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これからの時代を考える。CCNA認定を取得する

ネットワーク知識ゼロからCCNAにチャレンジ。独自の勉強法で認定を取得したノウハウを公開!

 Cisco Learning Network Japan (シスコラーニングネットワークジャパン)CCNA勉強記を連載したstanfordこと宮崎さん。ネットワーク知識ゼロからスタートして、サーバエンジニアの業務をこなしながらCCNAを独学で取得するまでの5カ月間(2010年2〜7月)をレポートしました。ユーモアを交えた実践的な勉強記は、CCNA にチャレンジする読者から「参考になった」と高い評価を得ています。

 今回は、キャリアアップやキャリアチェンジを考えている読者の皆さんに向けて「ネットワーク知識ゼロからスタートして、どのように勉強したらCCNAを取得できるのか」、そのポイントを宮崎さんに伺いました。

宮崎愛実氏(仮名)
サーバエンジニア


30代。4年制大学の人間環境学部を卒業して大手IT企業に入社し、総務部門でドキュメントの翻訳に携わる。翻訳を通してIT用語に親しむうちにIT業務に興味を抱き、Webエンジニアを経てサーバエンジニアにキャリアチェンジ。その後、CCNAやLPICを独学で取得して、自社のサーバ構築・運用を担当している。

保有資格:CCNA、LPIC level1、level2、level3

――サーバエンジニアとして忙しい毎日を送りながら、なぜCCNA取得にチャレンジされたのでしょうか。

宮崎 ルータなどのネットワーク設定は、通常はネットワークエンジ二がカバーしてくれます。ですが、サーバエンジニアのわたしもネットワークを理解したら、世界が広がるのではないかと考えるようになりました。ネットワークがブラックボックス状態ではいいシステムができないので、これからはサーバエンジニアもネットワークの知識やスキルが必要だと考え始めていました。

 ルータを設定するにはネットワーク全体の知識が必要になりますし、全体が分かれば安心してシステムを構築できます。そういう気持ちになっていたころ、2009年11月に「ウーマン イン IT」のセミナーに参加して、シスコシステムズの岡さんから「CCNA勉強記を書いてみませんか」と勧められたことが、CCNA取得の背中を押してくれました。

――ネットワーク知識ゼロから独学でスタートしたとのことですが、どのように勉強に取り組まれたのですか。

宮崎 独学ですから、「やみくもに勉強するよりは、先に相手を知らなければ」と考え、市販の問題集で実践問題1回分をやってみることにしました。まず問題を読んで(解かずに)すぐ答えを見て、どんな問題傾向なのかを把握するようにしたのです。単純に知識を求めてくる問題もあれば、内容を読み取って計算して答えを出すもの、そしてルーティングプロトコルの動作に関するものとかなり盛りだくさんであることが分かりました。昔のCCNAと違って、最近のCCNAはちょっと勉強しても取れないとは聞いていましたが、本当にそうだと思いました。

 わたしのように、最初から知らないことだらけのネットワークの勉強を始めるとき、CCNAの教科書を見ても、広大な海を泳いでいるようで何がポイントか分かりません。全部が大切なような気がして、試験範囲を全部網羅するには、時間が足りなさすぎます。問題を見れば、「どこが大事でどういうところが出題されるのか」が分かってきます。

 最初は「問題を見る→解答を見る→解説を読む」を行っていたのですが、そうすると問題を見た時点で、「うわぁ難しそう。分からない、まだ知らないし」 と焦りに似た気持ちを覚えました。そこで、順序を「最初に解説を読む→問題を見る→正解の解答を見る」に変えてみたのです。すると、どうでしょう。選択肢の中の正解の理由がすぐ分かり、とてもスムーズに頭に入るようになりました。

 この方法の良い点は、まず解説を読んで正解の出し方や筋道を頭に入れるので、ネットワークの問題を解くための考え方を知ることができるところです。さらに、理解したうえで問題を見るため、どのような視点から問題が出ているのか、いわゆる「問題の出し方」が分かり(野球でいえばピッチャーがストレートを投げてくるのか、カーブを投げてくるのかといったような球の種類)、スムーズに頭に入ったときに自信がつきます。

――独自のCCNA勉強体験から、これからCCNAにチャレンジする読者の皆さんにメッセージをお願いします。

宮崎 やり方を変えてしばらく順調だったのですが、途中から頭に入らなくなってきました。そこで、シスコの公式ガイド本CCENT / CCNA【ICND1編】を開いたところ、「CCNA認定資格の取得で試される知識とスキルは、初級レベルのネットワーク技術者が必要とするレベルを超えるものになりました」「単に知識を試すだけでなく、受験者にスキルを証明させることに重点を置くようになった」と書いてありました。つまり、知識だけでは問題を解くことが難しいことが分かったのです。

 そこで、再度問題の解き方のスタイルを変えました。「問題文を読んだ後、すぐ選択肢を見ずに、自分で正解を思い浮かべるようにして選択肢を読んでいく」ようにして、正解の理由を考えるようにました。さらに、自分の中の理解・不理解を明確にするために、下記のような方法に変更して、疑問点を徹底的に理解するようにしました。

  1. 書籍(参考書や問題)を見直し、まだ理解していない部分や問題をもう1回解いてみて、間違えたものにふせん紙を貼る

  2. ふせん紙を貼っている部分を再度みて、まだ消化しきれてないと思うものに別の色の付箋紙を貼る

  3. 2で付けた付箋紙の部分を完全に理解する

 結局、1と2の半分までしかこなせないうちに試験に臨むことになりましたが、7月に合格できました。

 こうした私のCCNA受験体験から、これからCCNAにチャレンジされる方にお勧めする勉強法をまとめると、次のようになります。

  1. 試験範囲の教科書的なものをざっと一通り読む

  2. 問題集を「解説→問題→正解」の順番で読む

  3. 単元ごとに問題にトライ→わからなければ教科書を読んで単元ごと制覇する

  4. メモ帳ラボを活用する

 なお、メモ帳ラボとはイマジネーティブラボ(空想ラボ)で、パソコンのメモ帳をリモートラボ代わりにしてコマンド打ちの練習を行うことです。例えば、グローバルコンフィグレーションモード((config)#)からインターフェースコンフィグレーションモード((config-if)#)へ移るときなどに表示される左側(config-if)#の表示部分を頭の中で想像して、どんどんコマンドを打っていくというものです。これだと実際に間違ったIPアドレスを打ったとしても問題ないし自由自在で、いろいろな問題を復習するときコマンド打って試す場合に大変楽でした。

 せっかく取得したCCNAですが、現在はサーバエンジニアの仕事が忙しく、また現場にはネットワーク環境がないので資格を生かせていませんが、資格取得を通じて知識を体系的に学んだことは次のステップにつながると考えています。これからも、与えられた仕事を通じてスキルアップをするために、資格取得にはチャレンジするつもりです。

 CCNAは骨のある内容ですが、やれば必ず合格できます。学生さんであれば資格を取得しておくと就職に有利ですし、エンジニアの方であればCCNAの勉強を通して時代の変化に対応することができます。いずれにせよ、自分で未知の世界に踏みだすことで道は開けてくると思います。資格取得に取り組んでみて万が一興味がなければ、やめればいいのです。

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概要 「クラウド時代はネットワークエンジニアが主役だ!」

クラウド時代の今、これからのITエンジニアはネットワークのスキルが不可欠です。ネットワークの入り口CCNA取得からクラウドへの道が始まります。

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CCNA認定とは
CCNA (Cisco Certified Network Associate) は、シスコ技術者認定のベースとなる資格です。

ルーティング、スイッチング、WAN、セキュリティ、ワイヤレスなどの広範なネットワーキング基本知識と、その設定、運用、トラブルシューティングスキルを認定します。ネットワーク関連職に興味を持つ学生や、これからIT・ネットワーク関連業務に取り組む社会人の方に推奨します。
CCNA勉強の“お役立ち”
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CCNA試験の一般的な出題内容を示します。ただし、試験によっては、ここに示されていない関連分野も出題される場合があります。
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シスコ技術者認定取得 勉強記
認定取得を目指すCLNユーザーの勉強記を紹介しています。
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バックナンバー
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  クラウド時代、エンジニアに求められるマインドとスキル・資格
  一般職からIT職へキャリアチェンジ――ネットワーク資格の取得で人生が変わった!
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