ITエンジニア・キャリア調査2011
エンジニアは脱SIを目指すか? 4割強がソーシャルアプリ業界への転職に興味あり
@IT自分戦略研究所 編集部
2011/7/25
■ ソーシャル業界で「スキルアップ」を目指す
エンジニアが転職を志す理由については、「収入を上げたい」(51.9%)「もっとスキルアップしたい」(51.2%)がトップ2を飾った。エンジニアの企業選択理由については、2010年調査レポート「『とにかく技術力』――エンジニアが転職先を選ぶ“軸”」で詳しく考察しているので、こちらを参考にしていただきたい。
具体的に転職先を選ぶ段階では、エンジニアは「技術力があるか否か」で企業を選定する傾向にある。
図4:企業選択理由―SNS企業・ソーシャルアプリプロバイダへの転職希望者限定―(複数回答) |
SNS企業・ソーシャルアプリプロバイダへの転職を希望する人についても、スキルアップ志向は強い(図4 企業選択理由―SNS企業・ソーシャルアプリプロバイダへの転職希望者限定―)。
ここで興味深いのが、全体的な企業選択理由と、SNS企業・ソーシャルアプリプロバイダへの転職を希望する人の選択理由の“差”だ。図5 企業選択理由:比較を見ると分かるとおり、「今までと違ったことができそう」「これから伸びると思うから」が全体平均より高く、ソーシャル業界の成長への期待がうかがえる。逆に、「給料や福利厚生」「ネームバリュー」などは、ベンチャー企業が多いせいか、全体平均よりかなり低い結果となっている。
エンジニアが転職する2大理由のうち「給料アップ」を選ぶか「スキルアップ」を狙うか――どちらに重心を置くかによって、進む方向性は大きく変わってきそうだ。
図5:企業選択理由:比較 |
以上、2011年のエンジニアキャリア意識調査を考察した。エンジニアとしてのこれからのキャリアを考えるにあたって、参考にしていただければ幸いである。
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● 調査概要
回答者プロフィール:年齢分布 |
回答者の平均年齢は38.7歳。最頻値(度数分布の中で最も度数の多い値。最も多く表れている値)は35〜39歳で、30代が回答者のボリュームゾーンとなっている(回答者プロフィール:年齢分布)。
回答者プロフィール:職務内容 |
現職で最も多いのは「システム開発(オープン/Web系)」(19.3%)で、次点は「社内情報システム」(14.8%)だった。今後の希望職務トップ3は「ITコンサルタント」(25.5%)、「システム開発(オープン/Web系)」(24.2%)、「プロジェクト・マネージャ」(23.8%)だった(回答者プロフィール:職務内容)。
回答者プロフィール:業種 |
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