第1回 アクセンチュア 齋藤博史の「時に過酷な日常」
アクセンチュア 齋藤博史
2008/10/15
目指したい職種として高い人気を誇る「ITコンサルタント」。実際にITコンサルタントとして活躍している人々は、どのような日々を送っているのだろうか。ITコンサルタントの1日に密着し、その活動を探る。 |
■ITコンサルタントは、どのように「クライアント志向」を獲得するか?
アクセンチュアの齋藤です。大学院を修了後、2002年にアクセンチュアに入社し、今年で6年が経過しました。大学院では「多変量解析の手法を用いたアジアの農村経済に関する計量分析」を研究テーマとしていましたが、百年河清を待つに等しいと思われる現実社会の深刻な諸問題を眼前にし、プロフェッショナリズムを強く志向できる先々の進路として、アクセンチュアへの就職を決めました。
アクセンチュアでは、入社当初より官公庁本部(現、公共サービス本部)に所属し、主として官公庁、地方自治体、公益法人などにかかわるいくつかのプロジェクトに参画してきました。プロジェクトのテーマ・領域は、官公庁の民営化における全体PMO、地方自治体の調達改革に向けた提言、電子自治体の実現にかかわる新システムの実行基盤構築、法人全社変革のテーマの下での大規模パッケージシステムの導入とそれに続くデータ移行・運用など。ひと口に「ITコンサルタント」といっても、さまざまな目的や方向性、手段をもって、複数のスペシャリティをまたぐ現場を経てきました。
自己紹介が少々長くなってしまいました。「ITコンサルタントの1日を追う!」とのテーマで、3回(平日編2回、休日編1回)にわたり、ある日の私自身と私にかかわる人々の行動を、できるだけありのままに振り返ってみたいと思います。
そもそもITコンサルタントは、ビジネスにおけるIT活用の観点に基づいて、「クライアント」視点で行動しなければならないといわれます。当たり前のことのように感じる一方で、実際のところはっきりしない概念のようにも思えます。
そこで今回は「社内活動編」として、「ITコンサルタントはどのようにしてクライアント志向をとらえ、行動しているのか」という点にフォーカスすべく、その傾向が顕著に現れる社内検討の現場をお伝えします。
併せて、私自身の会社やプロジェクトメンバーとのかかわり合いについても、クライアント視点と同様に重視すべき事項として振り返ってみたいと思います。
とある1日のスケジュール(社内活動編) | ||
時間 | 場所 | 活動内容 |
9:00 | クライアントオフィス | 出社、メールチェック |
10:00 | 会議提出資料のレビュー、チームメンバーへの作業指示 | |
11:00 | 社内事例、業界・技術動向の調査・分析、提案関連資料作成 | |
12:00 | ||
13:00 | Lunch-On Meeting(提案準備などのブレスト) | |
14:00 | 当社オフィス | 社内事務作業(作業進ちょく、予算、品質管理状況レポートなど)、上司への報告資料の準備 |
15:00 | ||
16:00 | プロジェクト担当パートナーとの打ち合わせ | |
17:00 | 他専門グループのシニア・マネジャーと打ち合わせ | |
18:00 | 都内某所 | キャリア・カウンセリング |
19:00 | ||
20:00 | クライアントオフィス | 会議提出資料のレビュー、チーム内ディスカッション |
21:00 | ||
22:00 | ||
23:00 | ||
24:00 | 自宅 | 帰宅 |
ITコンサルタントの1日を大公開! |
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