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キャリアニュース

第2回 【調査】リストラでIT人材のモチベーション低下 「転職考えている」人材が約5割

提供:日本人材ニュースHRN日本人材ニュースCarrera
2010/2/3


人材採用・育成の専門紙「日本人材ニュースHRN」、キャリア支援ニュースサイト「日本人材ニュースCarrera」から、IT業界の雇用に関する記事を転載してお届けします。

 「モチベーション」をテーマに、1月のキャリアニュースをまとめて紹介します。

リストラでIT人材のモチベーション低下 「転職考えている」人材が約5割

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 NTTデータ経営研究所は、「IT人材のプロフェッショナル意識調査2009」を取りまとめ発表した。調査によると、「現在、転職を考えているか」を聞いたところ、「転職を考えており、志望企業や人材仲介会社と接触している、または予定がある」(7.6%)、「転職を考えており、転職に向けた情報収集を始めている」(13.0%)、「転職を考えているが、具体的な行動は起こしていない」(28.5%)を合わせ、約5割(49.1%)が転職を考えていることが分かった。この割合は、前年調査の44.8%よりも4.3ポイント増加している。

 転職を考えている第一の理由は、「現在勤めている会社の先行きに不安があるため」が約5割(49.0%)を占めている。次いで「現在勤めている会社では、希望するキャリアを実現できないため」(24.5%) 、「IT業界のSIからサービスへのビジネス構造転換によるスキルの陳腐化への不安のため」(9.2%)と続いている。

 また、「ここ1年間で、勤めている会社で人員整理・解雇が行われたか」を聞いたところ、「所属部門内、外の両方で行われたようだ、または行われている」(5.6%)と「所属部門内など、身の回りで行われたようだ、または行われている」(14.9%)、「所属部門以外の社内で行われたようだ、または行われている」(15.5%)を合わせた約4割(36.0%)で、勤めている会社で人員整理・解雇が行われた。

 その結果、人員整理・解雇により、ワークモチベーションが「低くなった」(24.6%)と「どちらかといえば低くなった」(50.8%)と感じる人が合わせて7割以上(75.4%)に上っている実態が明らかになった。

 調査は、2009年11月24日〜26日、gooリサーチ登録モニター(業種:通信・IT関連サービス)に非公開型インターネットアンケートを実施し、1039人から回答を得た。

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コスト削減で働くモチベーションが低下、半数の社員に不満

 NTTレゾナントは21日、「コスト削減と働くモチベーションに関する意識調査」の結果を取りまとめ発表した。それによると、コスト削減を予定している経営層の約半数が社員のモチベーション低下を懸念し、コスト削減と社員のモチベーション向上を両立したいという思いが浮き彫りになった。社員規模10〜299人の中小企業の経営層(部長職、取締役など)を対象に、インターネットアンケートを実施し、420人から有効回答を得た。また、同社では約500人の社員を対象にした調査を、1月14日に発表しており、今回の調査では社員と経営層の意識の差についても比較している。調査結果のポイントは次のとおり。

(1)交際費の削減をはじめとした様々なコスト削減策が実施されている

 2008年9月以降、実施したコスト削減策のうち、「交際費の削減(お客様の接待抑制、禁止など)」をはじめとした、即効性が高く、すぐに実行できるコスト削減を実施していることが明らかになった。経営層がコスト削減の効果を早期に求めていることがうかがえる。

(2)約半数がコスト削減によって、社員間で不満が出ていると感じている

  企業が実施したコスト削減によって、社員間で不満が出ていると感じている経営層が、48.8%と約半数いる結果となった。また、その不満として「現場を理解していない」(44.4%)、次いで「働きにくくなった」(43.4%)、「業務を理解していない」(40.5%)であった。少なくとも4人に1人が、コスト削減によって現場の業務に支障をきたしていることを把握している。一方、「対応策を実施していますか。」という質問に対して69.8%が「実施していない」と答え、対応が遅れていることが明らかになった。

(3)コスト削減を予定している経営層の約半数が、懸念することとして「社員のモチベーション低下」をあげる

  「今後も継続的にコスト削減を実施しますか」という問いに対して、「積極的に実施する」(24.3%)、「実施する」(65.0%)と、引き続きコスト削減を実施する意向を示した経営層が約90%をしめた。その際に一番懸念することとして、「社員のモチベーションが低下すること」(45.3%)と最も多く、コスト削減にともなう影響が社員の業務に及ぶことを懸念している経営層が多いことがうかがえる結果となった。また、「懸念していることを解決したいですか」という問いに対して、「大変思う」「思う」が91.2%とコスト削減にともなって発生する懸念事項をクリアにしたいと考えていることが明らかになった。

(4)約半数が、コスト削減が社員のモチベーションを下げると回答

  「コスト削減が社員のモチベーションを下げる要因になっていますか」という問いに対して、「大変思う」(8.6%)、「思う」(45.5%)と過半数が回答。コスト削減と社員のモチベーションの関係性を考えていることがうかがえる結果となった。また、「コスト削減を実施しながら、社員のモチベーション向上につながる施策があれば実施したいですか」という問いに対しては、95%の経営層が「大変思う」「思う」と回答するなど、コスト削減しながらも、社員のモチベーションを下げない施策を模索する経営層の姿勢が明らかになった。

社員を対象とした意識調査との比較ポイント

(1)経営層・社員ともにコスト削減によって働くモチベーションが低下することを強く懸念している

  中小企業で働く社員から、コスト削減を実施する際に一番考慮して欲しい点として、「社員の働くモチベーション」(53.6%)と最も多い結果となった。また、第2弾である本調査では、コスト削減が社員のモチベーションを下げる要因になっているかという問いに対して、「大変思う」(8.6%)、「思う」(45.5%)と過半数が、コスト削減と社員のモチベーションの関係性を考えていることがうかがえる結果となった。このことから、経営層・社員ともに、コスト削減によって働くモチベーションが低下することを強く懸念していることが明らかになった。

(2)コスト削減に伴う社員の不満を経営層が解決できていないことが課題

  「コスト削減に伴って、業務が非効率になったと感じますか」という問いに対して「感じる」(52.1%)と過半数の社員が回答した。一方、経営層を対象とした本調査では、コスト削減によって、社員間で不満が出ていると感じている経営層が48.8%。そのうち、対応策を実施しているかという質問に対しては「実施している」が30.2%という結果にとどまった。現場の社員がコスト削減によって持っている不満に対して、認識はありながらも経営層が迅速に対処できていないという課題が浮き彫りになった。

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