PMはプロジェクトの 全工程に携わる |
IT業界におけるプロジェクトとは、ある期間内に、決められた予算内でITシステムを完成させる一連の活動のことを意味する。通常、
という工程で進む。
これらの活動を円滑に進め、目的の達成へとプロジェクトを導くのがPMの仕事だ。そのためにPMは、計画を立て、必要な人材や環境を確保し、予算や進ちょくを管理しながら、お客さまやパートナー会社とのコミュニケーションを円滑に進めていかなければならない。
プログラマやシステムアナリストは一部の工程にしか携わらないのに対し、PMは最初から最後まですべての工程に携わる、非常に重要な役割だ。PMの力量がプロジェクトの成否の鍵を握るといっても過言ではない。
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大きなプロジェクトを任されると、とてもやりがいがある。しかし、プロジェクトを進めていく途中ではさまざまなことが起きる。一度決まったことを後からひっくり返されたり、うまく性能が出なかったり、こちらの意図が相手に伝わっていなかったり、といった具合である。
それでも、システムが完成し、お客さまから「ありがとう」の一言をもらったとき、それまでの疲れが一気に吹き飛び、苦労が報われる。この仕事をしていて良かったと思える瞬間だ。
設計・開発フェイズにおける、典型的なPMの1週間を紹介しよう。
一般的には、プログラマから始めて、サブリーダー、チームリーダーとステップアップしていく中で、それぞれの段階で必要なスキルを習得していく。
PMで重要なのは、プロジェクト全体を結束力の強い1つのチームにまとめ上げる力だ。マネジメントスキルや各種方法論も大切だが、プロジェクトメンバーから尊敬され、信頼される存在でなければならない。そのためには、メンバーの話をとことん聞き、時には一緒に飲みに行き、プロジェクト内の風通しをよくすることが必要である。
プロジェクトではさまざまなことが起きるので、それらをさばく必要がある。物事の全体像を素早くつかみとり、次にどうすべきかの判断を素早くできる人が向いている。
また、人の話をきちんと最後まで聞ける人でなければ難しい。特に、システム開発の現場が好きで、現場とのコミュニケーションを大切にする人が向いているだろう。
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