エンジニアライフ時事争論(7)
ITエンジニアが欲しい「技術以外のスキル」
@IT自分戦略研究所2009/12/3
ITエンジニアは、日々さまざまなスキルの研鑽に努めている。2009年6月に実施した読者調査によれば、厳しい経済状況を生き残るためにエンジニアがとる対応策として、「スキルアップのための勉強」が上位3位を独占した。
スキルアップといえばまずは技術力。しかし、「この先、技術だけで生きていけるのだろうか」と考えているITエンジニアも多いのではないだろうか。
今回のお題は「プラスアルファで身に付けたいスキル」。ITエンジニアが、技術力に加えてどのようなスキルを身に付けたいと思っているのかを見ていこう。
■プラスアルファで欲しいスキル16連発
「技術力はもちろん必要だが、技術1本で生きていける時代ではなくなってきているのかもしれない」――『ワーク×ライフ・エンジニアリング』の逆転仕事術氏は、「プラスアルファで獲得したい16のスキル」を紹介している。
「プラスアルファで獲得したいスキル」とは何か? 逆転仕事術氏は「デキる人が共通して持ち、かつ技術力を磨くことができるスキル」と定義している。そのラインナップは下記のとおり。
それぞれのスキルについて、逆転仕事術氏は具体例を挙げながら紹介している。自分が持っているスキルがどれくらいあるのか、確認してみるのもいいだろう。
■プラスアルファで欲しい「英語力」
プラスアルファのスキルとして、英語の人気は高い。読者調査によれば、英語は「今後身に付けたい」スキル第1位。2人に1人が「今後英語能力を身に付けたい」と考えていることになる。
そもそも、なぜITエンジニアは英語を学びたいのだろうか?
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「“アラサー”IT系女子の来し方行く末」の組長氏は、「仕事で必要に迫られて」英語を勉強している。組長氏は現在、とある教育機関のIT系部署に常駐している。窓口には毎日、英語しか話せない留学生がやってくるという。いっていることは何となく分かるが、「嘱託の先生」(part-time teacher)という単語が出てこないなど、苦労は多いようだ。今後、さらに英語を使う機会が増えるため、組長氏は日々勉強に励んでいる。
一方で、「仕事ですぐに必要というわけではないが、英語を勉強している」という人もいる。むしろ、こちらの方が多数派ではないだろうか。TOEIC受験を目指して英語を勉強している『It's Party Time!』のあずK氏は、英語を学ぶモチベーションについてこのように分析している。
海外で仕事をする、海外の方を相手に仕事をするといった機会や強い意欲があれば、英語学習のモチベーションは続くと思いますが、そういったものがない、つまり勉強しても使わないから意味がない環境では、勉強意欲は出ない(続かない)かと。
(It’s Party Time!:TOEIC 600点への道 2009番外編「僕が英語を学ぶ理由」)
では、なぜあずK氏は勉強を続けられるのだろうか。「楽しいから」というのがその答えだ。スキルを獲得するためのスキルとして、「楽しもうとする力」が大事なのではないか、とあずK氏は提案している。
「英語ができなくて、くやしいから勉強したい」と考える人もいる。『結局自分が何になりたいのかよく分からない』のヒス氏は、「ものすごく英語が苦手」と告白している。
エンジニアの仕事では、英語を使う機会が少なからずある。ヒス氏は、英語サイトを読んで内容が分からなかったときや、英語の意味が分からずに余計な工数をかけて開発してしまったときに、「英語ができれば!」と痛感したという。「英語を勉強したら、絶対に業務に効果が出るのは目に見えているのに」と、ヒス氏は語る。
■プラスアルファで欲しい「国語力」
言語つながりで見ていこう。「国語力が必要」と語るのは、『オブリガート 〜感謝されるテストエンジニアになる〜』の第3バイオリン氏だ。
第3バイオリン氏が「国語力が必要」と考えたきっかけは、テストで使うチェックリスト表記によるミス。チェックリストを読んだテスターが意味を読み間違えて、余計な作業をしてしまった経験があるという。
開発現場では、いいたいことが思うように通じないことでトラブルが起きることがままある。「サンドイッチレシピの作り方」から、自分の表現の癖を知る研修方法もあるので、参考にしてほしい。
大学受験できるくらいの学力が欲しい |
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