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これからの時代を考える。CCNA認定を取得する

クラウド時代を推進するスキルアップ
CCIEをベースに仮想化技術に対応

 クラウド時代のネットワークは、企業システムから社会インフラ、スマートグリッドやスマートシティへと領域を拡大し、その果たす役割はますます大きくなっています。結果として、ネットワークエンジニアが不足してそのニーズは高まり、活躍できるフィールドも広がっています。

 CCNAを取得してネットワークの扉を開けたエンジニアは、たゆまず研さんを積んで高度なスキルを身に付ければ、実に多様なニーズ――例えばセキュリティの高いネットワークインフラ構築――に対応できます。CCNA取得後エキスパートレベルのCCIEに加えて仮想化技術に関する認証も取得し、日々の業務に生かしている日本コムシスの石川留美氏は、クラウド時代のネットワークインフラを支える充実した毎日を送っています。

石川留美氏

日本コムシス株式会社
ITビジネス事業本部ソリューション部
システムソリューション部門
30代。大学院でシステム電子工学を専攻した後、2004年4月、日本コムシスに入社。CCNA取得を皮切りに、CCIEに加えて仮想化技術に関する認証を取得して日々の業務に生かす。IPv6アクセスサービスやブロードバンドルータのトラブル対応など経て、現在はネットワークインフラの運用・検証を担当。

取得資格:CCNA、CCNP、CCDA、CCDP、CCIE(R&S)、DCNID(Cisco Data Center Networking Infrastructure Design Specialist)、VCP-410(VMware Certified Professional)、LPIC level3 301、302(Linux Professional Institute)

――これからはネットワークが主流になると思われたそうですが、その理由は何だったのでしょうか?

石川 高校生の時にWinoows95やパソコン通信、インターネットを体験して、これからはネットワークが主流になると考え、情報通信工学科に入りました。また、在学中にプロバイダ企業でアルバイトしたこと、大学院に進んで学内のネットワークを運用している先輩からサーバやルーティングプロトコルなどを学んだこともあり、ネットワークに対する興味が深まりました。

 2004年に日本コムシスに入社後、CCNトレーニングを1週間受講してCCNAを取得しました。そして、半年間の研修を受けて電気工事士の資格も取得し、その後は現場に配属になりルータやサーバの設定変更などを行っていました。2005年にある大手企業の担当となり、2006年7月〜2011年3月までネットワークインフラの保守運用に携わっていました。

――毎日忙しい業務の中、どのようにスキルアップされたのでしょうか?

石川 大手企業のネットワークシステムの運用に携わっているとき、プロジェクトが縮小傾向となり、先輩が次々に異動していきました。そのため、「自分自身が主体的に取り組まなくては」という思いが強くなったのです。そこでスキルアップもかねて、メモ帳を片手に先輩のトラブル対応などを記録しながら必死で覚えました。

 前社長の「君たちはマイスターになれ!」という言葉に励まされ、さらにスキルアップに取り組みました。当時、実機演習できるリモートラボの利用時間に制約があったため、先輩からルータを譲っていただき、家でコンフィグ設定やpingを確認できるようにしました。自宅で実機演習をしながら、1週間ずつ4教科のトレーニングを受けて半年でCCNPを、その後も独学で2008年にCDDAやCCDPを取得しました。

 その間、2005年にはCCIE(R&S)筆記試験に合格したのですが、CCIEラボ試験の機器やブループリント(試験内容)の変更などもあり、CCIEを取得したのは3年後の2008年になってしまいました。試験はかなりハードルが高かったのを、今でも覚えています。

 CCIE(R&S)のラボ試験は、実際ネットワーク業務に携わっていないと解けない問題ばかりでした。pingがルータに届いているのかをイメージしなければなりません。そこで、今まで研修した結果を思い浮かべながら、コンフィグの手順を信じて当てはめていきました。最後に信じることができたものはシスコのホームページCCO(Cisco Connection Online)に従ったコンフィグオペレーションでした。

――今後の目標、そしてネットワークエンジニアを目指す方にアドバイスをお願いします。

石川 CCIEを取得する過程で、社内で誰よりも早くコンフィグを設定できるようになりました。その技術を買われ、お客さまから指名されることが多くなり、仕事に充実感を感じています。また、ネットワークエンジニアにとって嬉しいことは、設定したコンフィグによってルーティングプロトコルが正しく動き実際に接続できた時、そしてトラブルを解消できた時だと思います。

 CCIEはゴールではありません。2009年からはクラウド時代に対応するため、サーバエンジニアとしてのスキルも必要だと思うようになりました。また2004年頃からVMwareを使っていたこともあり、これからは仮想化が肝になると考えました。

 サーバ1台あれば多くのことができるので、2009年にLPIC (Linux Professional Institute) level2を取得しました。また、セールスエンジニアに必要とされるスキルを身に付けるためにDCNID(Cisco Data Center Networking Infrastructure Design Specialist)を、さらに2010年にはクラウド時代に不可欠な仮想化技術を身に付けるためVMwareの認証VCP(VMware Certified Professional)-410を取得しました。

 今後はネットワーク上に動画やデジタルサイネージなど多様な情報が流れ、電話のIP化、さらにセキュリティ確保といったニーズへの対応が求められます。どんなニーズがあるのかを考え、これからもネットワークエンジニアとして生きていきたいと考えています。

 最後になりますが、これからネットワークエンジニアを目指す方にお勧めしたいのは、ルータなどの機器を手元に置いておくことです。もちろん、リモートラボでも実機演習はできるのですが、利用には時間的制約がありますから手元にあればいつでも確認できます。そうすることで、シスコ技術者認定取得への近道になると思います。

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提供:シスコシステムズ合同会社
企画:アイティメディア営業企画
制作:@IT自分戦略研究所 編集部
掲載内容有効期限:2011年6月1日

CISCO

CCNA認定とは
CCNA (Cisco Certified Network Associate) は、シスコ技術者認定のベースとなる資格です。

ルーティング、スイッチング、WAN、セキュリティ、ワイヤレスなどの広範なネットワーキング基本知識と、その設定、運用、トラブルシューティングスキルを認定します。ネットワーク関連職に興味を持つ学生や、これからIT・ネットワーク関連業務に取り組む社会人の方に推奨します。
CCNA勉強の“お役立ち”
シスコラーニングネットワークジャパン
シスコ技術者認定に関するコミュニティサイトです。シスコ技術者認定取得 勉強法やトレーニング情報、ニュースなどを配信しています。
CCNA 試験内容
CCNA試験の一般的な出題内容を示します。ただし、試験によっては、ここに示されていない関連分野も出題される場合があります。
シスコ技術者認定ロードマップ(PDF)
コミュニティ活動
Japan CCNA Study Group
CCNA 取得を目指すメンバー間のスタディグループです。質問やアイデアの共有を通じて、お互いの学習効果を高めることができます。
シスコ技術者認定取得 勉強記
認定取得を目指すCLNユーザーの勉強記を紹介しています。
IT業界で働く女性の交流会
IT業界で働く女性の交流会「4月末までに資格取得を目指そう! CCNA&LPIC勉強会」を、1月26日から「隔週水曜」で開催しています。
バックナンバー
  クラウドの主役はネットワークエンジニアだ
  クラウド時代、エンジニアに求められるマインドとスキル・資格
  一般職からIT職へキャリアチェンジ――ネットワーク資格の取得で人生が変わった!
  クラウド時代のエンジニアを支えるシスコ技術者認定
  ネットワーク知識ゼロからCCNAにチャレンジ。独自の勉強法で認定を取得したノウハウを公開!
  クラウド時代のデファクトスタンダード、CCNA取得のススメ
会社概要
会社名
シスコシステムズ合同会社
本社
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー


シスコ技術者認定&認定トレーニング
ITインフラやクラウドを支えるネットワークエンジニアを育成するために、トレーニングコースや技術者認定コミュニティサイトを用意。また、エントリーレベルのCCENTからCCNA、ネットワーク技術者最高峰のCCIEといった技術者認定を実施しています。

会社概要
会社名
日本コムシス株式会社
本社
東京都品川区東五反田2-17-1


通信建設業界のリーディングカンパニーとして、光、IP、ワイヤレス通信、大規模システムの構築などに関する高度な技術を核に、情報通信インフラの設計から工事、保守、運用に至るまでのサービスを提供。そして来るべきユビキタスネット社会のインフラであるNGNサービスの拡大や3.9世代移動通信システムの本格化を視野に、技術革新に対応するための高品質な施工技術力の推進・向上に取り組んでいます。