Web企業に比べて、SIerはなじみが薄く、仕事の内容が分かりづらい、と考える学生は少なくないだろう。SIerを選んだ学生は、どんな仕事をしたいと考え、どのように就職活動を進めたのか。TISの内定者へのインタビューから、「SIerへの就職」について探る。 |
Web企業ではなく、システムインテグレータ(SIer)を選んだ学生は、どんなことを考えて就職活動を行ったのか。大手SIerであるTISから2011年度新卒として内定を得た学生に話を聞いた。
「大規模データを分析するデータベース構築のプロジェクトをアルバイトで経験し、大勢で成果を出せる仕事がしたいと思いました」
慶應義塾大学大学院 理工学研究科に所属する郡 翔(こおりしょう)さんは、TISを選んだ理由を、このように語る。
郡 翔さん |
学生時代の専攻は情報系ではなく、数学と統計学、データサイエンス。プログラミングの知識は、大学時代に授業で学んだC言語の基礎程度だったという郡さん。そんな彼がITの世界に興味を持ったのは、大学院時代のアルバイトがきっかけだった。
株式データやPOSデータの分析をして物価について研究するプロジェクトがあり、そのデータベースを作る、という仕事がアルバイトの内容だった。プログラミングの知識がほとんどなかった郡さんは、2Gバイト程度の小さな株式データをサンプルにJavaの学習を始めた。実際に扱うPOSデータは150Gバイト超の規模だった。
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「(自分の専攻である)データサイエンスに関する研究テーマを考えたとき、ソフトウェア開発は避けて通れないことに気付きました。情報系ではないし、大学に入るまでパソコンに触ったことがなかったので、機会を見つけて勉強したいと思っていたんです」
アルバイトの話は、郡さんにとって渡りに船だった。「いい機会に恵まれたと思います」と郡さんは振り返る。
1人で黙々と作業するより、大人数で協力して仕事がしたい |
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