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「キャリアを切り開くためのビューチェンジ」インデックス
キャリアを切り開くためのビューチェンジ

第3回 目標面談のタイミングで「キャリアの微調整」を

樋口研究室
樋口節夫

2010/10/25

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目標面談の季節がやってきた。半年前に書いた目標シートを見てうんざりするという悪いサイクルから抜け出すには、どうしたらよいか。目標シートの書き方と、目標面談時の心構えを解説する。

 皆さんの会社では、目標面談(中間面談)を迎えているころだと思います。

 目標面談とは、半期(半年)に一度の割合で上司と部下(あなた)が面談し、あなたの仕事ぶりを評価する人事管理上のプロセスです。

 この時期になると、樋口研究室への目標面談の相談が増えます。多くの方が、目標面談を「ちょっと面倒くさいなあ」「イヤだなあ」と感じているようです。その原因を探ってみると、次のようなことが分かります。

■ 「わたしの業務目標」は支離滅裂?

 面談が近づくと、皆さんは目標設定シートを引っ張り出してきて、自分の実績に合わせて書き換える作業をすると思います。

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 目標設定シートには、あなたが年度始め(多くの会社は4月)に書いた「達成したいと思う業務目標」が記載されているはずです。これを基に、上司と中間チェックを行います。

 あなたが半年ぶりに見る目標設定シートの内容は、いかがですか。相当、悩んだ末に書いたはずです。にもかかわらず、

  • 内容が支離滅裂

  • どういう意味で書いたのかよく分からない

と思ってしまうことが多いのではないでしょうか。

 そう思ってしまう理由は、いろいろ考えられます。例えば、

  • シートを書いたときに取り掛かっていた案件が終了してしまった

  • ほかの顧客に担当替えになった

  • 上司に書けといわれるがままに書いた

などです。

 「こんな支離滅裂な目標設定シートを基に、自分の達成度を上司と相談しろといわれても、なんだかなあ……」

 そんな考えが頭をよぎって、目標面談へのモチベーションが上がらない、困った――こう思う方が多いようです。

 とはいえ、面談の内容がボーナスや昇進に関係するわけで、しっかりと乗り切らなければなりません。

■ 目標設定シートには書き方がある

 実は、目標設定シートの書き方には、決まった「作法」や「手順」があります。ご存じでしたか?

 「作法」に合わせてシートを書かないと、内容が支離滅裂になります。そして、面談が近づくにつれて、イヤな気持ちになります。

 目標設定シートに書き込む項目(業務目標)は、あなたが思うように、好き勝手に書いていいものではありません。

 会社は社員(あなた)に対して、目標設定シートに書いてほしい項目を設定しています。あなたはこの項目に沿って簡潔に目標設定をする必要があるのです。目標設定シートに書くべき項目は、以下の3つです。

1. 「キャリア」に関する項目

 社員のあなた自身が、「自分」のために目指したいと思う業務目標のこと

2. 「チーム」に関する項目

 あなた自身が、あなたが所属している「部」「課」「プロジェクト」のために目指したいと思う業務目標のこと

3. 「ビジネス」に関する項目

 あなた自身が、あなたが勤めている「会社」「組織」「業界」のために目指したいと思う業務目標のこと

■ どの会社でも目標の項目は似ている

 さて、押さえるべきポイントはどこでしょう。それは、あなたの設定する目標の範囲を、「自分」からチームや部署、会社、組織へと広げていく、という点です。

 会社は、社員や部、課、チームなどに所属する人たちが、一丸となって働いて利益を生み出していきます。ですから、前述のように「自分」を基点とした広がりを押さえる必要があります。

 それを踏まえると、「キャリア」「チーム」「ビジネス」というキーワードは、それぞれ「わたし」「あなた」「みんな(会社)」というキーワードに置き換えることができます。

 「キャリア」「チーム」「ビジネス」は、会社によって「技術」「業務」「売り上げ」など、違った言葉になっているかもしれません。でも、どの会社でも社員に書いてほしい項目は大体、似ています。

 これらの項目がきちんと書かれた目標設定シートを使って、あなた自身がチームや会社にどれだけ貢献しているかを確認するのが、目標面談の目的なのです。

具体的に何を書けばいいのか?  

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