第4回 みんなが気兼ねなく話せる、全員参加の「集会」
はなずきん
2009/3/3
IT系の勉強会は日々、全国各地で開催されている。「IT勉強会カレンダー」の管理人で、自らも勉強会を運営しながらさまざまな勉強会に足を運ぶ筆者が、毎月面白い勉強会をピックアップする。 |
2009年2月7日に、セキュリティ&プログラミングキャンプを紹介するイベント「セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008」が京都で開催されたので、早速参加しました。
左:はなずきん 右:よしおかさん |
キャラバンでは講師陣の話に始まり、参加者からの質問タイムでは活発な意見交換が行われました。その中で、講師のよしおかひろたかさんから、たくさんの方の名前が書かれた感謝状をいただきました。「IT勉強会カレンダー」の作成・維持に対する感謝状とのことでした。
こういうものをいただくことに慣れていないため、かなり緊張してしまいました。いただいた感謝状は自宅に飾っています。
2月は通常より短い月であるにもかかわらず、本記事執筆時点で296件の勉強会がIT勉強会カレンダーに登録されていました。「参加したい!」と思う勉強会がたくさん開催された月でもありました。
■勉強会に行ってみた〜2009年2月「てら子」
2009年2月15日に大阪で開催された「てら子」という勉強会に参加してきました。
勉強会情報 |
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勉強会名:てら子 開催場所:大阪/東京 開催頻度:11回/年(2008年実績) セッション内容:Flash/ActionScript |
勉強会には、
- 講師の話を聞いて、質疑応答
- グループディスカッション
- ライトニングトーク
- ライブコーディング
- ハンズオン
など、いろいろな形式がありますが、てら子は全員参加型の発表会と意見交換会の要素が濃い勉強会です。
てら子を立ち上げた寺井周平さんは、
「意識しているのは、勉強会ではなく『集会』。スキルがある人も初心者の人も入り交じって、見せ合い、話し合えること、また、作品を作ってくるに越したことはないけれど、忙しくて作る時間がない人でも気兼ねなく参加できる、そんな雰囲気を大切にしたい」
とおっしゃっていました。その言葉のとおり、その場で自由に発言し、自由に考えるという、「登壇者」と「聴講者」という区別のないフラットな場でした。
今回のテーマは「最新ゲームから学ぶインタラクションの極意」(という名のゲーム大会?)ということもあり、自己紹介では、自分の名前やハンドルネームに加えて、「どのゲームのどういう表現が良いか?」を話してくださいと指定されました。何を話せばいいのかが明示されたおかげで、とても声を発しやすい雰囲気になっていました。前回も書きましたが、同じ題材で語るということは、共通点を見いだしやすく、会話をするきっかけにつながります。
勉強会は、参加者が持参したゲームをプレイしながら、グラフィックや魅了される表現について語るという形式。決められた講師が存在しないという不思議な場でした。
持参されたゲームの中には、随分と懐かしいものがありました。「これをFlashで作るにはどうすればよいのか?」「Papervisionで作成した場合はどうなのか?」と話しながら、実際に手を動かして実践したり、「ゲームのローディングをFlash読み込み時に活用できないか?」と話したり……。
普段は何げなく閲覧しているWebサイト。Flasherたちが、どんな場所からヒントを得て、魅力的なコンテンツをどう発想していくのか、その一端を垣間見ることができました。
ちなみに、今回の勉強会の募集にはATNDを使用していました。勉強会の告知や参加者募集方法には以下があります(参加者募集/登録システムの参考 - MetaCon)。
- 公式サイトを設けて告知
- メーリングリスト(ML)で告知
- SNSで告知
- メンバーや参加者のブログやTwitterなどで告知
てら子には、外部に向けた公式Webサイトがありません。立ち上げ当初はmixi内でのみ告知を行っていたそうですが、mixiのアカウントを持っていない人が参加申請を行えないため、ATNDを用いた募集とメンバーのブログでの告知という形式に変更したそうです。
てら子に興味を持った人は、メンバーのブログを参照されてはいかがでしょうか。
- 大阪で開催されるてら子の告知:Saqoosha.net
- 東京で開催されるてら子の告知:trick7
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