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＠IT自分戦略研究所ブックシェルフ（94）
「愛され社員」は、人もチャンスも引き寄せる

＠IT自分戦略研究所 書評チーム
2009/3/23

■愛され社員vs．愛されない社員

「愛され社員」で行こう！ 藤沢あゆみ（著） 日本実業出版社 2008年4月 ISBN-10：4534043724 ISBN-13：978-4534043726 1365円（税込み）

　自らを「愛されない社員」「愛されないリーダー」だったとする筆者が、愛されない社員から「愛され社員」に変わるための60の法則を説く。著者自身がさまざまな雇用形態で就業し、そこで失敗した経験から生み出された法則だ。

　愛され社員とはどのような人たちか。「なぜか、チャンスを引き寄せてしまう人」「なぜか、ピンチでも笑っている人」「なぜか、いつの間にかデキる社員になっている人」（「『愛され社員』で行こう！」、p.2）

　本書は「愛される」ことで仕事をスムーズに進めるコツを提示する。「逆KYの法則」「裏番組の法則」「執行猶予1カ月の法則」などで仕事に対する姿勢を定める方法、苦手な人と付き合う方法、ネガティブな内容を上手に伝える方法などを伝える。同僚や上司、顧客に愛されることに始まり、同僚を愛され社員にし、上司を「愛され上司」にし、さらには会社そのものを「愛されカンパニー」にすることまで視野に入れる。

　チームワークやコミュニケーションの重要性が繰り返し説かれる。しかし、愛され社員とは周囲との和のみを大切にする人のことではない。ある分野に秀で、他の追随を許さない人は、チームワークが多少足りなくても愛され社員。この人は秀でている分野によって周囲に愛されていることになる。どの部分で愛されるかは、自分で決められる。

　著者によれば、愛され社員を極めることは、すべてのビジネスの基本だ。「『あなたと仕事をしたい』人にそう言われる愛され社員でいられたら、何度でも、やり直せます」（本書、p.243）

本を読む前に
	ご機嫌な職場のつくり方 （＠IT自分戦略研究所）
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	「人をどう動かすか」より「私はどう導きたいか」 （＠IT自分戦略研究所）

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