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いま、見直されるコミュニケーションの重要性 仕事の成果を上げるコミュニケーションとは?




  電子メールや電話、メッセンジャーなどコミュニケーションが多様化する現在。「Yahoo!アバター」や「花咲けミー!」などのキャラクターを提供するポリゴンズは、「キャラクターはメッセンジャーであり、コミュニケーションの媒介役となるもの」との考え方を持っているという。キャラクターが媒介役になることで、どのようなコミュニケーションが生まれるのか。キャラクターを生み出すポリゴンズ社内のコミュニケーションはどのようなものなのか。漫画評論家の夏目房之介氏が、ポリゴンズ 代表取締役 勝野明彦氏に切り込んだ。  

コミュニケーションは変わったか

 インターネットが一般に広がり始めたころ、大いに期待されていたこと。それは「コミュニケーションの変革」だ。電子メールなどの普及により、従来の組織ラインによらないフラットで自由なコミュニケーション体系が出来上がる。これが組織の活性化につながると考えられたのだ。

 現在、確かにコミュニケーションは変化している。当時期待されていたような変革も見られる一方で、隣の席の人とも電子メールでのやりとりしかしない、口頭で意思を伝えられないといったマイナス要素も現れている。

 個人レベルでのコミュニケーションの在り方も大きく変わっている。商用ポータルのコミュニケーションサービス「アバター」は新しいコミュニケーションツールの1つだ。利用者がネット上の分身としてアバターと呼ばれるキャラクターを選び、アバターを通じてコミュニケーションを図る。単なるキャラクターではなく、服装や髪型などの見た目も自由に変えることができ、現実とは異なるもう1人の自分として“育てて”いくことができる。

 「Yahoo!アバター」のデザインを提供するポリゴンズの代表取締役 勝野明彦氏と漫画評論家の夏目房之介氏との対談から、キャラクターを通してのコミュニケーション、またそのキャラクターを生み出しているポリゴンズ社内のコミュニケーションについて探った。

キャラクターはメッセンジャー

 勝野氏は「キャラクターは、それ自身がメッセンジャーです」と語る。キャラクターを介してコミュニケーションを取ることで、新たに生まれてくるものがある。勝野氏自身、キャラクターをつくるときには「必ずそれを利用する人のことを中心に考えてつくっている」という。

ポリゴンズ 代表取締役 勝野明彦氏

 例えばポリゴンズが開発し、ネットのアバターとしてだけでなく現実のマスコットとしても提供されている大人気の「花咲けミー!」は、「お花畑にいる、ちょっと恥ずかしがり屋の花の妖精」だ。「花が咲く」という言葉は勝野氏が大好きな言葉だというが、確かにこの言葉にはふんわりと優しいイメージがある。

 このように、誰もが持っている「優しさ」をキャラクターに投影すること自体がすでにメッセージなのだ。メッセージを託されたキャラクターを使ってコミュニケーションを取ることで、発した言葉がふくらんでいく。夏目房之介氏は「時代を超えて愛されるキャラクターは単純であり、作為的でない」と分析するが、「花咲けミー!」はまさにその要素を満たしている。「花咲けミー!」を受け取って、優しい気持ちになれた」という経験を持つ読者もいるだろう。

 ポリゴンズは、キャラクターを提供することで、個人対個人や企業対個人のコミュニケーションを円滑にする。それが同社の事業だ。

発想をカタチにするコミュニケーション

 そんなポリゴンズであるから、仕事におけるコミュニケーションの重要性を何よりもよく理解している。また勝野氏自身、ビジネスマンとしての経歴を振り返り、コミュニケーションの難しさを実感することも多かったという。

 勝野氏が生まれたのは1961年。夏目氏によると“第一次おたく世代”といわれる、ウルトラマンなどの巨大キャラクターやロボットが登場した時代だ。勝野氏もかつてそうしたキャラクターに夢中になり、現在も趣味でブリキのロボットを集めるなど、キャラクターに対する興味や関心は高い。

 そんな勝野氏だが、キャラクターの原型となるアイデアは出しても、デザインや絵は描けないという。ではどのようにキャラクターを形にしていくのか。

 そこで重要なのは、デザイナーとのコミュニケーション。「自分より優れた人にアイデアを形にしてもらい、それをビジネスとして展開するのが私の役割です」と勝野氏はいう。例えば「花咲けミー!」の場合は、会社や社外でデザイナーと話をし、勝野氏のアイデアを商品化した。たまたま東急ハンズで見かけたビーズクッションからひらめきを得て、素材や大きさ、布地の色、触感を吟味しながらプロトタイプを作成。制作には2年間かかったそうだ。

 「デザイナーとは考え方や大切にしているものが共通しているので、どういうキャラクターにしたいか、どんなメッセージを込めたいかという、言語化しにくいイメージを共有することができました。当社のように少ない人数で1つのプロジェクトを進めていく仕事のスタイルでは、考え方を共有することで、よりいい仕事ができるようになる。それにはコミュニケーションやチームワークが非常に重要なんです」と勝野氏はいう。

組織で仕事をするということ

 いい仕事をするためには、考え方を共有できるようなコミュニケーションが重要。これは夏目氏のような執筆業でもまったく同じだ。極端な話、編集者との相性によって仕事の質が左右されることもある。ただ、組織の中で仕事をするのと異なり、個人の執筆業の場合は「嫌だったら、その仕事は断ればいい」という選択肢が比較的取りやすい。だが一度組織を組むと、そうした行動は難しい。

 では、考え方を共有するためのコミュニケーションとは何なのか。夏目氏が発したこの問いに対し、勝野氏は「経営理念を理解してもらうこと。そのためには、仕事を通じて理念を伝えることのほかに、そもそもコミュニケーションやチームワークなどの重要性を認識してもらうことが必要なのです。先日、まさに『コミュニケーションとチームワーク』というテーマで合宿をし、課題を与えていろいろ議論しました」と答える。

夏目房之介氏。手を載せているのが「花咲けミー!」
1950年東京生まれ。 青山学院大学文学部卒業。 著書『あっぱれな人々』(小学館)『漱石の孫』(実業之日本社)など多数。

 考え方を共有できなければ、一緒に仕事をしている意味がない。特に小規模組織になると、そうした考え方の違いがダイレクトに仕事の結果に響いてくる。勝野氏が独立したのは以前勤めていた会社の上司と議論した結果だというが、議論の原因はそうした考え方の違いだったという。「仕事はすべてお客さまのためにあると考えています。仕事をするうえで『自分の考え方を優先する』という姿勢には、どうも違和感があります。それでよく社員と議論することがあります」(勝野氏)

 ちなみに勝野氏の経営理念は、勝野氏が経営する3つの企業のうち1つの社名にもなっている「ウィンウィン(Win-Win)」だという。“勝つ”というと語弊があるが、要はみんなでハッピーになっていくことだ。そのためにはまず、相手に勝たせるというプロセスを経て、そのプラスを波及させていくコミュニケーションが重要なのである。

感情のない言葉は単なる記録

 コミュニケーションにもいろいろなレベルがある。例えば、普段の何げない会話を通じてさり気なく自分の考えを伝えるコミュニケーションもあるし、会議の席など改まった形でのコミュニケーションもある。「組織の中で良い仕事をする」ことを目標にするのならば、どちらが適切なのか。

 夏目氏の問いに対し、勝野氏は「それはいまでも模索しています」と正直に答える。例えばこの3月、オフィスを移転する前は、マンションの一室を事務所として借りていた。マンションだと部屋が区切られているため、時として社員各人がバラバラに個人作業をすることもあった。

 これではいけないと、コミュニケーションを取ろうと意気込むと、各人がとうとうと意見を述べる「会議」になってしまう。そうした中で、勝野氏は「自分が本当に望んでいたのは、自然発生的なコミュニケーションだ」と気が付いた。そうした場や、仕事を通じて考え方を共有していく。作為的なものが成功しないのは、コミュニケーションもキャラクターも同じ。意思を伝達するために、時にはケンカがあってもいい、と勝野氏は考えている。

 夏目氏もこれに対し、「コミュニケーションの一部として、感情を伝えることにもっと重きを置いてもいい。例えばケンカもその1つで、ケンカできないような雰囲気ではそもそもコミュニケーションが成り立たないと思う。感情のない言葉は単なる記録でしかない」とコメントする。単なる記録としての言葉しか発せられない、それはポリゴンズのような、コミュニケーションを円滑にするキャラクター制作の会社にとっては致命的なことだ。自分の思いや価値観、感情を正しく伝える。そして、それを各人が受け止める。理想的なコミュニケーションについてはまだ模索中だというが、ポリゴンズが「万人に愛され、使われるキャラクター」を生み出している現在、それは成功しているといえるだろう。

社員教育研究所のセミナーに参加してください
あなたと部下のコミュニケーションが格段によくなります


社員教育研究所 セミナー講師 リーダー 染野裕氏

 現在、リアルな会話のほかに電子メールや電話、メッセンジャーなどコミュニケーションの手段は多様化しています。しかし、これらは単なる手段でしかありません。コミュニケーションの本質は、まず相手に「伝えること」。そしてそれをきちんと「受け止めること」です。

 確かに電子メールなどは、瞬時に多数の人間に自分の考えを伝えられる便利なものではありますが、文字だけでは「きちんと伝えられたか」「きちんと受け止めたか」がなかなか分かりにくいのも事実。やはり大切なのは、リアルな場での態度やはっきりとしたもののいい方など、行動です。これにより人間関係が良くなりますし、その結果仕事で成果を挙げたり、生産性を向上することにつながります。

 では、どうすれば正しく自分の意思や考えを伝えられるか。どうすれば、きちんと受け止めたことを相手に理解してもらえるのか。まずは「伝える」「受け止める」ということの重要性を理解すること。それを実践し、実際に行動することで、初めて良いコミュニケーションが生まれます。そのことを知識として理解し、考え方を変えるお手伝いをするのが社員教育研究所のセミナーです。

「知っている」を「できる」にする
これが管理者養成学校の訓練です


管理者養成学校 第一指導部 主任講師 木内誠氏

 組織においてコミュニケーションスキルがないと、トップや組織全体の考えを理解できません。それでは仕事で思いどおりの成果が挙げられませんし、組織の中で孤立してしまう可能性もあります。

 管理者養成学校の訓練では、行動という形で表現することを重視します。自分の思いを相手に伝える「話す力」、相手の言葉の本質を理解する「聞く力」などをしっかりと身に付けることによって、コミュニケーションスキルが向上します。組織内のコミュニケーションが潤滑になり、社員が共通の価値観を持てるようになれば、そこに一体感が生まれます。組織として最大限の力が発揮できるのです。

 コミュニケーションとは互いに理解し合うこと。伝え合うのは言葉だけではなく、当人の人間性そのものです。管理者養成学校の訓練を通して、本質的な人間同士の接し方が身に付くのです。



仕事の成果を上げるコミュニケーション能力強化研修の紹介
■管理者養成基礎コース
管理者としての意識・行動力・表現力等、管理者に必要不可欠な「基礎能力」を強化します。
期間:12泊13日
[開催日程]

11月1日(水)〜11月13日(月)
11月16日(木)〜11月28日(火)
12月1日(金)〜12月13日(水)
12月14日(木)〜12月26日(火)
■指導力開発訓練
「説得する」を中心に、リーダーシップ・部下育成に欠かせない原理・原則をロールプレイで強化します。
期間:7泊8日
[開催日程]
11月1日(水)〜11月9日(木)
11月16日(木)〜11月24日(金)
12月1日(金)〜12月9日(土)
12月14日(木)〜12月22日(金)
■リーダーの条件
人を動かす基本中の基本。「仕事を与える、注意する、誉める」をロールプレイ中心で習得します。
期間:2泊3日
[開催日程]
11月8日(水)〜11月10日(金)
11月13日(月)〜11月15日(水)
11月16日(木)〜11月18日(土)
11月20日(月)〜11月22日(水)

上記以外にもさまざまなコースがございますので、お気軽にお問い合わせください(カスタマイズ研修もご相談ください)。

コミュニケーション能力強化に役立つ資料と実力が確実に付く研修のご案内を特別にお送りいたします。
※送付資料内容
リーダーの条件
目標設定…そしてその実現
判断、決断そして問題解決学
特設社長コース













再考 人材育成シリーズ
その1
プロジェクトのデスマーチはPMを育成しない企業側の責任?!
その2
会社の成長は社員の育成法で決まる?!
その3
仕事の成果を上げるコミュニケーションとは?
その4
コミュニケーション能力が仕事の出来を左右する

提供:株式会社社員教育研究所
企画:アイティメディア営業本部
制作:アイティメディア営業本部
掲載内容有効期限:2006年1月20日


コミュニケーション能力強化に役立つ資料と、実力が確実に付く研修のご案内を特別にお送りいたします。
会社概要
■株式会社社員教育研究所

■本社
東京都新宿区西新宿1-1-6ミヤコ新宿ビル

■設立
昭和42年3月

■代表取締役社長
元橋康雄

■事業内容
・一般企業の管理者の合宿訓練による能力開発
・各種セミナーの開催
・企業内教育の視聴覚教材の企画、制作、販売
              

社員教育研究所
コミュニケーション能力強化研修 ラインアップ
社員教育研究所の研修は「本物の知識を習得する研修(セミナーコース)」と、「本物の知識を使えるようにする研修(訓練コース)」の2つを両輪とし、お互いに相乗効果を発揮するように設計されています。

▼訓練コース
■管理者養成基礎コース
(研修目的)

・管理者の任務を正しく理解することで責任感の増大
・管理者として部下の見本となれる行動力の強化
・説得力のある「話し方」をスピーチ通じて育成

 ■指導力開発訓練
(研修目的)
・ リーダーシップ・部下育成の原理・原則の理解
・部下のやる気を高めるスキルをロールプレイで習得
・部下の反発・反抗を力強く説得するスキルをロールプレイで習得

▼セミナーコース
■リーダーの条件
(研修目的)

・部下が意欲的に仕事に取り組む「仕事の与え方」を習得
・部下が素直に非を認める「注意の仕方」を習得
・部下のやる気が高まる「誉め方」を習得
 


コミュニケーション能力強化に役立つ資料と、実力が確実に付く研修のご案内を特別にお送りいたします。