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第64回 不況で減額やむなし? 2008年冬のボーナス額と満足度

Tech総研
2009/2/12

第63回1 2次のページ

世界を襲った金融危機。Tech総研の調査によると、2008年冬のボーナスについて、4人に1人が「2007年より減った」と回答したという。(Tech総研/リクルートの記事を再編集して掲載)

  全体平均69万円。
26%が「2007年冬より減った」と回答

 景気後退のグローバル規模でのスピードとその影響範囲は予想した以上。とりわけ製造業の生産・設備調整、人員調整は深刻度を増している。こうした不況の影が、冬のボーナスにどのように反映しているかが関心のあるところだ。

 エンジニアの実感値をベースに聞く、Tech総研恒例のボーナス調査。今回は25〜39歳のエンジニア1000人が対象だ。2008年冬のボーナスの金額は、全体平均が69万円(税込み)という数字になった。2007年冬のボーナスと比べると、26%が「減った」と回答。「変わらない」が74%である。

図1 2007年冬のボーナス額と比べて「減った? 増えた?」

 日本経団連の調査によれば、大手企業の2008年冬ボーナスの交渉の妥結額は88万9064円で、2007年冬と比べ0.36%減となり、6年ぶりの前年割れということだ。しかしTech総研の「ボーナスをもらう側」にフォーカスした調査では、全体額こそ低いものの、前年比マイナスには至っていない。とはいえ、2006年冬に行った同様の調査では全体平均が80万円だったから、それに比べると大幅なダウン傾向は明らかだ。

職種名
20代後半
(25〜29歳)
30代前半
(30〜34歳)
30代後半
(35〜39歳)
IT系 研究、特許、テクニカルマーケティング、品質管理
50万円
77万円
92万円
システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)
56万円
86万円
73万円
通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)
56万円
65万円
84万円
社内SE
60万円
54万円
82万円
システム開発(Web・オープン系)
50万円
63万円
78万円
ネットワーク設計・構築(LAN・Web系)
44万円
60万円
76万円
コンサルタント、アナリスト、プリセールス
53万円
61万円
76万円
パッケージソフト・ミドルウェア開発
52万円
61万円
68万円
運用、監視、テクニカルサポート、保守
52万円
58万円
74万円
システム開発(汎用機系)
52万円
53万円
64万円
IT系 平均
52万円
63万円
77万円
モノづくり系 研究、特許、テクニカルマーケティング
65万円
82万円
87万円
回路・システム設計
62万円
75万円
84万円
半導体設計
63万円
65万円
106万円
制御設計
-
78万円
74万円
生産技術、プロセス開発
57万円
77万円
79万円
セールスエンジニア、FAE
53万円
64万円
94万円
機械・機構設計、金型設計
54万円
74万円
71万円
光学技術
70万円
56万円
80万円
サービスエンジニア
36万円
63万円
60万円
品質管理、製品評価、品質保証、生産管理
49万円
65万円
60万円
モノづくり系 平均
57万円
72万円
75万円
表1 職種・年代別/2008年冬のエンジニアボーナス額

  影響は深刻。
たとえ今期は維持しても、来期は厳しそう

 不況の影響はボーナスに反映されていないのか。このあたりについて今回は特に「現在の不況でご自身の給与・賞与に影響があったことがあれば、ぜひ聞かせてください」という設問で聞いている。そこで分かったのは、不況の影がひしひしと押し寄せる厳しい現実だった。

図2 給与や賞与に不況の影響を感じる?

 「特に影響ない」という声も3割程度あったが、多くは「会社の業績が急速に悪化」「ふだんの残業時間が減った」「給与とボーナスが減額された」という声。たとえ今期のボーナスに影響がなくても、来期の予想は厳しく、皆不安を募らせている。

 給与やボーナスが減っているという声から、いくつかを紹介しよう。

ナマゴエ!

■不況に強いといわれていた業種なのに、今回は全体的にボーナスをカットされた(Web・オープン系SE/31歳)

■会社の業績が落ちてきているのでボーナスの業績連動部分が低くなっている(Web・オープン系SE/34歳)

■会社が金融商品の運用に失敗したため、業績にかなり影響。それがボーナスにも反映されている(Web・オープン系SE/34歳)

■金融系のシステム開発を行っているが、昨今の金融不安により銀行から支払われるお金が減っている。これが、売り上げの減少→賞与の減少につながった(汎用機系SE/36歳)

■残業時間が大幅に減少している。9月までは平均60時間。10月、11月は平均40時間、12月に入ると20時間のペース。このため、給与は減っている(機械・機構設計/36歳)

■年間協定なのでボーナスは今冬に関しては影響がないが、給与は残業完全禁止なので影響が大きい(制御設計/36歳)

■(冬のボーナスが)3.05カ月の予定だったのが、2.8カ月になってしまった(機械・機構設計/28歳)

■(ボーナスが前年比)20%ダウン(サービスエンジニア/39歳)

 ボーナスは会社の業績を反映する部分が大きいため、会社の業績が上がらないからという理由で減額されれば、文句のいいようがない。しかし、中には企業経営者の後ろ向きなマインドで減額されたケースもあるようだ。なにより、不況とボーナス減が消費意欲を冷え込ませていることは問題だ。消費減退→企業の売上悪化→さらなる業績低迷という悪循環につながるからだ。

ナマゴエ!

■会社の業績は悪くはないが、将来に備えて内部留保に回したためボーナスの支給額が減らされた(運用・監視/39歳)

■会社全体は不況の影響を受けていないが、世間が不況という理由で全体的に渋っている(ネットワーク設計・構築/34歳)

■景気が良くても給与・賞与はまったく上がらないが、不景気になれば給与・賞与は下がってしまう。ここ15年くらい春闘でもベースアップの要求すらしていない(ネットワーク設計・構築/39歳)

■給与は変わらないので安心だが、賞与でテレビを買いたいと思っていたけど、結局やめました(機械・機構設計/27歳)

 ちなみにTech総研は同時期に、エンジニア1万人を対象にした意識調査で不況の影響について聞いている。それによれば「かなり不況の影響を感じている」が36%、「やや不況の影響を感じる」が39%で、全体の3分の2の人が、なんらかの形で不況の影響を感じている。

ボーナスの金額、自分の仕事内容と見合っている?  

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