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@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(16)
『戦争の経済学』

@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/8/5

■戦争で学ぶ経済学の初歩

戦争の経済学

ポール・ポースト著
山形浩生翻訳
バジリコ
2007年10月
ISBN-10:4862380573
ISBN-13:978-4862380579
1890円(税込み)

 本書の想定読者は経済を研究する学者や学生である。戦争という題材を初歩のマクロ・ミクロ経済理論を使って分かりやすく分析している。経済学の入門書だが、訳者が解説で書いているように、「F-16戦闘機の取引構造や、PMC(民間軍事会社)の契約金額データ、核物質闇取引の実際の価格といった、なかなかお目にかかることのできないデータを惜しげもなく散りばめてあるのには驚かされる。初級テキストとはいえ、決しておざなりな本ではないことは明らかだ」(『戦争の経済学』p.415)。

 全体は3部で構成されている。

 第1部で戦争の経済分析が行われる。戦争が経済に利益をもたらすとはどういうことかの分析。戦争は(自国で行わなければ)経済を活性化するツールであるという「戦争の鉄則」が現代では崩れつつある。

 第2部では、米国および世界各国の軍事支出が検討される。現代は世界各国で継続的に軍事支出が保たれている。その理由と、購入品目の調査、そして、軍人のリクルートと訓練の経済が調べられる。

 第3部で、現代の戦争が経済を活性化できない理由が検討される。現代の戦争の性質が明らかにされる。国際的な戦争が減少する一方で、発展途上国の内戦は増加し、それがテロ組織の活動を“活性化”させる要因となっている。さらに、内戦の経済的な原因や影響も分析される。(鰆)

本を読む前に
『波乱の時代』(上)を読む (@IT自分戦略研究所)
『波乱の時代』(下)も読む (@IT自分戦略研究所)
『格差と希望』を読む (@IT自分戦略研究所)

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