくれました。

失敗から学んだこと

コンサルタントは資料が非常に大事で、その内容、見た目、見やすさなどでもお客さまの反応が変わってくるということを知りました。

Aさん 打ち合わせ資料を用意したとき、両面印刷のものを片面しかコピーせずに持っていったことがありました。会場で皆さんに配って、「あれっ2ページ目は?」といわれて、真っ青になってあわててコピーを取りにいったことがありますね。

――よかったですね、社内で……。

Bさん ぼくは資料で、CMM(capability maturity model)をcapability model maturityと逆に書いてしまったんです。それをチェックした先輩も気付かないで、課長がそれを会議で読み上げてしまったんですよ。課長はすぐ気が付いて、「資料が間違ってますね」と訂正していました。そのときはリカバリも何も……。

――後から何かいわれましたか。

Bさん 笑いながら「逆だよ」って。会議のときから、ぼくが作ったというのは皆知っていたので、笑っていたんですけど……。

――お2人とも社内での失敗ですね。特にBさんのお話では、周囲の先輩に見守られている様子が分かります。この経験を生かして、社外への資料を作るときにはさらに注意深くなれるといいですね。

ファイルの間違いを発見。でも、現地では直せない!

こんな失敗

正月休みの時期に合わせた、Webの更新作業での失敗。ほかの人間は休暇で、1人で現地に行って作業した。具体的には外部委託のサーバのファイルを入れ替える作業だったが、Webへのアップ後に間違いを発見した。PDFの地図でその場では修正ができず、そのまま帰社した。さらに悪いことに、PDFを作成した協力会社も休暇中……。現地作業を終えた際、担当(しかもすごく偉い人)に更新個所を尋ねられたときは正直、逃げ出したかった。さっぱり生きた心地がしない正月で、心労で熱を出した覚えがある。

リカバリは……? 自分1人で

帰社してから協力会社へ、なるべく早く修正をしてもらえるよう連絡。それと同時に、自分のPCで修正を行い、そのファイルをアップした(ただし、正月休暇後)。

失敗から学んだこと

(自分も含めて)ミスは発生するものであること。外部発注の成果物へのチェックは怠らない。自分でどうにもできない成果物に関しては、修正が入ったときを見越してスケジュールを立てること。この失敗の後から、「チェックの時間」も一連の仕事の時間として見積もるようになった。

Fさん 自分のミスなんですけど、商用向けサービスを行っているサーバのアップデート対応があったんです。それでぼくが手順を用意して、タイムスケジュールを組んで作業をしたんです。けど確認が不十分で、設定ファイルにミスがあったり手順にミスがあったりして、本来朝から始めて昼過ぎには終わるはずのものが、夜7時、8時くらいまでかかってしまいました。

――誰かに協力してもらいましたか。

Fさん いろいろな人に協力してもらいました。「こうしたらこうなった」という現状を報告して、原因を調べてもらったんです。最終的にはお昼も抜きで付き合ってもらうことになって、かなり迷惑を掛けましたね。それでもお客さまの業務には影響しなくてよかったんですけど、影響していたら大変なことになってました。

――よかったですね……。次の作業ではしっかり確認をして、準備を整えることができそうですね。


――皆さんは、失敗したら自分1人で何とかしなくてはならないような状況ですか。それとも先輩が助けてくれそうですか。

Aさん 失敗したのってあまり上に報告したくないから、自分で何とかしちゃう。

Eさん 緊急度によるかもしれない……。

Aさん ああ、確かにそうですね。本当に真っ黒だったら、すぐ(上司のところに)行きますけど、自分で何とかなるって判断したらもう、自分で終わらせちゃいます。その判断を新人がやってるところが危ないんですけど……。

――まさにそういう記事が、@IT自分戦略研究所サイトにありますよ(笑)。ではいまのところ、というのは語弊がありますが、その判断は間違っていないと。

Aさん 「新人に任せられる」仕事をもらっているということもあると思います。

Eさん (先輩に助けてもらうのは)まだお客さまを、「自分の担当」として持ってるわけじゃないからというところもあると思います。自分で持ったら、それは全部自分の仕事です。自分でリカバーしなくちゃいけなくなる。

――お客さまを「自分1人の担当」として持ったら、自分1人で責任を持つということですね。周囲のサポートを受けるかどうかは時と場合にもよると思いますが、その意識は大切だと思います。

 皆さん、失敗を基に日々成長されているようですね。これからも頑張ってください。本日はありがとうございました。

 

今回のインデックス
みんなの失敗その1――外線電話が怖いです
みんなの失敗その2――ページ番号、付け忘れました


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