TOEIC335点からの挑戦

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TOEIC335点からの挑戦


第1回 「全国平均より低い人、初めて見た」

山本幸志
2008/3/10

英会話スクール、再始動

 こうして「英語の勉強を始める!」と決めたところで、どういう勉強方法が自分に合っているのかを考えました。費用がそれほどかからない点では独学もいいのですが、やはりネイティブと実際に話をしないことには会話の上達は難しいでしょう。それに独学では続かない恐れがあります。そう考えた私は、再び英会話スクールに通うことに決めました。

 スクールで英会話を習い、英語力の上達を目指します。前述したように、レベルの測定にはTOEICを使います。これで方針が決定しました。

 次にスクール選びです。英会話とひと口にいっても、いろいろな学び方があります。自分に合った学び方のできる英会話スクールを選ばなければなりません。中断せずに続け、英語力を身に付けるためには? ということで、以下のポイントを検討しました。

  1. いつ、どこに通うか?
  2. グループかマンツーマンか?

 いつ通うかについては、a.終業後 b.週末 c.始業前の選択肢を検討しました。当初はaの終業後を考えていましたが、残業が多く、いつ残業になるかも分からないことを考えると危険です。たびたびキャンセルしてしまうようでは、続けていくことは困難ではないかと考えました。続けるには習慣化するのが一番ですから。

 bの週末ですが、いまのレベルだと週に最低2回は通わないと上達しないのではないかと考え、週末のみでは2回の間隔が狭くなりすぎるので却下しました。それに、週末くらいは自由にどこかに出掛けたいですし。

 最後に残ったのがcの始業前です。朝早くから開講しているスクールでは、7時からレッスンがあります。幸いにも早朝に急きょ呼び出しという事態にはまだ遭ったことがありませんので、仕事との関係ではベストです。といいつつも、私が朝に強いかといえば決してそんなことはありません。むしろ正反対で、完全に夜型人間です。しかし逆にいえば、朝に英会話に通う習慣ができれば、早起きもできて一石二鳥です!

 ということで、週2回、始業前に通うことに決めました。レッスン後はそのまま出社することになるので、場所は会社の近くで探しました。この時点で、

  • 始業に間に合う時間にレッスンを開催していること
  • 会社の近くにレッスン会場があること

が通うスクールの条件となり、候補はかなり絞られました。

 グループかマンツーマンかについては、実はそれほど強い希望はありませんでした。それぞれにメリットとデメリットがあるからです。グループだと、レッスン単価が抑えられるというメリットがあります。普段接する機会のないいろいろな人と話ができますし、良い仲間に恵まれれば続けていく糧にもなるでしょう。デメリットとして、私のレベルのコースではちゃんとした英語漬けになりにくいのでは? という心配があります。

 また、グループの場合、あらかじめレベルごとに開催のスケジュールが決まっています。自分の受けたいレッスンが、自分の都合のいい時間に開催されているとは限りません。例えば毎週月曜日と水曜日の朝イチに通いたくても、自分のレベルのコースがその曜日のその時間帯にはないかもしれません。スケジュール調整がしづらいというのは、大きなデメリットでしょう。学生時代に通っていたスクールでは、まさにこの点で苦労しました。

 マンツーマンではどうでしょうか。基本的にはグループとまったく逆のメリットとデメリットがあります。レッスン単価は高いですが、その代わりに講師を1人占めにでき、自分のペースで進められます。自分の空いている時間に講師の時間が空いてさえいればレベルに関係なく予約が取れ、スケジュールの調整はしやすくなります(スクールによって異なるかもしれませんが)。ただし自由な分、継続するための意識を保つのは大変かもしれません。

 結局私は、いまの自分にはマンツーマンの方が向いていると判断しました。

  • 始業に間に合う時間に、マンツーマンのレッスンを開催していること
  • 会社の近くにレッスン会場があること
  • レッスンの予約が取りやすいこと

 この3つの条件を基にスクールを選び、私は週2回、始業前にマンツーマンで英会話を習い始めました。

久々のTOEIC受験! 結果はいかに?

 さて、こうして英会話スクールに通い始めて日も浅いうちに、久々にTOEICを受けてみました。勉強を始めた時点の自分のレベルを測るためです。

 今回は英会話スクール実施のTOEIC IPテストを受験しました。ご存じの方もいるかもしれませんが、これは企業や大学などの団体が独自にTOEICを実施できる制度です。詳細は公式サイトに譲りますが、受験者のメリットとして以下のような点が挙げられます。

  • 試験費用が安い(公開テスト6615円、IPテスト4040円)
  • 公開テストと合わせ、受験機会が増える
  • 結果の発送が公開テストに比べて早い(公開テスト:1カ月程度、IP:1〜2週間程度)
  • スコアは公開テスト同様に認められる

 ただ、私の英会話スクールでは定期的に実施しているわけではないらしく、1カ月くらい前まで開催日が分かりません。そのため、受験の計画が立てづらくはあります。

 話を元に戻して、気になる私の試験結果は? ……なんと、335点(2007年8月受験)でした。タイトルにあるとおりですね。もったいぶる必要はありませんでした。

 「全国平均より低い」学生時代の方が、まだマシだったことになります。長くは続かなかった学生時代の英会話スクールも、通っていた価値があったということでしょうか? それ以降はほとんど英語を利用する機会がなかったせいか、さらに下がってしまったようです。

 TOEICのスコアは、ある程度のレベルに達すると落ちにくいと聞いたことがあります。そのレベルが600点くらいではないかと考えているので、まずは目標600点! ということでいきたいと思います。ようやく冒頭の目標にたどり着きました。

 600点は簡単ではないでしょうが、担当編集から、600点になるまで連載は終われないと脅されています。私のような英語の非常に苦手なITエンジニアが、果たして望むだけの英語力を身に付けられるか? 本当に600点を達成できるのか?

 ……長い道のりになりそうですが、見守っていただけると幸いです。


今回のインデックス
英語から逃げ回っていた学生時代の私
内線電話でまごまご、社員旅行でまごまご、そして友人からは……
数年ぶりに受験したTOEICは……335点ですか?

筆者プロフィール
山本幸志●ITエンジニア6年目。学生時代はプログラミングが嫌いだった。にもかかわらずITエンジニアを志望し、実際になってしまった変わり者。ものを修理したり改良したりするのが好きで、新人研修で初めてJavaに触れ、「ものづくりに似ている」と気に入ったらしい。体を動かすことも割と好きで、趣味は自転車でどこかに出掛けることらしい。冬はスキーだとか。ただ2008年は、仕事と原稿に追われスキーに行けない?

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