■「自分の就活ノート」をクラウドで作る――「Evernote」
Evernote |
せっかく情報を集めても、すぐに見られない、あるいは探せないともったいないですね。自分の情報をため込む「就活ノート」をクラウドサービスを使って作りましょう。簡単に使い始められるのが「Evernote」です。
Evernoteは、MacやWindowsなどのパソコンで見つけた情報やエントリーシートの下書きを、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンから見たり、修正できるサービスです。修正は、家のパソコンでもできます。つまり、集めた情報やメモをEvernoteに保存すれば、いつでもiPhoneでチェックできるようになるのです。
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Evernoteはメール投稿が可能なため、気になったことをiPhoneのSMS/MMSにメモしたり、Safariで見つけた記事のURLを送ることも簡単です。あるいは、iPhoneのカメラを使い手書きのメモや書類をキレイにスキャンできる「JotNot Scanner」を活用すれば、セミナーの地図やノートの走り書きも、Evernoteに取り込めます。
情報の入出力をすべてEvernoteを経由させればいつでも閲覧・活用できるようになり、アウトプットにも効果的です。「アウトプット」として想定できる場面や、その対処に関しては、次回詳しくご紹介します。
■情報収集・発信に――「Twitter」「Echofon」「NatsuLion」
Echofon |
NatsuLion |
特に昨年以降、日本でiPhoneとともに普及したのが「Twitter」です。Twitterはミニブログともいわれ、140文字の短いテキストでコミュニケーションするサービスで、いまやソーシャルメディアやリアルタイムWebの代表格として活用されています。iPhoneとともに普及した一因は、いつでもどこでもつぶやいたり、友人のつぶやきもチェックできるという点。リアルタイム性を最大限に便利に生かせる端末がiPhoneだったからです。
Twitter向けのiPhoneアプリも多数登場しており、Twitterのオフィシャルアプリ「Twitter」は無料で高機能です。そのほか、自分あての書き込みやダイレクトメールがタイムラインとは別に表示される「Echofon」や、日本発の「NatsuLion」などのアプリがそろっています。ぜひいろいろと比較し、使い勝手の良いアプリを見つけてください。
Twitterのコミュニケーションは、ユーザー同士がフォローし合い、お互いのつぶやきを「読み合う」関係をつくることから始まります。自分がフォローしている人のつぶやきが見られ、反対に自分をフォローしている人には自分のつぶやきが流れるというのが、基本的な仕組みです。
Twitterは、Webで見つけた情報のリンクをポストでき、手軽な情報クリッピング手段としても活用できます。流れてきた情報や、いいなと思った発言を引用して投稿する「リツイート(RT)」機能も広く活用されています。Webクリップ同様、自分のための情報収集メモとして便利な手段といえるでしょう。自分のWebクリップやRTもまた、通常の書き込みと同じようにフォローしている人に流れます。つまり「自分のための情報クリッピング」は、そのまま自分が「どんな情報に興味を持ったのか」という情報発信になっていることを意味します。
■「自分」というブランドを作り上げる
例えば、フォロワーに就職活動で同じ業界を目指す人たちがいれば、Twitterでの自分の情報収集はフォロワーの情報収集をも自然と助けることになります。「良い情報をクリップしている人」と認知されればフォロワーも増えますし、フォロワーが追加情報などを逆に教えてくれることもあるかもしれません。つまり、情報収集はどのような情報を集めてくるかで「あなた」というブランドを作るのです。ブランドができれば、誰かが良い情報を返してくれたり、面白い人を紹介してくれたり、といったTwitter上にとどまらないコミュニケーションへと広がります。
情報戦というと、一般的には良い情報をいかに「自分だけ」がつかむか、というクローズドな戦いがイメージされます。しかし、iPhoneとTwitterを使った情報戦では、いかに「オープンに広がりを持たせるか」が決め手になります。そのためにも、自分が何に興味があり、どんな情報を持っているかを、Evernoteで作成した「就活ノート」で整理しつつ、集めた情報を自らまた発信する作業が重要です。
Twitterは就職活動にとって、情報面・人脈面いずれにも効率的です。iPhoneを持っているなら、使わない手はないでしょう。
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