第1回 頼りなく見られる自分に別れを告げる
鹿野晴夫・大塚千春(アイ・シー・イー)
2008/9/9
■「信頼力チェック」診断結果
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■「信頼力チェック」解説
前述のとおり、ビジネスにおけるコミュニケーションは「情報」のキャッチボールである。この情報とは、話の内容だけを指すのではない。「メラビアンの法則」をご存じだろうか? これは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによる研究で、相手に伝わるメッセージは、話の内容などの「言語情報」が7%、口調や話の早さなどの「聴覚情報」が38%、見た目などの「視覚情報」が55%の割合というものである。
初対面の場合、これらの情報が相手に伝わる順序は、「視覚情報→聴覚情報→言語情報」になる。つまり、「見た目→声の感じ→話の内容」の順だ。複数の情報に基づいて印象を形成したり、判断を下したりする際は、最初に提示する情報が特に強い影響を与えるという「初頭効果」を考えれば、初対面の相手に与える印象は、「視覚情報」に左右されるといってもいい。
暗い表情、寝癖のついた髪、ゆるんだネクタイでミーティングの場に登場し、ボソボソ話し始めれば、相手は「頼りになりそうにない」という印象を持つ。「頼りになりそうにない」という意識のフィルターがかかった状態で、あなたの話を聞く。これでは、あなたが専門性を発揮して、相手を説得しようとしても、うまくいく可能性は低い。
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