ITエンジニアのためのビジネスコミュニケーション診断

第1回 頼りなく見られる自分に別れを告げる

鹿野晴夫・大塚千春(アイ・シー・イー)
2008/9/9

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「信頼力チェック」診断結果

36点以上
【Aレベル】

ビジネスの相手として「頼りになるプロフェッショナルな人物」という印象を与えることができている。油断せず、現在のレベルを維持しよう

31〜35点
【Bレベル】

ビジネスの相手として「頼りになる人物」という印象を与えることができている。解説を読んで、さらなるスキルアップを目指そう

26〜30点
【Cレベル】

ビジネスの相手として「頼りない人物」という印象を与えている可能性がある。特に、初対面の相手には注意が必要だ。解説を読んで、スキルアップに努力しよう

25点以下
【Dレベル】

ビジネスの相手として「頼ることのできない要注意人物」という印象を与えている。特に、初対面の相手には注意が必要だ。解説を読んで、スキルアップの努力をしよう

「信頼力チェック」解説

 前述のとおり、ビジネスにおけるコミュニケーションは「情報」のキャッチボールである。この情報とは、話の内容だけを指すのではない。「メラビアンの法則」をご存じだろうか? これは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによる研究で、相手に伝わるメッセージは、話の内容などの「言語情報」が7%、口調や話の早さなどの「聴覚情報」が38%、見た目などの「視覚情報」が55%の割合というものである。

 初対面の場合、これらの情報が相手に伝わる順序は、「視覚情報→聴覚情報→言語情報」になる。つまり、「見た目→声の感じ→話の内容」の順だ。複数の情報に基づいて印象を形成したり、判断を下したりする際は、最初に提示する情報が特に強い影響を与えるという「初頭効果」を考えれば、初対面の相手に与える印象は、「視覚情報」に左右されるといってもいい。

 暗い表情、寝癖のついた髪、ゆるんだネクタイでミーティングの場に登場し、ボソボソ話し始めれば、相手は「頼りになりそうにない」という印象を持つ。「頼りになりそうにない」という意識のフィルターがかかった状態で、あなたの話を聞く。これでは、あなたが専門性を発揮して、相手を説得しようとしても、うまくいく可能性は低い。

 今日から始められるコミュニケーション術

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