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燃えよダイエット。体重2けたへの道

第6回 弾む球の上で、バランスの重要性を思い知る

千葉大輔(@IT自分戦略研究所)
2008/1/18

 2007年の1月下旬に思い立ったこのダイエット。あっという間に1年が過ぎようとしている。ダイエットをするきっかけは、健康診断の結果が思わしくなかったことと、年末年始でのさらなる体重増だった。そう、年末年始は非常に危険。忘年会や新年会といったイベントが重なるこの時期、油断しているとあっという間に体重が増えてしまう。この時期をうまく乗り切れるか乗り切れないかが、今後重要になってくるのだ。

 ただでさえ前回『当たり前過ぎる結果に肩を落とす1カ月』で、実験と称して食っちゃ寝の生活を続けて4kg近くも体重が増えてしまった。周囲の目も厳しい。やはりここは心を入れ替えて体重減に励まなくては!

 とは思いつつも、激しい運動や食事制限は『プチ断食』でこりたのでなかなか選びにくい。ここは緩やかな食事制限と家にいながら簡単にできるフィットネスで、せめて先月分の体重増を戻すべくダイエットに取り組むことにした。

○○しながらでできるフィットネス

 まずは家にいながらできる運動を探すことにした。家にいながらやる運動というと2007年に大きな話題になったフィットネスビデオや、これまた話題のゲーム機とその周辺機器がある。しかし、あのフィットネスビデオは知り合いの方から貸してもらって、一時期みっちりとトレーニングをしたことがあったが、相当にきつい。また、思った以上に時間が取られてしまうので、そういった点も懸念材料だ。

 できるだけ静かに、そして「ながら」でできるものという条件で探してみた。そんなときに知り合いから紹介されたのが「バランスボール」だった。バランスボールはその存在は以前から知っていて、何回か乗って遊んでみたことはあるが、ちゃんと使ったことはなかった。ただ、学生時代の部活動では体幹の筋肉を鍛えるために体を不安定な形にしてバランスを保つというトレーニングをしていたので、こういったバランス力を鍛えるトレーニングの有用性というのはある程度分かっていた。

 なにより、テレビを見ながらという手軽さに引かれて試してみることにした。

思った以上のトレーニング感

 
  バランスボールに乗る筆者。楽しい。でも、よく見るとこんな感じのビーズクッションをよく見る。やっぱりこれってクッションじゃないか?

 ボールと期待を膨らませいざトレーニング。しかし、筆者はバランス力がかなり悪い。目を閉じて片足立ちをしてバランス力を計測したことがある人は多いだろう。筆者の場合、それをやっても10秒も立っていられないほど。目を開けても目を閉じたほかの人よりも早く倒れてしまうのだ。重い荷物(=脂肪)を背負っているので、バランスがうまくとれないのか……。その原因は定かではないが、とにかくバランス力が決定的にない。

 そんな筆者がうまくボールに座れるわけがなく、足を床から離すだけで、すぐに横に倒れたり、後ろに倒れたりしてしまう。何度か後頭部を打ち付けてしまった。0.1t(トン)を超える巨体がどったんばったんと大きな音を立てて倒れる。ご近所から苦情が来ないかひやっとした。30分くらいボールと格闘すると何とか座った状態を維持できるようになった。座った状態を維持するだけでも腹筋や背筋を中心に負荷が掛かっていることが分かる。ちょっとボールの上でバランスを取るだけで汗だくだ。実際に試すと「これは結構きつめの静的トレーニングだ」と印象を受けた。また、体勢を変えると、背筋のストレッチにも使える。以前、『肩こりや腰痛を寄せ付けない体づくり』で、トレーニングジムの人に筋トレについて話を聞いたが、そのときにはトレーニングの際のストレッチの重要性について触れたが、バランスボールではストレッチと筋トレの2つをかねることができる。

 もう1つ利点があるとすると「あまり寝転ばなくなる」ということだ。筆者が生活している部屋は畳敷きなので、何かあるとすぐ横になってしまうのだが、バランスボールがあるとそっちに乗っかる方が面白いので、本当に寝るとき以外は横になることがなくなる。横になる機会が減ると、立ち上がるのが億劫(おっくう)ではなくなるので、何かと歩くようになる。

ストレッチに興じる筆者。もう普通のクッションとかソファーにしか見えない。あと、起き上がったときにボールが若干ゆがんでしまっていることに気が付いた。

 家でそのように悪戦苦闘しつつも楽しみながら、フィットネスに興じていたのだが、会社でも同様にしてみたところ、筆者の体によってへこんだバランスボールを見たほかの人が次から次へとやってきて、「それはソファー?」「ボールに乗る前にやせないと」と散々ないいようだ。

 だが、ダイエット中の運動で大切なのは楽に続けることなのだ。半ば開き直りながらいまも座っている。

飲み会時の誘惑をうまく回避する

 運動のほかに心掛けた「ゆるやかな食事制限」だが、厳しい食事制限、例えば断食であるとか、ある特定の食べ物を食べないことは身体的というよりも、精神的な負担が大きい。食事制限の最中、あるいは食事制限後にそれまで抑えてきたものが爆発するケースがある。そのためにリバウンドしてしまうケースがよく見られる。

 普段の生活だけではなく、年末年始、あるいは年度末に多く開かれる飲み会といったイベントでも、うまく食べ物と付き合うことが重要だ。食生活では『覚えておきたいダイエット中の食生活』に立ち返って、バランスのよい食事を心掛ける。管理栄養士の松本理華氏のアドバイスでは、冬の時期はなべ料理がお薦めということなので、1人用の小さななべ料理を食べている。
 
  それとともに、飲み会時における食べすぎや、飲み会後の食事に注意した。しかし、この体ゆえに仲間内ではともかく、普段はそれほど会わない人にとって筆者はどこからどうみても「食いしん坊」キャラだ。「ダイエットをしているんです」といっても、「またまた、いっぱい食べられるんでしょう」とどんどん料理を薦められてしまう始末。「申し訳ないです」と誘惑を振り切るのに一生懸命だ。

さてその成果は

 今回の教訓は、やはり運動と食事のバランスは大事だということ。

 1カ月ボールに乗って過ごした結果。現在の体重は107.2kg。先々月の体重に何とか戻すことができた。再び110kgを切って大変うれしい。こんなにうれしいことはない。しかし、年末年始に久々に人に会うと「変わっていない」とか「まるで成長していない」とか「前よりでかくなってるよね」といわれることもある。体重は減ってはいるが、それがなかなか外見に出てこないのでもう少し、努力のあとが外見に表れるような方法を探したい。

 今日も心なしか若干変形し、少ししぼんだバランスボールを空気と期待で膨らませ、ついでにおなかも膨らませながら、巨体を弾ませ、バランス力を養う筆者だった。


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