@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(43)
デキる社員はプロセスを大切にする
@IT自分戦略研究所 書評チーム
2008/9/12
■デキる社員の基本的な考え方
デキる社員 杉山定久(著) イースト・プレス 2008年2月 ISBN-10:4872579143 ISBN-13:978-4872579147 1200円(税込み) |
この本によると、デキる社員は例外なく、社会活動における基本的な考え方を有していると書いてある。本書は、そんな基本的な考え方を74個紹介する。
74個の基本的な考え方は、6つのカテゴリに分類される。すなわち、
- 行動力
- コミュニケーション力
- 企画・情報収集力
- 整理力
- 気付き力
- 夢力
である。
行動力の1つの例。「仕事のプロセスを大切にしよう」とある。結果を出すには、プロセスを重視する。「努力する」「頑張る」というだけではなく、「何を、いつまでに、どのくらいやるか」をきっちり決めて、毎日コツコツ「練習」を繰り返すこと。
コミュニケーション力について。「結論は先にいおう」。自分のいいたいことを会話の早い段階で伝えること。その後で、理由を述べる。理由は事実を基に、筋道立てて構築すること。
企画・情報収集力の面では、「ケチらずひたすら本を読め」。あなたは1カ月に何冊本を読んでいるか。時間がないならないなりの読み方がある。
整理力。「1カ月先の締め切りはこうして守ろう」。締め切りを守るコツは、スケジュールを1日でも早く前倒しで終わらせてしまうことだ。やるべきことは、優先順位を付け、その場でどんどん処理してしまうこと。その日にできることはその日のうちにやるのではなく、そのときにできることはそのときにやる、が正解である。
気付き力に関しては、「約束の時間より15分前に到着する」ことと指摘する。早めに着いたというちょっとした時間のゆとりが、物事をスムーズに進ませる要因になることがある。あらかじめ時間を調べて、ギリギリの行動をするよりも、常に余裕を持って動くこと。
最後に夢力。「口癖で人生が変わる」という。口を開けば愚痴をいっている人に、チャンスはなかなか巡ってこない。口癖は心構えの表れである。(鯖)
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